Oracle 10gより、Data Pumpユーティリティが追加されました。
●Data Pumpユーティリティ
Data Pumpユーティリティとは、Oracle 9i 間でのエクスポート/インポートユーティリティの機能を強化し、
格段に高速化したツールです。
Data Pumpを使用することにより、途中で終わらせた処理を再開する機能や、オブジェクトの種類を指定
したエクスポートが可能です。
また、従来ではトランスポータブル表領域の場合、異なるOS間でのデータファイルの移動ができないなど
の制限がありましたが、Oracle 10g より解削されています。
トランスポータブル表領域のエクスポート/インポートは、Data Pumpユーティリティを使用します。
▲TIPS
①Data Pumpを使用するには、出力・入力ファイルディレクトリああらかじめオブジェクトとして作成しておく
必要があります。
②Data Pumpを使用するユーザーには、READ、WRITE権限を与える必要があります。
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● Data Pumpを使用するためのディレクトリを作成する
次の例では、Data Pumpを使用するためのディレクトリ「DUMP_DIR]を作成し、SCOTTユーザーに
読み取り権限、書き込み権限を付与しています。
SQL>Create Directory DUMP_DIR AS ’C:/';
ディレクトリが作成されました。
SQL>GRANT READ,WRITE ON DIRECTORY DUMP_DIR TO SCOTT;
権限付与が成功しました。
■COMMAND■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
+補足+
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・ Oracle 10gでは、Oracle 9i以前のデータベースのやり取りのために、従来のエクスポート/インポート
ユーティリティが用意されていますが、Oracle 10g 同士のデータのやりとり場合は、Data Pumpを
使用するようにしてください。
・ Data Pumpは、従来のエクスポート/インポートとは、互換性がありません。そのため、従来のエクスポート・
インポートで作成されたダンプファイルは、使用できません。
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