新日本語能力試験N1レベルは、現行試験の1級よりやや高めのレベルまで測れるようになります。
合格ラインは現行試験とほぼ同じです。
*「N」は「Nihongo(日本語)」、「New(新しい)」を表します。
新しい「日本語能力試験」N1認定の目安:
読む:
幅広い場面で使われる日本語を理解することができる
・ 幅広い話題について書かれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章などを読んで、文章の構成や内容を理解することができる。
・ さまざまな話題の内容に深みのある読み物を読んで、話の流れや詳細な表現意図を理解することができる。
聞く
・ 幅広い場面において自然なスピードの、まとまりのある会話やニュース、講義を聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係や内容の論理構成などを詳細に理解したり、要旨を把握したりすることができる。
試験科目と試験時間
言語知識(文字・語彙・文法)・読解 (110 分)
聴解 (60 分)
得点区分と得点の範囲
言語知識(文字・語彙・文法) 0 〜 60
読解 0 〜 60
聴解 0 〜 60
総合得点 0 〜 180
「言語知識(文字・語彙・文法)」「読解」「聴解」の得点範囲はそれぞれ0~60 点で、三つを合計した総合得点の範囲は0~180 点です。「言語知識(文字・語彙・文法)」「読解」「聴解」の総合得点に占める割合は、1:1:1 です。
合否の判定
現行試験では総合得点で合否判定を行っています。それに対して、新試験では総合得点と、各得点区分の基準点の二つで合否判定を行います。基準点とは、各得点区分で少なくともこれ以上が必要という得点です。得点区分の得点が一つでも基準点に達していない場合は、総合得点がどんなに高くても不合格になります。新試験で各得点区分に基準点を設ける目的は、学習者の日本語能力を総合的に評価するためです。