その他のオペレーティング・システムにおけるデータベースの起動と停止の自動化
dbstart
およびdbshut
スクリプトを使用してデータベースの起動と停止を自動化するには、次の手順を実行します。
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root
ユーザーでログインします。 -
プラットフォームの
oratab
ファイルを編集します。ファイルを開くには、次のいずれかのコマンドを使用します。
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Solarisの場合
# vi /var/opt/oracle/oratab
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AIX、HP-UXおよびLinuxの場合
# vi /etc/oratab
oratab
ファイル内のデータベース・エントリは、次の形式で表示されます。SID:ORACLE_HOME:{Y|N|W}
この例の値
Y
およびN
は、スクリプトでデータベースの起動または停止を実行するかどうかを指定します。最初に、停止と起動を自動化するデータベースごとに、データベースのインスタンス識別子(SID)を判別します。これは、最初のフィールドのSID
で識別されます。次に、最後のフィールドをそれぞれY
に変更します。dbstart
を設定すると、自動ストレージ管理インストールを使用している単一インスタンスのデータベースの起動を自動化できます。自動ストレージ管理はOracle Clusterwareによって自動的に起動されます。これは、自動ストレージ管理クラスタのデフォルトの動作です。これを実行する場合は、データベースおよび自動ストレージ管理インストールのoratab
エントリを変更して、3番目のフィールドに値W
およびN
をそれぞれ設定する必要があります。これらの値は、自動ストレージ管理インスタンスの起動後にのみ、dbstart
がデータベースを自動的に起動するように指定します。
注意:
新規データベース・インスタンスをシステムに追加する場合、これらのインスタンスを自動的に起動するには、oratab
ファイルでインスタンスのエントリを編集する必要があります。
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オペレーティング・システムに応じ、ディレクトリを次のいずれかに変更します。
プラットフォーム プラットフォーム固有の初期化ファイルのディレクトリ AIX /etc
LinuxおよびSolaris /etc/init.d
HP-UX /sbin/init.d
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dbora
というファイルを作成し、次の行をこのファイルにコピーします。
注意:
環境変数ORACLE_HOME
の値を、各インストールのOracleホーム・ディレクトリに変更します。また、環境変数ORACLE
の値を、Oracleホーム・ディレクトリにインストールされているデータベースの所有者のユーザー名(通常はoracle
)に変更します。
#! /bin/sh -x # # Change the value of ORACLE_HOME to specify the correct Oracle home # directory for your installation. ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.1.0/db_1 # # Change the value of ORACLE to the login name of the # oracle owner at your site. # ORACLE=oracle PATH=${PATH}:$ORACLE_HOME/bin HOST=`hostname` PLATFORM=`uname` export ORACLE_HOME PATH # if [ ! "$2" = "ORA_DB" ] ; then if [ "$PLATFORM" = "HP-UX" ] ; then remsh $HOST -l $ORACLE -n "$0 $1 ORA_DB" exit else rsh $HOST -l $ORACLE $0 $1 ORA_DB exit fi fi # case $1 in 'start') $ORACLE_HOME/bin/dbstart $ORACLE_HOME & ;; 'stop') $ORACLE_HOME/bin/dbshut $ORACLE_HOME & ;; *) echo "usage: $0 {start|stop}" exit ;; esac # exit
注意:
このスクリプトで停止できるのは、パスワードが設定されていないOracle Net Listenerのみです。また、リスナー名がデフォルトのLISTENER
ではない場合、stop
およびstart
コマンドでリスナー名を指定する必要があります。$ORACLE_HOME/bin/lsnrctl {start|stop} listener_name
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dbora
ファイルのグループをOSDBAグループ(通常はdba
)に変更し、その権限を750に設定します。# chgrp dba dbora # chmod 750 dbora
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次のように、
dbora
スクリプトへのシンボリック・リンクを、適切な起動レベルのスクリプト・ディレクトリに作成します。プラットフォーム シンボリック・リンク・コマンド AIX # ln -s /etc/dbora /etc/rc.d/rc2.d/S99dbora # ln -s /etc/dbora /etc/rc.d/rc0.d/K01dbora
HP-UX # ln -s /sbin/init.d/dbora /sbin/rc3.d/S990dbora # ln -s /sbin/init.d/dbora /sbin/rc0.d/K001dbora
Linux # ln -s /etc/init.d/dbora /etc/rc.d/rc0.d/K01dbora # ln -s /etc/init.d/dbora /etc/rc.d/rc3.d/S99dbora # ln -s /etc/init.d/dbora /etc/rc.d/rc5.d/S99dbora
Solaris # ln -s /etc/init.d/dbora /etc/rc0.d/K01dbora # ln -s /etc/init.d/dbora /etc/rc3.d/S99dbora