*違い(しりちがい)
愚(おろ)かな息子がおりました。
ある日,高い棚(たな)の上に乗せておいた飴(あめ)を,息子が見つけ,
「飴がなめたい,飴がなめたい。」
と言ってききません。
「ええい,仕方(しかた)がない。今,飴のかめを取ってやるから,お前は,下にいて*(しり)を押さえろ。」
おれは,こんなにしっかり押さえているよ。」
中文译文:《屁股不同》
从前,有一个傻儿子。
有一天,这个儿子发现了放在高架子上的糖,就吵闹道:
“我要吃糖,我要吃糖!”
“唉,真没办法。我这就给你吧装着糖的坛子拿下来,你在下面接着屁股!”
父亲说着架上梯子,爬上去取坛子。父亲从昏暗的架子上拿起坛子,朝儿子那个方向送过去,对儿子说道:“好了吗?要擎住屁股啊!注意,我要撒手了。好了吗?”
“没问题,抓住了。牢牢地抓住了啊!”
听儿子这么说,父亲就放心了。当他刚一松手,只听见坛子扑通一声掉在了土地上,摔了个粉碎。坛子里的糖,也都流到了泥土上。
父亲大怒:“一个劲地让你抓住抓住,你怎么没有抓住呢?”
儿子看了看自己两手使劲按住的自己的屁股,说:“爸爸,你看我抓的够结实的呀!”
从前,有一个傻儿子。
有一天,这个儿子发现了放在高架子上的糖,就吵闹道:
“我要吃糖,我要吃糖!”
“唉,真没办法。我这就给你吧装着糖的坛子拿下来,你在下面接着屁股!”
父亲说着架上梯子,爬上去取坛子。父亲从昏暗的架子上拿起坛子,朝儿子那个方向送过去,对儿子说道:“好了吗?要擎住屁股啊!注意,我要撒手了。好了吗?”
“没问题,抓住了。牢牢地抓住了啊!”
听儿子这么说,父亲就放心了。当他刚一松手,只听见坛子扑通一声掉在了土地上,摔了个粉碎。坛子里的糖,也都流到了泥土上。
父亲大怒:“一个劲地让你抓住抓住,你怎么没有抓住呢?”
儿子看了看自己两手使劲按住的自己的屁股,说:“爸爸,你看我抓的够结实的呀!”
留守(るす)
「ごめんください。」
「誰だ?」
「へい,横町(よこちょう)の米屋(こめや)でございます。お勘定(かんじょう)をいただきにまいりました。」
「ああ,米屋か。留守(るす)じゃ。」
確かに中から浪人(ろうにん)の声がします。
米屋は,指に唾(つば)をつけ,障子(しょうじ)に孔(あな)を開(あ)けて覗(のぞ)く確かに浪人がこたつにあたっています。
「もしもし,留守だとおっしゃいますが,だんなはそこにいるじゃありませんか。」
と,障子の孔から覗きながら,米屋がいうと,浪人は
「こら,ぶれいものッ!障子になぜ孔を開けた?ここは,かりにもおれの城(しろ)だ。その城に孔を開けるとは,なにごとだ!」
「へへい。これはとんだそそうをいたしました。」
米屋は,慌てて紙を取り出し,唾(つばき)でぺたっと貼り付けました。
「はい。元通り(もとどうり)に直しましたが……。」
すると,中から,
「それでは,もう見えぬか?」
「はい,見えませぬ。」
「そんなら,留守じゃ。」
中文译文:《不在家》
“对不起,有人吗?”
“谁呀?”
“对不起,有人吗?”
“谁呀?”
“我是小胡同米店的,来收帐了。”
“啊,是米店的。不在家。”
从里边清清楚楚地传出了浪人的声音。
米店的人往手指上沾点唾沫,在纸拉门上弄了个洞往里看去,只见浪人的确正在那里烤火呢。
“喂,您说不在家,可您不是就在那吗?”
米店的人一边从纸拉门的小洞往里看一边这样说。浪人嚷道:
“嘿!你这无礼的家伙!为什么在纸拉门上弄个洞?这里就如同是我的城堡,在我的城堡上打洞,岂有此理!”
“是,是是!!是我的疏忽。”
米店的人慌忙取出纸条来用唾沫啪地把洞贴上了。
“给您修好了。”
于是,里边问:
“那么,已经看不见了吧?”
“是的,看不见了。
”
“既然那样,不在家。
”
やぶ医者(いしゃ)
向こうから,お医者(いしゃ)がやってきました。
そこへ店(みせ)の小僧(こぞう)が,かけてきてぶつかり,医者は,弾み(はずみ)でで転(ころ)んでしまいました。
「ああ,危ないではないか,これ。」
医者は立ち上がって,小僧の襟首(えりくび)をつかまえ,手をあげて叩(たた)こうとしますと,小僧が,
「足で蹴(け)るのは構(かま)いませんが,手でぶつのだけは,ご勘弁(かんべん)ください。」
と言います。
医者は,可笑(おか)しなことを言うものだと思って,
「はて,なぜ,そのようなことを言う?」
と聞くと,小僧,
「足で蹴られても,命(いのち)はなくなりませんが,お手にかかると,とても助(たす)からないと,もっぱらの評判(ひょうばん)でございますから。」
「足で蹴(け)るのは構(かま)いませんが,手でぶつのだけは,ご勘弁(かんべん)ください。」
と言います。
医者は,可笑(おか)しなことを言うものだと思って,
「はて,なぜ,そのようなことを言う?」
と聞くと,小僧,
「足で蹴られても,命(いのち)はなくなりませんが,お手にかかると,とても助(たす)からないと,もっぱらの評判(ひょうばん)でございますから。」
中文译文:《庸医》
从对面走来一位医生,正在这时,店里的小伙计跑过来撞上了他,医生一下子被撞倒在地上了。
从对面走来一位医生,正在这时,店里的小伙计跑过来撞上了他,医生一下子被撞倒在地上了。
“啊,这不是太危险了吗?”
医生站起来,揪住小伙计的脖颈抬手就要打。小伙计说道:“用脚踢没有关系。请您饶了我,就是别用手打。”
医生觉得他说这话很奇怪,就问他:
“你为什么这么说话?”
小伙计回答说:“挨您脚踢,总不至于丢了性命,人家都说,要是落到您的手里,那可就没救了。
”
笨笨
これはもちろんのことだよ!
もう一つ:
遺言(ゆいごん)
あるところにたいへんへそまがりな息子(むすこ)がおりました。
親父(おやじ)が病気になり、もう死ぬという時に息子を呼んで、 「もはや、わしも、この世(よ)におさらばじゃ。いっておくが、わしが死んでも、必ず(かならず)、葬式(そうしき)などはするなよ。こもに包んで(つつんで)、川(かわ)へながせ。」と、心にもないことを言いました。 実は、この親父、前前(まえまえ)から息子のへそまがりぶりを知っていましたから、遺言(ゆいごん)は反対(はんたい)の事を言っておけば、立派(りっぱ)な葬式をするだろうと思ったのです。 ところが、親父の遺言をじっと聞いていた息子、 「安心してください。これまで、親(おや)のいうことは、何一つ(なにひとつ)、聞かなかったから、せめて、一生(いっしょう)に一度ぐらいは、言われた通りにしましょう。」
中文译文:《遗嘱》
在一个地方,有一个脾气很倔的儿子。 父亲生病临死前,将儿子叫到身边说:“我已经快要告别这个世界了,记住,我死后一定不要举行葬礼。把尸体卷在草席里扔到河里去。” 其实,这些并不是父亲的真心话。他早就知道儿子和人做对的怪脾气,所以想如果在遗嘱中说反话,也许能够使儿子为他举行一个隆重的葬礼。 可是,儿子认真地听了父亲的遗嘱后说道:“请您放心。以前我没有听过父母的一句话。至少,在一生中,我要有一次按照您说的去做。 ”
在一个地方,有一个脾气很倔的儿子。 父亲生病临死前,将儿子叫到身边说:“我已经快要告别这个世界了,记住,我死后一定不要举行葬礼。把尸体卷在草席里扔到河里去。” 其实,这些并不是父亲的真心话。他早就知道儿子和人做对的怪脾气,所以想如果在遗嘱中说反话,也许能够使儿子为他举行一个隆重的葬礼。 可是,儿子认真地听了父亲的遗嘱后说道:“请您放心。以前我没有听过父母的一句话。至少,在一生中,我要有一次按照您说的去做。 ”
《つもり》
あるけちん坊(ぼう)な男がおりました。
毎日毎日、飯どきになるとうなぎ屋(や)の前へでかけていっては、腹(はら)いっぱい匂い(におい)を嗅ぎ(かぎ)、家へ飛んで帰ってご飯を食べるのでした。
それに気がついたうなぎ屋の親父(おやじ)は、「なんちゅうけちだ。よし、あのようなやつから匂いの嗅ぎ賃(ちん)を取ってやろう。」と、さっそく帳面(ちょうめん)につけておき、月末になると嗅ぎ賃を取りにやってまいりました。
すると、けちんぼうな男は、「おれは,うなぎ屋に借金(しゃっきん)はないぞ。」
「いやいや,これは,かば焼きの嗅ぎ賃でございます。えー,しめて八百文。匂いを嗅いで食べたつもりになっていられますので、こちらも、食わせたつもりで銭(ぜに)を取りに来ました。」
うなぎ屋が、すましていうと、男は仕方(しかた)なく、懐(ふことろ)から八百文取り出し、いきなり板(いた)の間(ま)へほうり出しました。
チャリン。
お金(かね)が、けいきのいい音をたてるのを聞いてから、けちんぼうな男は,
「それ、取ったつもりで、銭の音を聞いて帰(かえ)んな。 」
毎日毎日、飯どきになるとうなぎ屋(や)の前へでかけていっては、腹(はら)いっぱい匂い(におい)を嗅ぎ(かぎ)、家へ飛んで帰ってご飯を食べるのでした。
それに気がついたうなぎ屋の親父(おやじ)は、「なんちゅうけちだ。よし、あのようなやつから匂いの嗅ぎ賃(ちん)を取ってやろう。」と、さっそく帳面(ちょうめん)につけておき、月末になると嗅ぎ賃を取りにやってまいりました。
すると、けちんぼうな男は、「おれは,うなぎ屋に借金(しゃっきん)はないぞ。」
「いやいや,これは,かば焼きの嗅ぎ賃でございます。えー,しめて八百文。匂いを嗅いで食べたつもりになっていられますので、こちらも、食わせたつもりで銭(ぜに)を取りに来ました。」
うなぎ屋が、すましていうと、男は仕方(しかた)なく、懐(ふことろ)から八百文取り出し、いきなり板(いた)の間(ま)へほうり出しました。
チャリン。
お金(かね)が、けいきのいい音をたてるのを聞いてから、けちんぼうな男は,
「それ、取ったつもりで、銭の音を聞いて帰(かえ)んな。 」
《只当是》
过去,有一个很吝啬的人。
每天一到吃饭时间,他就到烤鳗鱼店的前边去,足足地闻够了香味儿,然后就飞快地跑回家赶紧吃饭。
烤鳗鱼店的老板发现了这件事,心里想:“这个人太吝啬了。好啊,既然他是这样的家伙,我就去收他的闻味钱。”
于是就马上记帐,到了月底,就到那个吝啬鬼家里收钱去了。
吝啬鬼说:“我没欠烤鳗鱼店的钱。”
“不,不,这是烤鳗鱼的闻味儿费。共是八百文。因为您闻了味儿就只当是吃了,所以我们也就只当给您吃了,因此才来收钱。”
烤鳗鱼店的老板说得一本正经,吝啬鬼没办法,于是从怀中掏出了八百文钱,猛地摔在地板上。
当啷——!
随着那钱发出一声清脆响亮的声音,吝啬鬼大声说道:“好啦!你就只当是收了钱,听听这声音,就回去吧!”
每天一到吃饭时间,他就到烤鳗鱼店的前边去,足足地闻够了香味儿,然后就飞快地跑回家赶紧吃饭。
烤鳗鱼店的老板发现了这件事,心里想:“这个人太吝啬了。好啊,既然他是这样的家伙,我就去收他的闻味钱。”
于是就马上记帐,到了月底,就到那个吝啬鬼家里收钱去了。
吝啬鬼说:“我没欠烤鳗鱼店的钱。”
“不,不,这是烤鳗鱼的闻味儿费。共是八百文。因为您闻了味儿就只当是吃了,所以我们也就只当给您吃了,因此才来收钱。”
烤鳗鱼店的老板说得一本正经,吝啬鬼没办法,于是从怀中掏出了八百文钱,猛地摔在地板上。
当啷——!
随着那钱发出一声清脆响亮的声音,吝啬鬼大声说道:“好啦!你就只当是收了钱,听听这声音,就回去吧!”
[ 手術後 ]
先生、僕の手術は成功しましたか?」
「その件ですが、あなたにいい知らせと悪い知らせがあります」
「えっ。じゃあまず悪い知らせの方からお願いします」
「わかりました。えー、我々は手術で、違う脚を切断してしまいました」
「なんだって!!そんな!じゃあいい知らせの方をお願いします」
「もう1本の脚の方は、結局切断の必要はありませんでした」
「その件ですが、あなたにいい知らせと悪い知らせがあります」
「えっ。じゃあまず悪い知らせの方からお願いします」
「わかりました。えー、我々は手術で、違う脚を切断してしまいました」
「なんだって!!そんな!じゃあいい知らせの方をお願いします」
「もう1本の脚の方は、結局切断の必要はありませんでした」
手术后
[
医生,我的手术成功吗?
]
[
这件事情呢,对你而言有一个好消息和一个坏消息
]
[
哎?那先说坏消息吧
]
[
知道了。嗯
~
我在手术中把脚切错了
]
[
怎么会这样!!那么好消息是什么?
]
[
另外一只脚,没有切除的必要
]
と,梯子(はしご)をかけ,親父(おやじ)は取りにあがりました。
薄暗い(うすぐらい)棚の上から,かめを取り出すと,息子の方へ差出し,
「いいか,しっかり,*を押さえろよ。」 「それっ,手を離すぞ。いいか。」
「あいよ,押さえた。しっかり押さえたぞ。」
息子がいうので,安心した親父は,かめの手を離すと,なんと,飴のかめは,ドザリッと,土間(どま)に落ちて,粉々(こなごな)に砕(くだ)けてしまいました。
中に入っていた飴も,みんな泥(どろ)の上に流れ出してしまいました。
親父は,かんかんに怒って,
「あれほど,しっかり*を押さえろと言ったのに,どうして押さえていないんだ。」
と言いますと,息子,両手(りょうて)でしっかりと押さえた自分の*を見て,
「とうちゃん,