基本設計のドキュメント構成と作成手順 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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基本設計書は機能ごとに表紙、I/O関連図、画面レイアウトまたは帳票レイアウトで構成されます(図1)。この例では説明の便宜上、画面レイアウトと帳票レイアウトを一緒にしていますが、実際はプロスペクト一覧(画面)とプロスペクト一覧表(帳票)は別々の設計書として起こします。 基本設計フェーズの作業をおおまかに言えば次のような手順で行います。
最初にユーザ業務のヒアリングを行いながら「業務フロー」を作成し、その中にシステム化対象となる画面や帳票を位置づけます。次にそれらの画面や帳票をサブシステム単位に整理して、「機能一覧表」を作成します。そして1つずつの機能に対して「基本設計書」を作成します。 |
画面レイアウトと帳票レイアウト |
一般の画面レイアウトではデータ部分の表記文字に「X」を使い、「XXXXXX」と表す例が多いと思います。しかし、「X」だけだと情報量が不足するので、DUNGEONでは図2の例のように「6、9、Z、O、B」などの文字を使うようにしています。文字の桁数や全角半角の区別も原則的には設計書に記述した文字通りに記述するルールとなっています。例えば、「OOO」なら全角3文字の表示、「Z,ZZZ,ZZ9.99」ならゼロサプレス付で9百万までの半角数値を小数点2桁で入力できることになります。 |
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Web画面の設計サイズは枠を超えてしまう |
ER図とテーブル定義書 |
画面・帳票レイアウトを作成したら、次はER図とテーブル定義書の作成です。ER図とはEntity Relationship Diagramの略で、データ中心設計(DOA:Data Oriented Approach)に向いたモデリング記法です。ER図はデータベース設計に広く使われており、E(エンティティ)はテーブル、R(リレーション)はテーブルの関係に相当します。図4のようにエンティティを四角、リレーションを線で表わし、リレーショナルデータベースのデータの関連性をわかりやすく示すことができます。 実は弊社では、データモデリングを簡単に行うツールを自社開発しており、「SI Object Browser ER」という商品名で販売しています。当然ながら、DUNGEONでもこのツールを使ってデータベース設計を行うことにしており、本ツールから「ER図」や図4のような「テーブル定義書」も出力することができます。 |
まとめ |
今回は、基本設計フェーズにおけるドキュメントの中から、「画面レイアウト」「帳票レイアウト」の記述様式について説明しました。また、データモデリングツールを使ったER図の作成、テーブル定義書の出力なども紹介しました。これで基本設計フェーズで作成する各ドキュメントのテンプレートとその作成手順の説明は終了です。次回からは詳細設計フェーズに入っていきます。 |