- ああいえばこういう (ああ言えばこう言う)
- あいえんきえん (愛縁奇縁)
- あいえんきえん (逢縁機縁)
- あいえんきえん (合縁奇縁)
- あいえんきえん (相縁奇縁)
- あいきゅうおくう (愛及屋烏)
- あいこうへんや (哀鴻遍野)
- あいごせいもく (相碁井目)
- あいさつはときのうじがみ (挨拶は時の氏神)
- あいしゅうぜんちゃく (愛執染着)
- あいそもこそもつきはてる (愛想も小想も尽き果てる)
- あいたくちにはとはたたぬ (開いた口には戸はたたぬ)
- あいたぞうせい (愛多憎生)
- あいてかわれどぬしかわらず (相手変われど主変わらず)
- あいてのないけんかはできぬ (相手のない喧嘩はできぬ)
- あいべつりく (愛別離苦)
- あいまいもこ (曖昧模糊)
- あうはわかれのはじめ (会うは別れの始め)
- あうんにじ (阿吽二字)
- あうんのこきゅう (阿吽の呼吸)
- あおいでてんにはじず (仰いで天に愧じず)
- あおいとり (青い鳥)
- あおがきがじゅくしとむらう (青柿が熟柿弔う)
- あおなにしお (青菜に塩)
- あおはあいよりいでてあいよりあおし (青は藍より出でて藍より青し)
- あかるけりゃつきよだとおもう (明るけりゃ月夜だと思う)
- あきかぜがたつ (秋風が立つ)
- あきだるはおとがたかい (空樽は音が高い)
- あきないさんねん (商い三年)
- あきないはかずでこなせ (商いは数でこなせ)
- あきなすはよめにくわすな (秋茄子は嫁に食わすな)
- あきのおうぎ (秋の扇)
- あきのしかはふえによる (秋の鹿は笛に寄る)
- あきのひはつるべおとし (秋の日は釣瓶落とし)
- あきばさんからかじ (秋葉山から火事)
- あきらめはこころのようじょう (諦めは心の養生)
- あきんどのそらせいもん (商人の空誓文)
- あくえんちぎりふかし (悪縁契り深し)
- あくぎゃくむどう (悪逆無道)
- あくさいはひゃくねんのふさく (悪妻は百年の不作)
- あくじせんり (悪事千里)
- あくじせんりをはしる (悪事千里を走る)
- あくじょのふかなさけ (悪女の深情け)
- あくせんくとう (悪戦苦闘)
- あくせんみにつかず (悪銭身につかず)
- あくにんしょうき (悪人正機)
- あくのむくいははりのさき (悪の報いは針の先)
- あくはつとほ (握髪吐哺)
- あくふはか (悪婦破家)
- あくぼくとうせん (悪木盗泉)
- あげくのはて (揚句の果て)
- あけてくやしいたまてばこ (開けて悔しい玉手箱)
- あこうのさ (阿衡の佐)
- あこぎがうらにひくあみ (阿漕が浦に引く網)
- あさあめおんなのうでまくり (朝雨女の腕まくり)
- あさいかわもふかくわたれ (浅い川も深く渡れ)
- あさおきはさんもんのとく (朝起きは三文の得)
- あさがおのはなひととき (朝顔の花一時)
- あさせにあだなみ (浅瀬に仇波)
- あさだいもくによいねんぶつ (朝題目に宵念仏)
- あさのなかのよもぎ (麻の中の蓬)
- あさばらにちゃづけ (朝腹に茶漬け)
- あざみのはなもひとさかり (薊の花も一盛り)
- あさめしまえ (朝飯前)
- あしがちにつかない (足が地に着かない)
- あしがつく (足が付く)
- あしがでる (足が出る)
- あしがはやい (足が早い)
- あしたにこうがんありてゆうべにはっこつとなる (朝に紅顔ありて夕べに白骨となる)
- あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり (朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり)
- あしたはあしたのかぜがふく (明日は明日の風が吹く)
- あしのべんがわるい (足の便が悪い)
- あしもとからとりがとびたつ (足元から鳥が飛び立つ)
- あしもとにひがつく (足元に火がつく)
- あしもとをみる (足元を見る)
- あしゅらどう (阿修羅道)
- あしをあらう (足を洗う)
- あしをうばう (足を奪う)
- あしをぬく (足を抜く)
- あしをひっぱる (足を引っ張る)
- あしをむける (足を向ける)
- あすありとおもうこころのあだざくら (明日ありと思う心の仇桜)
- あすかがわのふちせ (飛鳥川の淵瀬)
- あすのことはあすみずからがおもいわずらう (明日のことは明日みずからが思い煩う)
- あすのひゃくよりきょうのごじゅう (明日の百より今日の五十)
- あずまおとこにきょうおんな (東男に京女)
- あぜからいくもたからいくもおなじ (畦から行くも田から行くも同じ)
- あたってくだけろ (当たって砕けろ)
- あだにへいをかしとうにかてをもたらす (寇に兵を藉し盗に糧を齎す)
- あだばなにみはならぬ (徒花に実は生らぬ)
- あたまがあがらない (頭が上がらない)
- あたまかくしてしりかくさず (頭隠して尻隠さず)
- あたまからみずをかけられたよう (頭から水を掛けられたよう)
- あたまからゆげをたてる (頭から湯気を立てる)
- あたまにくる (頭に来る)
- あたまのうえのはえをおえ (頭の上の蝿を追え)
- あたまのくろいねずみ (頭の黒い鼠)
- あたまのてっぺんからあしのつまさきまで (頭のてっぺんから足の爪先まで)
- あたまをつっこむ (頭を突っ込む)
- あたまをはねる (頭をはねる)
- あたまをもたげる (頭を擡げる)
- あだもなさけもわがみよりでる (仇も情けも我が身より出る)
- あたらしいさけはあたらしいかわぶくろにもれ (新しい酒は新しい皮袋に盛れ)
- あたらずといえどもとおからず (中らずと雖も遠からず)
- あたるもはっけあたらぬもはっけ (当たるも八卦当たらぬも八卦)
- あだをおんにしてほうじる (仇を恩にして報じる)
- あちらをたてればこちらがたたぬ (あちらを立てればこちらが立たぬ)
- あっかはりょうかをくちくする (悪貨は良貨を駆逐する)
- あっこうぞうごん (悪口雑言)
- あつささむさもひがんまで (暑さ寒さも彼岸まで)
- あつさわすれればかげわすれる (暑さ忘れれば陰忘れる)
- あってもくろうなくてもくろう (あっても苦労なくても苦労)
- あつものにこりてなますをふく (羹に懲りて膾を吹く)
- あてごとはむこうからはずれる (当て事は向こうから外れる)
- あとあしですなをかける (後足で砂をかける)
- あとのかりがさきになる (後の雁が先になる)
- あとのまつり (後の祭り)
- あとはのとなれやまとなれ (後は野となれ山となれ)
- あながはいりたい (穴があれば入りたい)
- あなのむじなをねだんする (穴の貉を値段する)
- あねにょうぼうはしんだいのくすり (姉女房は身代の薬)
- あばたもえくぼ (痘痕も靨)
- あびきょうかん (阿鼻叫喚)
- あぶないはしをわたる (危ない橋を渡る)
- あぶはちとらず (虻蜂取らず)
- あぶらにえがきこおりにちりばむ (脂に画き氷に鏤む)
- あぶらにみず (油に水)
- あまだれいしをうがつ (雨垂れ石を穿つ)
- あまりものにふくがある (余り物に福がある)
- あみだもぜにでひかる (阿弥陀も銭で光る)
- あみどんしゅうのうおをもらす (網呑舟の魚を漏らす)
- あめいせんそう (蛙鳴蝉噪)
- あめはれてかさをわする (雨晴れて笠を忘る)
- あめふってじかたまる (雨降って地固まる)
- あめをしゃぶらせる (飴をしゃぶらせる)
- あやうきことるいらんのごとし (危うきこと累卵の如し)
- あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ (過ちては改むるに憚ることなかれ)
- あやまちをあらためざるこれをあやまちという (過ちを改めざるこれを過ちという)
- あらしのまえのしずけさ (嵐の前の静けさ)
- あらそいはててのちぎりぎ (争い果てての乳切り木)
- ありのあなからつつみもくずれる (蟻の穴から堤も崩れる)
- ありのおもいもてんにのぼる (蟻の思いも天に昇る)
- ありのはいでるすきもない (蟻の這い出る隙もない)
- あるときばらいのさいそくなし (有る時払いの催促無し)
- あわせものははなれもの (合わせ物は離れ物)
- あわてるこじきはもらいがすくない (慌てる乞食は貰いが少ない)
- あわぬふたあればあうふたあり (合わぬ蓋あれば合う蓋あり)
- あんうんていめい (暗雲低迷)
- あんきょらくぎょう (安居楽業)
- あんしのぎょ (晏子の御)
- あんしゃほりん (安車蒲輪)
- あんじょうしょじゅん (安常処順)
- あんじんりゅうめい (安心立命)
- あんずさくしゅん (按図索駿)
- あんずるよりうむがやすい (案ずるより産むが易い)
- あんぜんしょうこん (黯然銷魂)
- あんそうしゅうは (暗送秋波)
- あんたくせいろ (安宅正路)
- あんちゅうひやく (暗中飛躍)
- あんちゅうもさく (暗中模索)
- あんとちんそう (暗渡陳倉)
- あんにょたいざん (安如泰山)
- あんねいちつじょ (安寧秩序)
- あんぶしゅうはん (按部就班)
- あんぶんしゅき (安分守己)
- あんぺいふどう (按兵不動)
- あんぽとうしゃ (安歩当車)
- あんやにともしびをうしなう (暗夜に灯火を失う)
- あんらくじょうど (安楽浄土)
- いありてたけからず (威ありて猛からず)
- いいきのき (異域の鬼)
- いいせいい (以夷制夷)
- いいだくだく (唯唯諾諾)
- いうはやすくおこなうはかたし (言うは易く行うは難し)
- いえまずしくしてこうしあらわる (家貧しくして孝子顕る)
- いえまずしくしてりょうさいをおもう (家貧しくして良妻を思う)
- いおういぎょう (易往易行)
- いかせつぼく (移花接木)
- いかりをうつさず (怒りを遷さず)
- いかんせんばん (遺憾千万)
- いきうまのめをぬく (生き馬の目を抜く)
- いきがけのだちん (行き掛けの駄賃)
- いきけんこう (意気軒昴)
- いきしょうちん (意気消沈)
- いきとうごう (意気投合)
- いきのくさきはぬししらず (息の臭きは主知らず)
- いきはよいよいかえりはこわい (行きはよいよい帰りは怖い)
- いきほうか (以杞包瓜)
- いきようよう (意気揚々)
- いきょくきゅうぜん (委曲求全)
- いぎょくよう (以魚駆蠅)
- いきんかんきょう (衣錦還郷)
- いきんのえい (衣錦の栄)
- いくさをみてやをはぐ (戦を見て矢を矧ぐ)
- いくどうおん (異口同音)
- いけんいっせつ (夷険一節)
- いげんのはい (韋弦の佩)
- いこてんよく (為虎添翼)
- いざいげんがい (意在言外)
- いさかいはててのちぎりぎ (諍い果てての千切り木)
- いざかまくら (いざ鎌倉)
- いざんとうかい (移山倒海)
- いしがながれてこのはがしずむ (石が流れて木の葉が沈む)
- いじだいもく (以耳代目)
- いしにくちすすぎながれにまくらす (石に漱ぎ流れに枕す)
- いしにたつや (石に立つ矢)
- いしにふとんはきせられず (石に布団は着せられず)
- いしのうえにもさんねん (石の上にも三年)
- いしはくじゃく (意志薄弱)
- いしばしをたたいてわたる (石橋を叩いて渡る)
- いしべきんきち (石部金吉)
- いしゃがとらなきゃぼうずがとる (医者が取らなきゃ坊主が取る)
- いしゃさむからずじゅしゃさむし (医者寒からず儒者寒し)
- いしゃのただいま (医者の只今)
- いしゃのふようじょう (医者の不養生)
- いしゅうばんざい (遺臭万載)
- いしょうさんたん (意匠惨澹)
- いしょうりょうこく (以升量石)
- いしょくたりてれいせつをしる (衣食足りて礼節を知る)
- いしょくどうげん (医食同源)
- いしょくれいせつ (衣食礼節)
- いしをいだきてふちにいる (石を抱きて淵に入る)
- いしんでんしん (以心伝心)
- いずれがあやめかかきつばた (いずれが菖蒲か杜若)
- いせんひつご (意先筆後)
- いそうろうさんばいめにはそっとだし (居候三杯目にはそっと出し)
- いそがばまわれ (急がば回れ)
- いそぎわでふねをやぶる (磯際で船を破る)
- いそのあわびのかたおもい (磯の鮑の片思い)
- いたくもないはらをさぐられる (痛くもない腹を探られる)
- いたごいちまいしたはじごく (板子一枚下は地獄)
- いたしかゆし (痛し痒し)
- いただくものはなつもこそで (戴く物は夏も小袖)
- いたちのさいごっぺ (鼬の最後っ屁)
- いたちのみちきり (鼬の道切り)
- いたむうえにしおをぬる (痛む上に塩を塗る)
- いたんじゃせつ (異端邪説)
- いちいせんしん (一意専心)
- いちいたいすい (一衣帯水)
- いちえんをわらうものはいちえんになく (一円を笑うものは一円に泣く)
- いちおしにかねさんおとこ (一押し二金三男)
- いちかばちか (一か八か)
- いちごいちえ (一期一会)
- いちごんはんく (一言半句)
- いちじがばんじ (一事が万事)
- いちじせんきん (一字千金)
- いちじつせんしゅう (一日千秋)
- いちじつのちょう (一日の長)
- いちじゅういっさい (一汁一菜)
- いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん (一樹の蔭一河の流れも他生の縁)
- いちじょうのしゅんむ (一場春夢)
- いちぞくろうとう (一族郎党)
- いちなんさってまたいちなん (一難去ってまた一難)
- いちにかんびょうににくすり (一に看病二に薬)
- いちにちのけいはあしたにありいちねんのけいはがんたんにあり (一日の計は晨にあり一年の計は元旦にあり)
- いちねんのけいはがんたんにあり (一年の計は元旦にあり)
- いちねんほっき (一念発起)
- いちひめにたろう (一姫二太郎)
- いちぶしじゅう (一部始終)
- いちふじにたかさんなすび (一富士二鷹三茄子)
- いちぶんふつう (一文不通)
- いちぼうせんり (一望千里)
- いちまいかんばん (一枚看板)
- いちもうだじん (一網打尽)
- いちもくおく (一目置く)
- いちもくりょうぜん (一目瞭然)
- いちもんおしみのひゃくしらず (一文惜しみの百知らず)
- いちもんはんせん (一文半銭)
- いちようおちててんかのあきをしる (一葉落ちて天下の秋を知る)
- いちようらいふく (一陽来復)
- いちりゅうまんばい (一粒万倍)
- いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず (一利を興すは一害を除くに若かず)
- いちれんたくしょう (一蓮托生)
- いちろへいあん (一路平安)
- いちをきいてじゅうをしる (一を聞いて十を知る)
- いちをしりてにをしらず (一を識りて二を知らず)
- いっかくせんきん (一獲千金)
- いっかくせんきん (一攫千金)
- いっかけんぞく (一家眷属)
- いっかだんらん (一家団欒)
- いっきいちゆう (一喜一憂)
- いっきかせい (一気呵成)
- いっきとうせん (一騎当千)
- いっきょいちどう (一挙一動)
- いっきょりょうとく (一挙両得)
- いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ (一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ)
- いっこくせんきん (一刻千金)
- いっさいがっさい (一切合切)
- いっしそうでん (一子相伝)
- いっしどうじん (一視同仁)
- いっしはんせん (一紙半銭)
- いっしゃせんり (一瀉千里)
- いっしゅくいっぱん (一宿一飯)
- いっしょうけんめい (一生懸命)
- いっしょうこうなりてばんこつかる (一将功成りて万骨枯る)
- いっしょうさんたん (一唱三嘆)
- いっしょくそくはつ (一触即発)
- いっしんいったい (一進一退)
- いっしんどうたい (一心同体)
- いっしんふらん (一心不乱)
- いっすいのゆめ (一炊の夢)
- いっすんさきはやみ (一寸先は闇)
- いっすんしたはじごく (一寸下は地獄)
- いっすんのこういんかろんずべからず (一寸の光陰軽んずべからず)
- いっすんのむしにもごぶのたましい (一寸の虫にも五分の魂)
- いっせいちだい (一世一代)
- いっせきにちょう (一石二鳥)
- いっせきをとうずる (一石を投ずる)
- いっせつたしょう (一殺多生)
- いっせんをわらうものはいっせんになく (一銭を笑う者は一銭に泣く)
- いっちだんけつ (一致団結)
- いっちはんかい (一知半解)
- いっちゅうをゆする (一籌を輸する)
- いっちょういっし (一張一弛)
- いっちょういっせき (一朝一夕)
- いっちょういったん (一長一短)
- いっとうちをぬく (一頭地を抜く)
- いっとうりょうだん (一刀両断)
- いっとくいっしつ (一得一失)
- いっぱいちにまみれる (一敗地に塗れる)
- いっぱんのとくもかならずつぐないがいさいのうらみもかならずむくゆ (一飯の徳も必ず償い睚眦の怨みも必ず報ゆ)
- いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす (一斑を見て全豹を卜す)
- いつびいつあく (溢美溢悪)
- いっぷかんにあたればばんぷもひらくなし (一夫関に当たれば万夫も開くなし)
- いつぼうのあらそい (鷸蚌の争い)
- いつまでもあると思うな親と金 (いつまでもあると思うな親と金)
- いつもつきよにこめのめし (いつも月夜に米の飯)
- いとうずいひつ (意到随筆)
- いどくせいどく (以毒制毒)
- いなかもののくにじまん (田舎者の国自慢)
- いにくきょぎ (以肉去蟻)
- いにざしててんをみる (井に坐して天を見る)
- いぬがにしむきゃおはひがし (犬が西向きゃ尾は東)
- いぬのとおぼえ (犬の遠吠え)
- いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ (犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ)
- いぬもあるけばぼうにあたる (犬も歩けば棒に当たる)
- いのちあってのものだね (命あっての物種)
- いのちながければはじおおし (命長ければ恥多し)
- いのちのせんたく (命の洗濯)
- いのちはこうもうよりかろし (命は鴻毛より軽し)
- いのなかのかわずたいかいをしらず (井の中の蛙大海を知らず)
- いばしんえん (意馬心猿)
- いはじんじゅつ (医は仁術)
- いはしんにしくはなくひとはふるきにしくはなし (衣は新に若くはなく人は故きに若くはなし)
- いはつそうでん (衣鉢相伝)
- いはつをつぐ (衣鉢を継ぐ)
- いふうどうどう (威風堂堂)
- いふうりんりん (威風凛凛)
- いへんさんぜつ (葦編三絶)
- いべんしょくち (以弁飾知)
- いぼうえきぼう (以暴易暴)
- いぼうしゅじん (以貌取人)
- いぼくのしん (移木の信)
- いまつのす (葦末の巣)
- いまないたからすがもうわらう (今泣いた烏がもう笑う)
- いみしんちょう (意味深長)
- いものにえたもごぞんじない (芋の煮えたも御存じない)
- いもんのぼう (倚門の望)
- いやいやさんばい (いやいや三杯)
- いらんとうせき (以卵投石)
- いりまめにはな (炒り豆に花)
- いろおとこかねとちからはなかりけり (色男金と力はなかりけり)
- いろけよりくいけ (色気より食い気)
- いろはしあんのほか (色は思案の外)
- いわしでしょうじんおち (鰯で精進落ち)
- いわしのあたまもしんじんから (鰯の頭も信心から)
- いわぬがはな (言わぬが花)
- いわぬはいうにまさる (言わぬは言うに勝る)
- いをもっていをせいす (夷を以て夷を制す)
- いんかいきょくせつ (隠晦曲折)
- いんかいせんい (飲灰洗胃)
- いんがおうほう (因果応報)
- いんがをふくめる (因果を含める)
- いんかんとおからず (殷鑑遠からず)
- いんかんふえん (殷鑑不遠)
- いんきせっぽう (因機説法)
- いんぎゃくぼうれい (婬虐暴戻)
- いんきょうじゅうねん (韻鏡十年)
- いんぎんぶれい (慇懃無礼)
- いんこうのち (咽喉の地)
- いんじゅんこそく (因循姑息)
- いんじゅんしゅきゅう (因循守旧)
- いんしょうしつだい (因小失大)
- いんせいまいめい (隠姓埋名)
- いんとくあればようほうあり (陰徳あれば陽報あり)
- いんとくようほう (陰徳陽報)
- いんにんじちょう (隠忍自重)
- いんぼうきけい (陰謀詭計)
- いんゆしつぎ (引喩失義)
- ういてんぺん (有為転変)
- ういてんぺんのよのならい (有為転変の世の習い)
- うえてはしょくをえらばず (飢えては食を択ばず)
- うおうさおう (右往左往)
- うおがみずをはなれたよう (魚が水を離れたよう)
- うおごころあればみずごころ (魚心あれば水心)
- うおのみずをえたるがごとし (魚の水を得たるが如し)
- うおのめにみずみえずひとのめにそらみえず (魚の目に水見えず人の目に空見えず)
- うおをえてうえをわする (魚を得て筌を忘る)
- うかうかさんじゅうきょろきょろしじゅう (うかうか三十きょろきょろ四十)
- うかてんせい (雨過天晴)
- うかとうせん (羽化登仙)
- うきせいこう (雨奇晴好)
- うきよはまわりもち (浮世は回り持ち)
- うぐいすなかせたこともある (鶯鳴かせたこともある)
- うけしちねん (有卦七年)
- うけにいる (有卦に入る)
- うごうのしゅう (烏合の衆)
- うこさべん (右顧左眄)
- うごしゅんじゅん (雨後春筍)
- うごのたけのこ (雨後の竹の子)
- うしにひかれてぜんこうじまいり (牛に引かれて善光寺参り)
- うしのあゆみもせんり (牛の歩みも千里)
- うしのつのをはちがさす (牛の角を蜂が刺す)
- うしはうしづれうまはうまづれ (牛は牛連れ馬は馬連れ)
- うじよりそだち (氏より育ち)
- うしろがみをひかれる (後ろ髪を引かれる)
- うしろゆびをさされる (後ろ指を指される)
- うしをうまにのりかえる (牛を馬に乗り換える)
- うしをくらうのき (牛を食らうの気)
- うそうしゅうじゃく (有相執著)
- うぞうむぞう (有象無象)
- うそからでたまこと (嘘から出た実)
- うそつきはどろぼうのはじまり (嘘吐きは泥棒の始まり)
- うそもほうべん (嘘も方便)
- うそんこうしゅ (烏孫公主)
- うだつがあがらぬ (うだつが上がらぬ)
- うたはよにつれよはうたにつれ (歌は世に連れ世は歌に連れ)
- うちかぶとをみすかす (内兜を見透かす)
- うちこうさい (有智高才)
- うちまたごうやく (内股膏薬)
- うちょうしじょう (烏鳥私情)
- うちょうてんがい (有頂天外)
- うちょくのけい (迂直の計)
- うつればかわるよのならい (移れば変わる世の習い)
- うでがあがる (腕が上がる)
- うでがある (腕がある)
- うでがなる (腕が鳴る)
- うでにおぼえがある (腕に覚えがある)
- うでによりをかける (腕に縒りをかける)
- うでをかう (腕を買う)
- うでをこまねく (腕を拱く)
- うでをふるう (腕を振るう)
- うでをみがく (腕を磨く)
- うとそうそう (烏兎怱々)
- うどのたいぼく (独活の大木)
- うどんげのはな (優曇華の花)
- うのまねをするからす (鵜の真似をする烏)
- うのめたかのめ (鵜の目鷹の目)
- うはくばかく (烏白馬角)
- うひとそう (烏飛兔走)
- うまいものはよいにくえ (旨い物は宵に食え)
- うまがあう (馬が合う)
- うまにはのってみよひとにはそうてみよ (馬には乗ってみよ人には添うてみよ)
- うまのみみにねんぶつ (馬の耳に念仏)
- うまはうまづれ (馬は馬連れ)
- うまをうしにのりかえる (馬を牛に乗り換える)
- うみせんやません (海千山千)
- うみのおやよりそだてのおや (生みの親より育ての親)
- うみのことはりょうしにとえ (海の事は漁師に問え)
- うみのものともやまのものともつかぬ (海の物とも山の物ともつかぬ)
- うめきらぬばかさくらきるばか (梅伐らぬ馬鹿桜伐る馬鹿)
- うめにうぐいす (梅に鶯)
- うもれぎにはながさく (埋もれ木に花が咲く)
- うやむや (有耶無耶)
- うゆうにきす (烏有に帰す)
- うよきょくせつ (紆余曲折)
- うよくきせい (羽翼既成)
- うらにはうらがある (裏には裏がある)
- うらのうらをいく (裏の裏を行く)
- うらみこつずいにいる (怨み骨髄に入る)
- うらめにでる (裏目に出る)
- うらをかく (裏をかく)
- うりいえとからようでかくさんだいめ (売家と唐様で書く三代目)
- うりことばにかいことば (売り言葉に買い言葉)
- うりにつめありつめにつめなし (瓜に爪あり爪に爪なし)
- うりのつるになすびはならぬ (瓜の蔓に茄子は生らぬ)
- うろをたたかわす (烏鷺を戦わす)
- うわさをすればかげがさす (噂をすれば影がさす)
- うんえんかがん (雲煙過眼)
- うんえんひどう (雲烟飛動)
- うんがいそうてん (雲外蒼天)
- うんきんせいふう (運斤成風)
- うんごうむしゅう (雲合霧集)
- うんさんむしょう (雲散霧消)
- うんじょうりゅうへん (雲蒸龍変)
- うんちゅうはっかく (雲中白鶴)
- うんでいのさ (雲泥の差)
- うんでいばんり (雲泥万里)
- うんどんこん (運鈍根)
- うんはてんにあり (運は天にあり)
- うんぷてんぷ (運否天賦)
- うんようのみょうはいっしんにそんす (運用の妙は一心の存す)
- えいかはつがい (英華発外)
- えいこせいすい (栄枯盛衰)
- えいしさっそう (英姿颯爽)
- えいじはっぽう (永字八法)
- えいびとちゅう (曳尾塗中)
- えいまんのとが (盈満の咎)
- えいゆういろをこのむ (英雄色を好む)
- えいゆうぎじん (英雄欺人)
- えいようえいが (栄耀栄華)
- えきしゃさんごう (益者三楽)
- えきしゃさんゆうそんしゃさんゆう (益者三友損者三友)
- えきしゃみのうえしらず (易者身の上知らず)
- えきせいかくめい (易姓革命)
- えきふのゆめ (役夫の夢)
- えこうほつがん (廻向発願)
- えしゃじょうり (会者定離)
- えだをきってねをからす (枝を伐って根を枯らす)
- えっそのつみ (越訴の罪)
- えっちょうなんし (越鳥南枝)
- えっちょうなんしにすくう (越鳥南枝に巣くう)
- えつぱんのおもい (越畔の思い)
- えてにほをあぐ (得手に帆を揚ぐ)
- えどっこはよいごしのぜにはつかわぬ (江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ)
- えどのかたきをながさきでうつ (江戸の敵を長崎で討つ)
- えにかいたもち (絵に描いた餅)
- えびでたいをつる (蝦で鯛を釣る)
- えぼしおや (烏帽子親)
- えようのもちのかわ (栄耀の餅の皮)
- えらんでかすをつかむ (選んでかすを掴む)
- えんえんちょうだ (蜿蜿長蛇)
- えんおうのちぎり (鴛鴦の契り)
- えんかこしつ (煙霞痼疾)
- えんがんだいひ (燕雁代飛)
- えんがんとうひつ (燕頷投筆)
- えんけいかくぼう (延頸鶴望)
- えんこうがつき (猿猴が月)
- えんこうきんこう (遠交近攻)
- えんごうようちゅう (猿号擁柱)
- えんじとうしょう (掩耳盗鐘)
- えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや (燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや)
- えんじゃくそうが (燕雀相賀)
- えんすいきんか (遠水近火)
- えんすいきんかをすくわず (遠水近火を救わず)
- えんそうこうひ (遠走高飛)
- えんそうばくじょう (燕巣幕上)
- えんちょうこくえ (円頂黒衣)
- えんてつこつずい (怨徹骨髄)
- えんてつのり (塩鉄の利)
- えんてんかつだつ (円転滑脱)
- えんとうきよはすえをまて (縁と浮世は末を待て)
- えんとうのいっかつ (鉛刀一割)
- えんなきしゅじょうはどしがたし (縁なき衆生は度し難し)
- えんねんえきじゅ (延年益寿)
- えんのしたのちからもち (縁の下の力持ち)
- えんのめにはきりがふる (縁の目には霧が降る)
- えんはいなもの (縁は異なもの)
- えんぴぎょやく (鳶飛魚躍)
- えんぼくきゅうぎょ (縁木求魚)
- えんぼくけいちん (円木警枕)
- えんまんぐそく (円満具足)
- えんりょきんゆう (遠慮近憂)
- えんりょなければきんゆうあり (遠慮無ければ近憂有り)
- えんりょひだるしだてさむし (遠慮ひだるし伊達寒し)
- おいきにはながさく (老い木に花が咲く)
- おいきはまがらぬ (老い木は曲がらぬ)
- おいたるうまはみちをわすれず (老いたる馬は道を忘れず)
- おいてにほをあぐ (追風に帆を揚ぐ)
- おいてはこにしたがえ (老いては子に従え)
- おいてはますますさかんなるべし (老いてはますます壮んなるべし)
- おいのいってつ (老いの一徹)
- おうこうかっぽ (横行闊歩)
- おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや (王侯将相寧ぞ種あらんや)
- おうこうはどう (横行覇道)
- おうごんぶんかつ (黄金分割)
- おうせいふっこ (王政復古)
- おうせつにいとまあらず (応接に暇あらず)
- おうたこにおしえられてあさせをわたる (負うた子に教えられて浅瀬を渡る)
- おうたこよりだいたこ (負うた子より抱いた子)
- おうどうらくど (王道楽土)
- おうびどもく (横眉怒目)
- おうびょうよやく (応病与薬)
- おうへんとろう (往返徒労)
- おおおとこそうみにちえがまわりかね (大男総身に知恵が回りかね)
- おおかぜがふけばおけやがもうかる (大風が吹けば桶屋が儲かる)
- おおきいやかんはわきがおそい (大きい薬缶は沸きが遅い)
- おおさかのくいだおれ (大阪の食い倒れ)
- おおばんぶるまい (大盤振舞)
- おおめだまをくう (大目玉を食う)
- おおめにみる (大目に見る)
- おかにあがったかっぱ (陸に上がった河童)
- おかめはちもく (岡目八目)
- おかめはちもく (傍目八目)
- おきてはんじょうねていちじょう (起きて半畳寝て一畳)
- おきなものあて (沖な物あて)
- おくうのあい (屋烏の愛)
- おくかにおくをかす (屋下に屋を架す)
- おくじょうおくをかす (屋上屋を架す)
- おくばにきぬをきせる (奥歯に衣を着せる)
- おくびにもださない (おくびにも出さない)
- おごるへいけはひさしからず (驕る平家は久しからず)
- おごるものはこころつねにまずし (奢る者は心嘗に貧し)
- おさきぼうをかつぐ (お先棒を担ぐ)
- おしうるはまなぶのなかば (教うるは学ぶの半ば)
- おそうしもよどはやうしもよど (遅牛も淀早牛も淀)
- おそかりしゆらのすけ (遅かりし由良之助)
- おそれいりやのきしもじん (恐れ入谷の鬼子母神)
- おだわらひょうじょう (小田原評定)
- おちむしゃはすすきのほにもおず (落ち武者は薄の穂にも怖ず)
- おちゃをにごす (お茶を濁す)
- おつればおなじたにがわのみず (落つれば同じ谷川の水)
- おとがいがおちる (頤が落ちる)
- おとがいではえをおう (頤で蠅を追う)
- おとがいをとく (頤を解く)
- おとこごころとあきのそら (男心と秋の空)
- おとこのめにはいとをはれ (男の目には糸を張れ)
- おとこはしきいをまたげばしちにんのてきあり (男は敷居を跨げば七人の敵あり)
- おとこはどきょうおんなはあいきょう (男は度胸女は愛嬌)
- おとこやもめにうじがわきおんなやもめにはながさく (男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く)
- おなじあなのむじな (同じ穴の貉)
- おにがでるかじゃがでるか (鬼が出るか蛇が出るか)
- おににかなぼう (鬼に金棒)
- おにのいぬまにせんたく (鬼の居ぬ間に洗濯)
- おにのかくらん (鬼の霍乱)
- おにのそらねんぶつ (鬼の空念仏)
- おにのめにもなみだ (鬼の目にも涙)
- おにもじゅうはちばんちゃもでばな (鬼も十八番茶も出花)
- おのれのあたまのはえをおえ (己れの頭の蠅を追え)
- おのれのほっせざるところはひとにほどこすなかれ (己れの欲せざるところは人に施すなかれ)
- おのをかかげてふちにいる (斧を掲げて淵に入る)
- おはうちからす (尾羽打ち枯らす)
- おはこ (十八番)
- おはちがまわる (お鉢が回る)
- おびにみじかしたすきにながし (帯に短し襷に長し)
- おひゃくどをふむ (お百度を踏む)
- おひれをつける (尾鰭を付ける)
- おぼれるものはわらをもつかむ (溺れる者は藁をも掴む)
- おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで (お前百までわしゃ九十九まで)
- おみきあがらぬかみはない (御神酒上がらぬ神はない)
- おもいうちにあればいろそとにあらわる (思い内にあれば色外に現る)
- おもいたったがきちじつ (思い立ったが吉日)
- おもいなかばにすぐ (思い半ばに過ぐ)
- おもうこといわぬははらふくる (思うこと言わぬは腹ふくる)
- おもうことひとつかなえばまたひとつ (思うこと一つ叶えばまた一つ)
- おもうなかにはかきをせよ (思う仲には垣をせよ)
- おもうにわかれておもわぬにそう (思うに別れて思わぬに添う)
- おもうねんりきいわをもとおす (思う念力岩をも通す)
- おやおもうこころにまさるおやごころ (親思う心に勝る親心)
- おやがおやならこもこ (親が親なら子も子)
- おやこはいっせ (親子は一世)
- おやずれよりともずれ (親擦れより友擦れ)
- おやににぬこはおにっこ (親に似ぬ子は鬼っ子)
- おやのいけんとひやざけはあとできく (親の意見と冷や酒は後で効く)
- おやのいんががこにむくう (親の因果が子に報う)
- おやのおんはこをもってしる (親の恩は子を持って知る)
- おやのこころこしらず (親の心子知らず)
- おやのじゅうしちこはしらぬ (親の十七子は知らぬ)
- おやのすねをかじる (親の臑を齧る)
- おやのななひかり (親の七光り)
- おやのひかりはななひかり (親の光は七光り)
- おやのよくめ (親の欲目)
- おやばかこばか (親馬鹿子馬鹿)
- おやはなくともこはそだつ (親は無くとも子は育つ)
- おやまのたいしょうおれひとり (お山の大将俺一人)
- およぎじょうずはかわでしぬ (泳ぎ上手は川で死ぬ)
- おわりよければすべてよし (終わりよければ全てよし)
- おをふるいぬはたたかれず (尾を振る犬は叩かれず)
- おんいへいこう (恩威並行)
- おんこうとくじつ (温厚篤実)
- おんこちしん (温故知新)
- おんしんふつう (音信不通)
- おんぞうえく (怨憎会苦)
- おんとろうろう (音吐朗朗)
- おんなごころとあきのそら (女心と秋の空)
- おんなさかしゅうしてうしうりそこなう (女賢しゅうして牛売り損なう)
- おんなさんにんあればしんだいがつぶれる (女三人あれば身代が潰れる)
- おんなさんにんよればかしましい (女三人よれば姦しい)
- おんなのめにはすずをはれ (女の目には鈴を張れ)
- おんなはさんがいにいえなし (女は三界に家無し)
- おんなやもめにはながさく (女やもめに花が咲く)
- おんばひがさ (乳母日傘)
- おんりえど (厭離穢土)
- おんりょうきょうけん (温良恭倹)
- おんをあだでかえす (恩を仇で返す)
- おんをもってうらみにほうず (恩を以て怨みに報ず)
- かいいすいしょく (解衣推食)
- かいいぬにてをかまれる (飼い犬に手を噛まれる)
- かいえきちっきょ (改易蟄居)
- かいおうこうおう (海翁好鴎)
- かいがいきだん (海外奇談)
- かいかじしん (改過自新)
- かいがらでうみをはかる (貝殻で海を量る)
- がいかんじてい (蓋棺事定)
- がいかんないめい (外寛内明)
- かいかんゆうえき (開巻有益)
- かいきょうかいそう (戒驕戒躁)
- かいけいのはじ (会稽の恥)
- かいげんえきてつ (改弦易轍)
- かいげんくよう (開眼供養)
- かいげんせつりゅう (開源節流)
- かいこういちばん (開口一番)
- かいこうきでん (解甲帰田)
- がいこうじれい (外交辞令)
- かいこうそうぐう (邂逅相遇)
- かいこうへんしょう (回光返照)
- がいこつをこう (骸骨を乞う)
- かいごのはな (解語の花)
- かいざんそし (開山祖師)
- かいざんとうかい (回山倒海)
- かいししんろう (海市蜃楼)
- かいじゃきせい (改邪帰正)
- がいしゅういっしょく (鎧袖一触)
- がいじゅうないごう (外柔内剛)
- かいしんけんせい (開心見誠)
- かいしんてんい (回心転意)
- かいせいさんめい (海誓山盟)
- がいせいのき (蓋世の気)
- かいそうめいぎ (開宗明義)
- がいだせいじゅ (咳唾成珠)
- がいだたまをなす (咳唾珠を成す)
- がいだんこうせつ (街談巷説)
- かいたんふけい (怪誕不経)
- かいていろうげつ (海底撈月)
- かいてんかんち (改天換地)
- かいとうかんめん (改頭換面)
- かいとうらんま (快刀乱麻)
- かいとうらんまをたつ (快刀乱麻を断つ)
- かいばかべん (快馬加鞭)
- かいはさんねんろはみつき (櫂は三年艪は三月)
- かいぶつせいむ (開物成務)
- かいほうやこう (懐宝夜行)
- かいもんゆうとう (開門揖盗)
- かいよりはじめよ (隗より始めよ)
- かいりょくらんしん (怪力乱神)
- かいりょくらんしんをかたらず (怪力乱神を語らず)
- かいろうどうけつ (偕老同穴)
- かうんきほう (夏雲奇峰)
- かえぎなしのはれぎなし (替え着無しの晴れ着無し)
- かえりがけのだちん (帰りがけの駄賃)
- かえりみてたをいう (顧みて他を言う)
- かえるのこはかえる (蛙の子は蛙)
- かえるのつらにみず (蛙の面に水)
- かおがうれる (顔が売れる)
- かおがきく (顔が利く)
- かおがひろい (顔が広い)
- かおからひがでる (顔から火が出る)
- かおにどろをぬる (顔に泥を塗る)
- かおをかす (顔を貸す)
- かおをつぶす (顔を潰す)
- かかいはさいりゅうをえらばず (河海は細流を択ばず)
- かがくじょうたつ (下学上達)
- かかたいしょう (呵々大笑)
- かかつのしん (瓜葛の親)
- かきのかわはこじきにむかせうりのかわはだいみょうにむかせよ (柿の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせよ)
- がきのめにみずみえず (餓鬼の目に水見えず)
- がきもにんず (餓鬼も人数)
- かぎゅうかくじょう (蝸牛角上)
- かぎゅうかくじょうのあらそい (蝸牛角上の争い)
- かきゅうじんそく (家給人足)
- かぎゅうのけい (火牛の計)
- かきょあっかん (科挙圧巻)
- かくがんかんか (隔岸観火)
- かくこていしん (革故鼎新)
- かくじいせい (各自為政)
- がくしゃのとったてんかなし (学者の取った天下なし)
- がくしゃびんぼう (学者貧乏)
- かくじゅせんざい (鶴寿千歳)
- かくすよりあらわる (隠すより現る)
- かくぜんたいこう (廓然大公)
- かくはつどうがん (鶴髪童顔)
- かくぶつちち (格物致知)
- かくほんぜんてい (各奔前程)
- かくめいのし (鶴鳴の士)
- がくもんにおうどうなし (学問に王道無し)
- がくやからひをだす (楽屋から火を出す)
- かくりつきちょ (鶴立企佇)
- かくれたるよりあらわるるはなし (隠れたるより見わるるは莫し)
- がくをこのむはちにちかし (学を好むは知に近し)
- がけいしゅうじゅく (駕軽就熟)
- かけいやち (家鶏野雉)
- かけうまにむち (駆け馬に鞭)
- かけつけさんばい (駆けつけ三杯)
- かげにいてえだをおる (陰に居て枝を折る)
- かげのかたちにしたがうがごとし (影の形に随うが如し)
- かげをおそれあとをにくむ (影を畏れ迹を悪む)
- かげんこうご (花言巧語)
- かこうぎい (夏侯妓衣)
- かこうさいし (仮公済私)
- がこうとうぎゅうのおをあやまりてぼくどうにわらわる (画工闘牛の尾を誤りて牧童に笑わる)
- かごかきかごにのらず (駕籠舁き駕籠に乗らず)
- かごでみずをくむ (籠で水を汲む)
- かごにのるひとかつぐひとそのまたわらじをつくるひと (駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人)
- がこるいく (画虎類狗)
- かさとちょうちんはもどらぬつもりでかせ (傘と提灯は戻らぬつもりで貸せ)
- かじあとのくぎひろい (火事あとの釘拾い)
- かじあとのひのようじん (火事後の火の用心)
- かじきとう (加持祈祷)
- かししょうてん (花枝招展)
- かしのたま (和氏の璧)
- かしょうこうせい (禍従口生)
- かじょうちゅうゆ (火上注油)
- かしょのくに (華胥の国)
- かしょのくににあそぶ (華胥の国に遊ぶ)
- かしょのくにのゆめ (華胥の国の夢)
- かしょのゆめ (華胥の夢)
- かしょばんきん (家書万金)
- かしょばんきんにあたる (家書万金に抵る)
- がしんしょうたん (臥薪嘗胆)
- がじんしんち (雅人深致)
- かじんはいながらにしてめいしょをしる (歌人は居ながらにして名所を知る)
- かじんはくめい (佳人薄命)
- かしんほうぞう (禍心包蔵)
- かせいはとらよりもたけし (苛政は虎よりも猛し)
- かせいもうこ (苛政猛虎)
- かせいをまつ (河清を俟つ)
- かぜがふけばおけやがもうかる (風が吹けば桶屋が儲かる)
- かせぐにおいつくびんぼうなし (稼ぐに追い付く貧乏なし)
- かぜにそよぐあし (風にそよぐ葦)
- かぜはふけどもやまはどうぜず (風は吹けども山は動ぜず)
- かぜはまんびょうのもと (風邪は万病のもと)
- かそうさいり (禍棗災梨)
- かそうさけん (可操左券)
- がぞくきょうしょう (雅俗共賞)
- かたいきはおれる (堅い木は折れる)
- かたきをさきにしうるをあとにす (難きを先にし獲るを後にす)
- かたくちきいてくじをわくるな (片口聞いて公事を分くるな)
- がだてんそく (画蛇添足)
- かたなおれやつきる (刀折れ矢尽きる)
- かたぼうをかつぐ (片棒を担ぐ)
- かたるにおちる (語るに落ちる)
- かちゅうぎひょう (夏虫疑氷)
- かちゅうしゅりつ (火中取栗)
- かちゅうのくりをひろう (火中の栗を拾う)
- かちょうふうえい (花鳥諷詠)
- かちょうふうげつ (花鳥風月)
- かっかそうよう (隔靴掻痒)
- かっきゅうしょうほう (鴬鳩笑鵬)
- かっけいぎゅうとう (割鶏牛刀)
- かっこふばつ (確乎不抜)
- かっこまんぷく (割股満腹)
- かっさつじざい (活殺自在)
- かつしていをうがつ (渇して井を穿つ)
- かつしてもとうせんのみずをのまず (渇しても盗泉の水を飲まず)
- がっしょうれんこう (合従連衡)
- かってかぶとのおをしめよ (勝って兜の緒を締めよ)
- かっぱくせいどん (活剥生呑)
- かっぱにすいれん (河童に水練)
- かっぱのかわながれ (河童の川流れ)
- かつもくしてみる (刮目して見る)
- かつもくそうたい (刮目相待)
- かつもまけるもときのうん (勝つも負けるも時の運)
- かつをきてたまをいだく (褐を被て玉を懐く)
- かてばかんぐんまければぞくぐん (勝てば官軍負ければ賊軍)
- がでんいんすい (我田引水)
- かでんにくつをいれず (瓜田に沓を納れず)
- かでんにくつをいれずりかにかんむりをたださず (瓜田に沓を納れず李下に冠を正さず)
- かでんりか (瓜田李下)
- かとしへき (家徒四壁)
- かどまつはめいどのたびのいちりづか (門松は冥土の旅の一里塚)
- かとらくしょ (河図洛書)
- かなえのけいちょうをとう (鼎の軽重を問う)
- かなえのわくがごとし (鼎の沸くが如し)
- かなしいときはみひとつ (悲しい時は身一つ)
- かなづちのかわながれ (金槌の川流れ)
- かなわぬときのかみだのみ (叶わぬ時の神頼み)
- かにのよこばい (蟹の横這い)
- かにはこうらににせてあなをほる (蟹は甲羅に似せて穴を掘る)
- かねうけするともひとうけするな (金請けするとも人請けするな)
- かねがうなる (金が唸る)
- かねがかたきのよのなか (金が敵の世の中)
- かねがこをうむ (金が子を産む)
- かねがものをいう (金が物を言う)
- かねにあかす (金に飽かす)
- かねにいとめをつけぬ (金に糸目を付けぬ)
- かねのきれめがえんのきれめ (金の切れ目が縁の切れ目)
- かねのひかりはあみだほど (金の光は阿弥陀ほど)
- かねのわらじでたずねる (金の草鞋で尋ねる)
- かねはてんかのまわりもの (金は天下の回り物)
- かねはわきもの (金は湧き物)
- かねもちかねつかわず (金持ち金使わず)
- かねもちけんかせず (金持ち喧嘩せず)
- かねもちとはいふきはたまるほどきたない (金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い)
- かねやたいこでさがす (鉦や太鼓で捜す)
- かねをかせばともをうしなう (金を貸せば友を失う)
- かねをくう (金を食う)
- かねをねかす (金を寝かす)
- かひつせいしょう (下筆成章)
- かひんこうし (家貧孝子)
- かふくはあざなえるなわのごとし (禍福は糾える縄の如し)
- かふくむもん (禍福無門)
- かぶとをぬぐ (冑を脱ぐ)
- がふらいめい (瓦釜雷鳴)
- かぶをまもりてうさぎをまつ (株を守りて兎を俟つ)
- かぶんしょうけん (寡聞少見)
- がべいじゅうき (画餅充飢)
- がべいにきす (画餅に帰す)
- かべにみみありしょうじにめあり (壁に耳あり障子に目あり)
- かほうはねてまて (果報は寝て待て)
- かまをかける (鎌をかける)
- かみあういぬはよびがたし (噛み合う犬は呼び難し)
- かみなりがおちる (雷が落ちる)
- かみはしょうじきのこうべにやどる (神は正直の頭に宿る)
- かみはみとおし (神は見通し)
- かむうまはしまいまでかむ (噛む馬はしまいまで噛む)
- かめのこうよりとしのこう (亀の甲より年の劫)
- かめのとしをつるがうらやむ (亀の年を鶴が羨む)
- かもがねぎをしょってくる (鴨が葱を背負って来る)
- かものみずかき (鴨の水掻き)
- かもんをはじず (下問を恥じず)
- かゆいところにてがとどく (痒い所に手が届く)
- からすにはんぽのこうあり (烏に反哺の孝あり)
- からすのぎょうすい (烏の行水)
- からすをさぎ (烏を鷺)
- かりてきたねこ (借りてきた猫)
- かりのつかい (雁の使い)
- かりはじん (下里巴人)
- がりょうてんせい (画竜点睛)
- がりょうてんせいをかく (画竜点睛を欠く)
- かりるときのじぞうがおなすときのえんまがお (借りる時の地蔵顔済す時の閻魔顔)
- かれきにはながさく (枯れ木に花が咲く)
- かれきもやまのにぎわい (枯れ木も山の賑わい)
- かれもひとなりわれもひとなり (彼も人なり我も人なり)
- かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず (彼を知り己れを知れば百戦殆うからず)
- かれんせんち (寡廉鮮恥)
- かれんちゅうきゅう (苛斂誅求)
- かろとうせん (夏炉冬扇)
- かわいいこにはたびをさせよ (可愛い子には旅をさせよ)
- かわいさあまってにくさひゃくばい (可愛さ余って憎さ百倍)
- かわこしてやどをとれ (川越して宿を取れ)
- かわだちはかわではてる (川立ちは川で果てる)
- かわにみずをはこぶ (川に水を運ぶ)
- かわをきらせてにくをきりにくをきらせてほねをきる (皮を切らせて肉を切り肉を切らせて骨を切る)
- かをさりてじつにつく (華を去りて実に就く)
- かんいせんけつ (甘井先竭)
- かんうんやかく (閑雲野鶴)
- かんおうちらい (鑑往知来)
- かんおんたいとく (感恩戴徳)
- かんがいあいのぞむ (冠蓋相望む)
- かんがいむりょう (感慨無量)
- かんがえるあし (考える葦)
- かんがくいんのすずめはもうぎゅうをさえずる (勧学院の雀は蒙求を囀る)
- がんかじふん (玩火自焚)
- がんがとべばいしがめもじだんだ (雁が飛べば石亀も地団太)
- かんかんがくがく (侃侃諤諤)
- かんぎゅうじゅうとう (汗牛充棟)
- かんきんこぶ (歓欣鼓舞)
- がんくにんじょく (含垢忍辱)
- かんくふんとう (艱苦奮闘)
- かんげんみみにさからう (諫言耳に逆らう)
- がんこいってつ (頑固一徹)
- がんこうけいけい (眼光炯炯)
- がんこうじくじ (顔厚忸怩)
- がんこうしはい (眼光紙背)
- がんこうしはいにてっす (眼光紙背に徹す)
- がんこうしゅてい (眼高手低)
- かんこくかんのけいめい (函谷関の鶏鳴)
- かんこくけいめい (函谷鶏鳴)
- かんこつだったい (換骨奪胎)
- かんこどりがなく (閑古鳥が鳴く)
- かんこんそうさい (冠婚葬祭)
- かんざんじっとく (寒山拾得)
- がんしょ (雁書)
- かんじょうあってぜにたらず (勘定合って銭足らず)
- かんしょうせんじょう (寒松千丈)
- がんしょうにゅうち (含笑入地)
- かんしょうばくや (干将莫邪)
- がんしろうそん (含飴弄孫)
- がんじんそうとく (玩人喪徳)
- かんじんたいど (寛仁大度)
- かんしんのまたくぐり (韓信の股くぐり)
- かんぜんちょうあく (勧善懲悪)
- かんぜんむけつ (完全無欠)
- かんたんあいてらす (肝胆相照)
- かんたんあいてらす (肝胆相照らす)
- かんたんこえつ (肝胆胡越)
- かんたんのあゆみ (邯鄲の歩み)
- かんたんのゆめ (邯鄲の夢)
- かんたんをくだく (肝胆を砕く)
- かんちじゅっさく (奸智術策)
- かんちゅうきてん (管中窺天)
- がんちゅうのてい (眼中の釘)
- がんちゅうのひと (眼中の人)
- かんてんきち (歓天喜地)
- かんてんのじう (旱天の慈雨)
- かんてんぼうき (観天望気)
- かんとうのあい (甘棠の愛)
- かんなんしんく (艱難辛苦)
- かんなんなんじをたまにす (艱難汝を玉にする)
- かんにんぶくろのおがきれる (堪忍袋の緒が切れる)
- かんのうちにまみる (肝脳地に塗る)
- かんぱこうじん (看破紅塵)
- かんはつをいれず (間髪を入れず)
- かんばのろう (汗馬の労)
- かんぴはくらく (韓悲白楽)
- がんぶつそうし (玩物喪志)
- かんぺき (完璧)
- かんぺききちょう (完璧帰趙)
- かんぽうのまじわり (管鮑の交わり)
- がんほこふく (含哺鼓腹)
- がんめいころう (頑迷固陋)
- がんめいふれい (頑冥不霊)
- かんめいやくよう (簡明扼要)
- かんらくあいじょう (歓楽哀情)
- かんらくきわまりてあいじょうおおし (歓楽極まりて哀情多し)
- かんりとうえき (冠履倒易)
- かんわきゅうだい (閑話休題)
- かんをおおいてことさだまる (棺を蓋いて事定まる)
- かんをもっててんをうかがう (管を以って天を窺う)
- きいてごくらくみてじごく (聞いて極楽見て地獄)
- きいんせいどう (気韻生動)
- きうそうだい (気宇壮大)
- きえさんぽう (帰依三宝)
- きえんばんじょう (気炎万丈)
- きおうはとがめず (既往は咎めず)
- きおうふきゅう (既往不咎)
- きかいのけい (棄灰の刑)
- きかおくべし (奇貨可居)
- きかおくべし (奇貨居くべし)
- きがおけない (気が置けない)
- きかおんざ (帰家穏座)
- きがきいてまがぬける (気が利いて間が抜ける)
- きかくようしゅう (騎鶴揚州)
- きかこうじつ (葵花向日)
- ききいっぱつ (危機一髪)
- ききかいかい (奇奇怪怪)
- ききじょうずのはなしべた (聞き上手の話し下手)
- ききにふれる (忌諱に触れる)
- ききゅうそんぼう (危急存亡)
- ききゅうそんぼうのとき (危急存亡の秋)
- ききゅうのぎょう (箕裘の業)
- きくじゅんじょう (規矩準縄)
- きくとみるとはおおちがい (聞くと見るとは大違い)
- きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ (聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥)
- きくゆうこうか (菊有黄華)
- きけいたたん (詭計多端)
- きけばききばら (聞けば聞き腹)
- きけばきのどくみればめのどく (聞けば気の毒見れば目の毒)
- きこうくほ (規行矩歩)
- きこくしゅうしゅう (鬼哭啾啾)
- きこそうとう (旗鼓相当)
- きこどうどう (旗鼓堂堂)
- きこのいきおい (騎虎の勢い)
- きこんとうてい (帰根到底)
- きざんのせつ (箕山の節)
- きしかいせい (起死回生)
- きしずかならんとほっすれどもかぜやまず (樹静かならんと欲すれども風止まず)
- きしせんめい (旗幟鮮明)
- きじせんもく (貴耳賤目)
- きじのかくれ (雉の隠れ)
- ぎじむこう (疑事無功)
- きしもじん (鬼子母神)
- きじもなかずばうたれまい (雉も鳴かずば撃たれまい)
- きしゅせんぼう (貴珠賤蚌)
- きしゅつでんにゅう (鬼出電入)
- きしょうてんけつ (起承転結)
- きしょくまんめん (喜色満面)
- ぎしんあんき (疑心暗鬼)
- ぎしんあんきをしょうず (疑心暗鬼を生ず)
- きじんけいえん (鬼神敬遠)
- きじんのゆう (杞人の憂)
- きしんやのごとし (帰心矢の如し)
- ぎせいとうめい (欺世盗名)
- ぎぜんきつりつ (巍然屹立)
- きそうてんがい (奇想天外)
- きそうのしょう (箕帚の妾)
- きそくえんえん (気息奄奄)
- ぎそくとうせき (擬足投跡)
- きそくをのぶ (驥足を展ぶ)
- きたるものはこばまず (来たる者は拒まず)
- きちじつりょうしん (吉日良辰)
- きちょいっか (機杼一家)
- きっこうへんう (吉光片羽)
- きっちゅうのらく (橘中の楽)
- きではなをくくる (木で鼻をくくる)
- きどあいらく (喜怒哀楽)
- きにたけをつぐ (木に竹を接ぐ)
- きにもちがなる (木に餅がなる)
- きによりてうおをもとむ (木に縁りて魚を求む)
- きによりてほうをとけ (機に因りて法を説け)
- きのうのつづれきょうのにしき (昨日の襤褸今日の錦)
- きのうのともはきょうのてき (昨日の友は今日の敵)
- きのうのふちはきょうのせ (昨日の淵は今日の瀬)
- きのうはきのうきょうはきょう (昨日は昨日今日は今日)
- きのうはひとのみあすはわがみ (昨日は人の身明日は我が身)
- きのまたからうまれる (木の股から生まれる)
- きのみはもとへ (木の実は本へ)
- きはこころ (気は心)
- きびにふす (驥尾に付す)
- きぶつかなぶついしぼとけ (木仏金仏石仏)
- きふのいちだく (季布の一諾)
- きみきみたらずともしんしんたらざるべからず (君君たらずとも臣臣たらざるべからず)
- きみはずかしめらるればしんしす (君辱めらるれば臣死す)
- きみょうちょうらい (帰命頂礼)
- きめいたえん (喜名多怨)
- きめんひとをおどす (鬼面人を嚇す)
- きもうとかく (亀毛兎角)
- きもとたけうら (木もと竹うら)
- きもにしみる (肝に染みる)
- きもにめいずる (肝に銘ずる)
- きもをいる (肝を煎る)
- きもをおとす (肝を落とす)
- きもをぬかれる (肝を抜かれる)
- きもんのがく (記問の学)
- きゃくとうじっち (脚踏実地)
- きゃくとかみそりはたつのがよい (客と剃刀は立つのがよい)
- きゃくのはやおき (客の早起き)
- きゃっかしょうこ (脚下照顧)
- きゆう (杞憂)
- ぎゅういんばしょく (牛飲馬食)
- きゅうえんほんりん (窮猿奔林)
- きゅうかようふつ (救火揚沸)
- ぎゅうかんじょうば (牛換乗馬)
- きゅうかんぶんさい (救患分災)
- きゅうかんぼくしゅ (旧慣墨守)
- ぎゅうきだじん (牛鬼蛇神)
- きゅうぎゅうのいちもう (九牛の一毛)
- きゅうこうきんり (急功近利)
- きゅうざんばしょく (泣斬馬謖)
- きゅうしいっしょう (九死一生)
- きゅうしにいっしょうをえる (九死に一生を得る)
- きゅうしゅうちょしょ (窮愁著書)
- ぎゅうしゅうばぼつ (牛溲馬勃)
- ぎゅうしゅをかけてばにくをうる (牛首を懸けて馬肉を売る)
- ぎゅうじをとる (牛耳を執る)
- きゅうじんのこうをいっきにかく (九仞の功を一簣に欠く)
- きゅうすればつうず (窮すれば通ず)
- きゅうすればらんす (窮すれば濫ず)
- きゅうせつしじん (弓折矢尽)
- きゅうそこうびょう (窮鼠噛猫)
- きゅうそねこをかむ (窮鼠猫を噛む)
- きゅうたいいぜん (旧態依然)
- きゅうちょうじゅうだん (旧調重弾)
- きゅうちょうすんだん (九腸寸断)
- きゅうちょうにゅうかい (窮鳥入懐)
- きゅうちょうふろころにいればりょうしもころさず (窮鳥懐に入れば猟師も殺さず)
- きゅうていたいりょ (九鼎大呂)
- きゅうてきしゅくえん (旧敵宿怨)
- きゅうてんちょっか (急転直下)
- ぎゅうとうばにく (牛頭馬肉)
- きゅうぼくはえるべからず (朽木は雕るべからず)
- きゅうぼくふんど (朽木糞土)
- きゅうよいっさく (窮余一策)
- きゅうりゅうちげん (汲流知源)
- きゅうりゅうゆうたい (急流勇退)
- きゅうをおう (笈を負う)
- きょあんせいび (挙案斉眉)
- きょうがくあいちょうず (教学相長)
- きょうかくさつぎゅう (矯角殺牛)
- きょうかすいげつ (鏡花水月)
- きょうかんじゃくし (強幹弱枝)
- きょうがんじょし (強顔女子)
- ぎょうきのよ (澆季の世)
- きょうきんたんぱく (胸襟担白)
- きょうけいのせい (薑桂の性)
- きょうげんきご (狂言綺語)
- きょうざんちょうかい (峡山超海)
- ぎょうしじゃくちょう (凝思寂聴)
- きょうしゃいんいつ (驕奢淫逸)
- ぎょうじゅうざが (行住坐臥)
- きょうしゅぼうかん (拱手傍観)
- きょうしょのきん (挟書の禁)
- ぎょうじんびそく (仰人鼻息)
- きょうせいかんよう (矯生慣養)
- きょうだいはごしょうまでのちぎり (兄弟は後生までの契り)
- きょうだいはたにんのはじまり (兄弟は他人の始まり)
- きょうたきっしょう (凶多吉少)
- きょうてんどうち (驚天動地)
- きょうなしうることはあすにのばすな (今日なし得ることは明日に延ばすな)
- きょうにいなかあり (京に田舎あり)
- きょうのきだおれおおさかのくいだおれ (京の着倒れ大阪の食い倒れ)
- きょうのひとはりあすのとはり (今日の一針明日の十針)
- きょうはひとのみあすはわがみ (今日は人の身明日は我が身)
- きようびんぼう (器用貧乏)
- きょうへいひっぱい (驕兵必敗)
- きょうへききょこう (向壁虚構)
- きょうぼくはかぜにおらる (喬木は風に折らる)
- きょうみさくぜん (興味索然)
- きょうらんをきとうにめぐらす (狂爛を既倒に廻らす)
- きょうりょくどうしん (協力同心)
- きょおうじっき (虚往実帰)
- きょかんしょくひ (拒諌飾非)
- きょきょじつじつ (虚虚実実)
- きょくいほうげい (曲意逢迎)
- きょくがくあせい (曲学阿世)
- きょくこうのらく (曲肱の楽)
- きょくこうわか (曲高和寡)
- きょくじつしょうてん (旭日昇天)
- きょくじつしょうてんのいきおい (旭日昇天の勢い)
- ぎょくせきこんこう (玉石混淆)
- ぎょくせきどうさい (玉石同砕)
- きょくてんせきち (局天蹐地)
- ぎょけいかんじ (魚懸甘餌)
- きょしつしょうはく (虚室生白)
- ぎょしのあめ (御史の雨)
- きょしんたんかい (虚心坦懐)
- きょそしっとう (挙措失当)
- きょそしんたい (挙措進退)
- きょちょうせいせい (虚張声勢)
- きょはきをうつす (居は気を移す)
- ぎょふのり (漁夫の利)
- きよほうへん (毀誉褒貶)
- きよみずのぶたいからとびおりる (清水の舞台から飛び降りる)
- ぎょもうこうり (魚網鴻離)
- ぎょゆうふちゅう (魚遊釜中)
- きりつぼげんじ (桐壷源氏)
- ぎりとふんどしはかかされぬ (義理と褌は欠かされぬ)
- きりひとは (桐一葉)
- きりゃくじゅうおう (機略縦横)
- きりょうちんせん (棄糧沈船)
- きろくたけはちへいじゅうろう (木六竹八塀十郎)
- ぎろんひゃくしゅつ (議論百出)
- ぎをみてせざるはゆうなきなり (義を見てせざるは勇無きなり)
- きをみてもりをみず (木を見て森を見ず)
- きんいぎょくしょく (錦衣玉食)
- きんおくちょきょう (金屋貯嬌)
- きんかいちじつのえい (槿花一日の栄)
- きんかいっちょう (槿花一朝)
- きんかぎょくじょう (金科玉条)
- きんかくのそう (巾幗の贈)
- きんきししゅ (琴棋詩酒)
- きんきじゃくやく (欣喜雀躍)
- きんぎょくりょうげん (金玉良言)
- きんげんじっちょく (謹厳実直)
- きんげんしんこう (謹言慎行)
- きんげんみみにさからう (金言耳に逆らう)
- きんけんりっこう (勤倹力行)
- きんこうぼくぜつ (金口木舌)
- きんこくしゅすう (金谷酒数)
- きんこせいめい (金鼓斉鳴)
- きんこんいちばん (緊褌一番)
- きんこんふくしゃ (禽困覆車)
- きんしぎょくよう (金枝玉葉)
- きんしつあいわす (琴瑟相和す)
- きんしつそうわ (琴瑟相和)
- きんじゅういてき (禽獣夷狄)
- きんしゅひっせき (近朱必赤)
- きんしょうしんび (謹少慎微)
- きんじょうてんか (錦上添花)
- きんじょうとうち (金城湯池)
- きんじょうはなをそえる (錦上花を添える)
- きんじょがっぺき (近所合壁)
- きんしんしゅうこう (錦心繍口)
- きんせいぎょくしん (金声玉振)
- きんせきのまじわり (金石の交わり)
- きんでんぎょくろう (金殿玉楼)
- きんときのかじみまい (金時の火事見舞い)
- きんぴょうだっき (錦標奪帰)
- ぎんぷうろうげつ (吟風弄月)
- きんべんはせいこうのはは (勤勉は成功の母)
- きんぼうだいめい (金榜題名)
- きんもうしつぼう (謹毛失貌)
- きんらんのちぎり (金蘭の契り)
- くあればらくあり (苦あれば楽あり)
- くいもののうらみはこわい (食い物の恨みは怖い)
- くうくうじゃくじゃく (空空寂寂)
- くうけつらいふう (空穴来風)
- くうこくそくおん (空谷足音)
- くうこくのきょうおん (空谷の跫音)
- くうぜんぜつご (空前絶後)
- くうちゅうろうかく (空中楼閣)
- くうふくにまずいものなし (空腹にまずい物なし)
- くうふくはさいこうのソース (空腹は最高のソース)
- くうりくうろん (空理空論)
- くおんじつじょう (久遠実成)
- くがみらくづめ (苦髪楽爪)
- くげにもつづれ (公家にも襤褸)
- ぐこういざん (愚公移山)
- ぐこうやまをうつす (愚公山を移す)
- くさいものにはえがたかる (臭い物に蠅がたかる)
- くさいものにふた (臭い物に蓋)
- くさいものみしらず (臭い者身知らず)
- くさってもたい (腐っても鯛)
- くさをうってへびをおどろかす (草を打って蛇を驚かす)
- くさをむすぶ (草を結ぶ)
- くじのたおれ (孔子の倒れ)
- ぐしゃいっとく (愚者一得)
- ぐしゃもいっとく (愚者も一得)
- くじんかんらい (苦尽甘来)
- くしんさんたん (苦心惨憺)
- くすりくそうばい (薬九層倍)
- くすりひとをころさずくすしひとをころす (薬人を殺さず薬師人を殺す)
- くすりもすぎればどくとなる (薬も過ぎれば毒となる)
- くせあるうまにのうあり (癖ある馬に能あり)
- くだのあなからてんをのぞく (管の穴から天を覗く)
- くちがうるさい (口が煩い)
- くちがすぎる (口が過ぎる)
- くちがへらない (口が減らない)
- くちからでればせけん (口から出れば世間)
- くちがわるい (口が悪い)
- くちきははしらにならぬ (朽ち木は柱にならぬ)
- くちじまんのしごとべた (口自慢の仕事下手)
- くちではおおさかのしろもたつ (口では大阪の城も建つ)
- くちとさいふはしめるがとく (口と財布は締めるが得)
- くちにのる (口に乗る)
- くちにみつありはらにけんあり (口に蜜あり腹に剣あり)
- くちはわざわいのもん (口は禍の門)
- くちびるほろびてはさむし (唇亡びて歯寒し)
- くちもはっちょうてもはっちょう (口も八丁手も八丁)
- くつをへだててかゆきをかく (靴を隔てて痒きを掻く)
- くにくのさく (苦肉の策)
- くにみだれてちゅうしんあらわる (国乱れて忠臣見る)
- くにやぶれてさんがあり (国破れて山河在り)
- くばのこころ (狗馬の心)
- くはらくのたね (苦は楽の種)
- くびがつながる (首が繋がる)
- くびがとぶ (首が飛ぶ)
- くびがまわらない (首が回らない)
- くびぞくちょう (狗尾続貂)
- くびふりさんねんころはちねん (首振り三年ころ八年)
- くびをすげかえる (首を挿げ替える)
- くびをたてにふる (首を縦に振る)
- くびをつっこむ (首を突っ込む)
- ぐもんじほう (求聞持法)
- くらがりからうし (暗がりから牛)
- くらやみのてっぽう (暗闇の鉄砲)
- くるしいときにはおやをだせ (苦しい時には親を出せ)
- くるしいときのかみだのみ (苦しい時の神頼み)
- くれおぱとらのはながもうすこしひくかったら、せかいのれきしはかわっていただろう (クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていただろう)
- くれないはそのうにうえてもかくれなし (紅は園生に植えても隠れなし)
- くれぬさきのちょうちん (暮れぬ先の提灯)
- くんしあやうきにちかよらず (君子危うきに近寄らず)
- くんしこきゅう (君子固窮)
- くんしさんかい (君子三戒)
- くんしじゅんめい (君子殉名)
- くんしのまじわりはあわきことみずのごとし (君子の交わりは淡きこと水の若し)
- くんしはうつわならず (君子不器)
- くんしはうれえずおそれず (君子は憂えず懼れず)
- くんしはおくろうにはじず (君子は屋漏に愧じず)
- くんしはきならず (君子は器ならず)
- くんしはぎにさとりしょうじんはりにさとる (君子は義に喩り小人は利に喩る)
- くんしはげんにとつにしておこないにびんならんとほっす (君子は言に訥にして行いに敏ならんと欲す)
- くんしはとくをおもう (君子懐徳)
- くんしはなにじゅんず (君子は名に殉ず)
- くんしはひとりをつつしむ (君子は独りを慎む)
- くんしはひとりをつつしむ (君子慎独)
- くんしはひょうへんす (君子は豹変す)
- くんしはまじわりたゆるともあくせいをいださず (君子は交わり絶ゆるとも悪声を出さず)
- くんしはわしてどうぜずしょうじんはどうじてわせず (君子は和して同ぜず小人は同じて和せず)
- くんしひょうへん (君子豹変)
- くんしゅさんもん (葷酒山門)
- くんしゅさんもんにいるをゆるさず (葷酒山門に入るを許さず)
- くんじょくしんし (君辱臣死)
- くんそくのあく (君側の悪)
- くんとうせいせい (薫陶成性)
- ぐんぶんるいじゅう (群分類聚)
- ぐんもうぞうをなでる (郡盲象を撫でる)
- ぐんもうひょうぞう (群盲評象)
- ぐんゆうかっきょ (群雄割拠)
- ぐんようをかってもうこをせむ (群羊を駆って猛虎を攻む)
- ぐんりゅうむしゅ (群竜無首)
- けいえいあいとむらう (形影相弔う)
- けいえいそうどう (形影相同)
- けいえいそうりん (形影相憐)
- けいおうかいらい (継往開来)
- けいがいこのごとし (傾蓋故の如し)
- けいがいちき (傾蓋知己)
- けいがいにせっす (謦咳に接す)
- けいかとうさん (傾家蕩産)
- けいきのし (傾危の士)
- けいきゅうひば (軽裘肥馬)
- けいぎょくのかん (桂玉の艱)
- けいきょもうどう (軽挙妄動)
- けいぐんいっかく (鶏群一鶴)
- けいぐんのいっかく (鶏群の一鶴)
- けいこうぎゅうご (鶏口牛後)
- けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ (鶏口となるも牛後となるなかれ)
- けいこうのしん (閨閤の臣)
- けいこくたいぎょう (経国大業)
- けいさいとんじ (荊妻豚児)
- けいじつていこう (計日程功)
- けいしてとおざく (敬して遠ざく)
- けいしゅうさっか (閨秀作家)
- げいじゅつはながくじんせいはみじかし (芸術は長く人生は短し)
- けいせいさいみん (経世済民)
- けいせいにまことなし (傾城に誠なし)
- けいせつ (蛍雪)
- けいせつのこう (蛍雪の功)
- けいたいのきみ (継体の君)
- けいだくかしん (軽諾寡信)
- けいたりがたくていたりがたし (兄たり難く弟たり難し)
- けいちょうふはく (軽佻浮薄)
- けいていかきにせめげどもそとそのあなどりをふせぐ (兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ)
- けいてんあいじん (敬天愛人)
- げいはみちによってかしこし (芸は道によって賢し)
- げいはみをたすく (芸は身を助く)
- けいひのちょう (繋臂の寵)
- けいびょうたんしゃ (軽描淡写)
- けいふうほえい (繋風捕影)
- けいふにゅうえん (掲斧入淵)
- けいまのたかあがり (桂馬の高上がり)
- けいみょうしゃだつ (軽妙洒脱)
- けいめいくとう (鶏鳴狗盗)
- けいめいさんどう (形名参同)
- けいめいのじょ (鶏鳴の助)
- けいりんいっし (桂林一枝)
- けいろうらいほん (驚浪雷奔)
- けがのこうみょう (怪我の功名)
- げきけつのしん (隙穴の臣)
- げきりんにふれる (逆鱗に触れる)
- げこのたてたくらはない (下戸の建てた蔵は無い)
- げすとたかとにえをかえ (下種と鷹とに餌を飼え)
- げすのあとぢえ (下衆の後知恵)
- げすのかんぐり (下種の勘繰り)
- げすのさかうらみ (下種の逆恨み)
- げたもほとけもおなじきのきれ (下駄も仏も同じ木の切れ)
- げっかすいこう (月下推敲)
- げっかひょうじん (月下氷人)
- けっかふざ (結跏趺坐)
- げっかんこうせい (月寒江清)
- げつめいせいき (月明星稀)
- げめんじぼさつないしんにょやしゃ (外面似菩薩内心如夜叉)
- けらのみずわたり (螻蛄の水渡り)
- けをつつしみてかたちをうしなう (毛を謹みて貌を失う)
- けをふいてきずをもとむ (毛を吹いて疵を求む)
- けんいとんそく (牽衣頓足)
- けんえんのなか (犬猿の仲)
- げんえんりゅうちょう (源遠流長)
- けんかいころう (狷介固陋)
- けんかすぎてのぼうちぎり (喧嘩過ぎての棒千切り)
- けんがそうせい (犬牙相制)
- けんがのべん (懸河の弁)
- けんかりょうせいばい (喧嘩両成敗)
- けんきょうふかい (牽強付会)
- げんきんしえん (言近旨遠)
- けんきんのい (献芹の意)
- けんくたくぜつ (堅苦卓絶)
- げんくはくんしのすうき (言行は君子の枢機)
- けんぐんばんり (懸軍万里)
- けんけんごうごう (喧喧囂囂)
- けんけんしせい (見賢思斉)
- けんけんふくよう (拳拳服膺)
- げんこういっち (言行一致)
- げんこうすうき (言行枢機)
- けんこうはとみにまさる (健康は富にまさる)
- けんこうりへい (堅甲利兵)
- けんこんいってき (乾坤一擲)
- けんしゃのとし (懸車の年)
- けんじゃはちゅうどうをとる (賢者は中道を取る)
- けんじゃはながいみみとみじかいしたをもつ (賢者は長い耳と短い舌を持つ)
- けんじゃひだるしだてさむし (賢者ひだるし伊達寒し)
- けんしゅじとう (堅守自盗)
- けんしょうじょうぶつ (見性成仏)
- けんしんすいろ (懸針垂露)
- げんしんせっぽう (現身説法)
- げんしんていざい (原心定罪)
- げんせいりゅうせい (源清流清)
- げんぜりやく (現世利益)
- けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる (健全なる精神は健全なる身体に宿る)
- げんぞくふくしょく (還俗復飾)
- けんちほうせん (硯池法船)
- けんていふくつ (堅貞不屈)
- げんでんしんきょう (言伝身教)
- けんとうしこ (懸頭刺股)
- けんどちょうらい (捲土重来)
- けんとのあらそい (犬兎の争い)
- けんとほうけん (見兔放犬)
- けんにょばんじゃく (堅如磐石)
- けんにんふばつ (堅忍不抜)
- けんぱくいどう (堅白異同)
- けんぱくどういのべん (堅白同異の弁)
- けんばつどちょう (剣抜弩張)
- けんばのとし (犬馬の年)
- けんばのよう (犬馬の養)
- けんばのろう (犬馬の労)
- けんびちちょ (見微知著)
- けんぷうしだ (見風使舵)
- げんぺいとうきつ (源平藤橘)
- けんぼうじゅっすう (権謀術数)
- けんほうそうしん (見縫挿針)
- けんみつしょしゅう (顕密諸宗)
- けんもうそうば (見毛相馬)
- けんりぼうぎ (見利忘義)
- こあんしき (居安思危)
- こいえからひをだす (小家から火を出す)
- ごいけんごりょうかんにんじゅうりょう (御意見五両堪忍十両)
- こいちみょうさん (挙一明三)
- こいにじょうげのへだてなし (恋に上下の隔て無し)
- こいのたきのぼり (鯉の滝登り)
- こいのひとはね (鯉の一跳ね)
- こいのやまいにくすりなし (恋の病に薬無し)
- こいはしあんのほか (恋は思案の外)
- こいはもうもく (恋は盲目)
- こういだいむへん (広大無辺)
- こういってん (紅一点)
- こういふんじん (香囲粉陣)
- こういんむち (荒淫無恥)
- こういんやのごとし (光陰矢の如し)
- こういんりゅうすい (光陰流水)
- こううんりゅうすい (行雲流水)
- こうかいさきにたたず (後悔先に立たず)
- こうかくにつかぬ (高閣に束ぬ)
- ごうかけんらん (豪華絢爛)
- こうかじせん (膏火自煎)
- こうかてきめん (効果覿面)
- こうがんあいめい (鴻雁哀鳴)
- こうがんいし (抗顔為師)
- こうがんしんこく (高岸深谷)
- ごうがんふそん (傲岸不遜)
- こうがんむち (厚顔無恥)
- ごうきかだん (剛毅果断)
- こうきしゅくせい (綱紀粛正)
- ごうきぼくとつ (剛毅木訥)
- ごうきぼくとつじんにちかし (剛毅木訥仁に近し)
- こうきゅうとうせき (孔丘盗跖)
- こうきょもくちょう (綱挙目張)
- こうけいにあたる (肯綮に中たる)
- こうけいふちょう (好景不長)
- こうけつみかん (口血未乾)
- こうけんようふ (黄絹幼婦)
- こうげんれいしょく (巧言令色)
- こうげんれいしょくすくなしじん (巧言令色鮮し仁)
- こうこうをしたいじぶんにおやはなし (孝行をしたい時分に親はなし)
- こうこのうれい (後顧の憂い)
- こうざいしっそく (高材疾足)
- こうさいだつもく (光彩奪目)
- こうさいらくか (幸災楽禍)
- こうさいりくり (光彩陸離)
- こうざんけいこう (高山景行)
- こうさんこうしん (恒産恒心)
- こうさんなきものはこうしんなし (恒産無き者は恒心無し)
- こうざんりゅうすい (高山流水)
- こうしかっぽ (高視闊歩)
- こうじこうせつ (口耳講説)
- こうしそうにく (行尸走肉)
- こうじたま (好事多魔)
- こうじのがく (口耳の学)
- こうしのまご (孔子の孫)
- こうじまおおし (好事魔多し)
- こうしもときにあわず (孔子も時に遇わず)
- こうじもなきにしかず (好事も無きに如かず)
- こうじもんをいでず (好事門を出でず)
- こうしゅごうだつ (巧取豪奪)
- こうしょうにゅうしゅう (口尚乳臭)
- こうじょうりゃくち (攻城略地)
- こうしょそうじん (校書掃塵)
- こうじょりょうぞく (公序良俗)
- こうじんばんじょう (黄塵万丈)
- こうせいおそるべし (後生畏るべし)
- こうせきあたたまらずぼくとつくろまず (孔席暖まらず墨突黔まず)
- ごうぜんきつりつ (傲然屹立)
- こうぜんたいご (恍然大悟)
- こうぜんのき (浩然の気)
- こうぜんのきをやしなう (浩然の気を養う)
- こうぜんのつばさ (鴻漸の翼)
- こうだいきこう (好大喜功)
- こうたんじょすい (交淡如水)
- こうちせっそく (巧遅拙速)
- こうちはせっそくにしかず (巧遅は拙速に如かず)
- こうちゅうしおう (口中雌黄)
- こうちゅうひつばつ (口誅筆伐)
- こうちんむゆう (高枕無憂)
- こうどうきちにち (黄道吉日)
- こうとうせつじ (交頭接耳)
- こうとうむけい (荒唐無稽)
- こうとうりょくしゅ (紅灯緑酒)
- こうとさんくつ (狡兔三窟)
- こうとししてそうくにらる (狡兎死して走狗烹らる)
- こうとりょうく (狡兔良狗)
- こうなりなとげてみをしりぞくはてんのみちなり (功成り名遂げて身を退くは天の道なり)
- ごうにいってはごうにしたがう (郷に入っては郷に従う)
- こうはひゃっこうのもと (孝は百行の本)
- こうひょうさくさく (好評嘖嘖)
- こうふゆけい (行不由径)
- こうふんせいが (紅粉青蛾)
- こうへいむし (公平無私)
- こうぼういっせん (光芒一閃)
- こうぼうしんじょう (厚貌深情)
- こうぼうにもふでのあやまり (弘法にも筆の誤り)
- こうぼうはふでをえらばず (弘法は筆を択ばず)
- こうぼうばんじょう (光芒万丈)
- ごうほうらいらく (豪放磊落)
- こうぼくはかぜにたおる (高木は風に倒る)
- ごうほしゅかん (合浦珠還)
- こうみつふくけん (口蜜腹剣)
- こうみょうらいらく (光明磊落)
- こうみょうをちくはくにたる (功名を竹帛に垂る)
- こうめいせいだい (公明正大)
- ごうもうふか (毫毛斧柯)
- こうもうへきがん (紅毛碧眼)
- こうもりもとりのうち (蝙蝠も鳥のうち)
- こうやのあさって (紺屋の明後日)
- こうやのしろばかま (紺屋の白袴)
- こうらいこじょう (後来居上)
- こうりじょへい (興利除弊)
- こうりゅうふくこ (降竜伏虎)
- こうりょういっすいのゆめ (黄粱一炊の夢)
- こうりょうしてい (膏粱子弟)
- こうろんおつばく (甲論乙駁)
- こうろんたくせつ (高論卓説)
- ごうんかいくう (五蘊皆空)
- こうんやかく (孤雲野鶴)
- こえいしょうぜん (孤影悄然)
- ごえつどうしゅう (呉越同舟)
- こえつのい (胡越の意)
- こえなきにききかたちなきにみる (声なきに聴き形なきに視る)
- こおうこんらい (古往今来)
- こおりにちりばめみずにかく (氷に鏤め水に描く)
- ごかいじっじゅう (五戒十重)
- こかいのし (湖海の士)
- こかこい (狐仮虎威)
- ごかのあもう (呉下の阿蒙)
- ごがんろくしょく (五顔六色)
- こき (古稀)
- こぎしゅんじゅん (狐疑逡巡)
- こぎゅうこば (呼牛呼馬)
- ごぎゅうぜんげつ (呉牛喘月)
- ごぎゅうつきにあえぐ (呉牛月に喘ぐ)
- ごきゅうのこん (梧丘の魂)
- こきょうににしきをかざる (故郷に錦を飾る)
- こくえさいしょう (黒衣宰相)
- こくおうちらい (告往知来)
- こくさくのきよう (告朔の餽羊)
- こくしむそう (国士無双)
- こくしゅうきゅうけん (刻舟求剣)
- こくびゃくぶんめい (黒白分明)
- ごくらくねがわんよりじごくつくるな (極楽願わんより地獄作るな)
- こくりみんぷく (国利民福)
- こくろせいしゅう (刻露清秀)
- こぐんくとう (狐群狗党)
- こぐんふんとう (孤軍奮闘)
- こけいさんしょう (虎渓三笑)
- こけつにいらずんばこじをえず (虎穴に入らずんば虎児を得ず)
- こけのいっしん (虚仮の一心)
- こけんにかかわる (沽券に関わる)
- ここうのしん (股肱の臣)
- ここうをのがれてりゅうけつにいる (虎口を逃れて竜穴に入る)
- ここばかりにひはてらぬ (ここばかりに日は照らぬ)
- こころがきえる (心が消える)
- こころがさわぐ (心が騒ぐ)
- こころここにあらざればみれどもみえず (心ここに在らざれば視れども見えず)
- こころざしあるものはことついになる (志ある者は事遂に成る)
- こころざしはかみのすじ (志は髪の筋)
- こころにかきをせよ (心に垣をせよ)
- こころのおにがみをせめる (心の鬼が身を責める)
- こころのほっするところにしたがえどものりをこえず (心の欲する所に従えども矩を踰えず)
- こころはふたつみはひとつ (心は二つ身は一つ)
- こころやすいはふわのもと (心安いは不和のもと)
- こころをくだく (心を砕く)
- こころをゆるす (心を許す)
- ここんとうざい (古今東西)
- ここんどっぽ (古今独歩)
- こじきをみっかすればやめられぬ (乞食を三日すればやめられぬ)
- こしたんたん (虎視眈眈)
- ごじっぽひゃっぽ (五十歩百歩)
- こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう (小姑一人は鬼千匹に向かう)
- ごじゅうにしてしじゅうくねんのひをしる (五十にして四十九年の非を知る)
- ごじゅうにしててんめいをしる (五十にして天命を知る)
- ごしょうだいじ (後生大事)
- ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように (後生大事や金欲しや死んでも命のあるように)
- こしょうならしがたし (弧掌鳴らし難し)
- ごしょうねがいのろくしょうわる (後生願いの六性悪)
- こじょうらくじつ (孤城落日)
- こしょくそうぜん (古色蒼然)
- こじらいれき (故事来歴)
- こじんのそうはく (古人の糟魄)
- ごぞうろっぷ (五臓六腑)
- ごぞうろっぷにしみわたる (五臓六腑に沁みわたる)
- こたつでふぐじる (炬燵で河豚汁)
- こちゅうのてん (壺中の天)
- こちょうのゆめ (胡蝶の夢)
- こっきふくれい (克己復礼)
- こっくべんれい (刻苦勉励)
- こってはしあんにあたわず (凝っては思案に能わず)
- こつにくあいはむ (骨肉相食む)
- ことがのびればおひれがつく (事が延びれば尾鰭が付く)
- ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず (尽く書を信ずれば即ち書無きに如かず)
- ことじににかわす (琴柱に膠す)
- ことばはくにのてがた (言葉は国の手形)
- ことばはこころのつかい (言葉は心の使い)
- ことばはみのあや (言葉は身の文)
- ごとべいのためにこしをおる (五斗米の為に腰を折る)
- こどものけんかにおやがでる (子供の喧嘩に親が出る)
- こぬかさんごうもったらむこにいくな (小糠三合持ったら婿に行くな)
- このおやにしてこのこあり (この親にしてこの子あり)
- このこころおやしらず (子の心親知らず)
- こはかすがい (子は鎹)
- こはさんがいのくびかせ (子は三界の首枷)
- こばほくふうにいななく (胡馬北風に嘶く)
- ごふうじゅうう (五風十雨)
- こふくげきじょう (鼓腹撃壌)
- こぶげきれい (鼓舞激励)
- こほうぜつがん (孤峰絶岸)
- こぼくかんがん (枯木寒厳)
- こまのまいだおれ (独楽の舞い倒れ)
- ごまめのはぎしり (ごまめの歯軋り)
- こめのめしとてんとうさまはどこへいってもついてまわる (米の飯と天道様はどこへ行っても付いて回る)
- こめのめしよりおぼしめし (米の飯より思し召し)
- こめをかぞえてかしぐ (米を数えて炊ぐ)
- こやしなわんとほっすれどもおやまたず (子養わんと欲すれども親待たず)
- こゆえにまようおやごころ (子故に迷う親心)
- こりつむえん (孤立無援)
- ごりむちゅう (五里霧中)
- ころがるいしにはこけがはえぬ (転がる石には苔が生えぬ)
- ころばぬさきのつえ (転ばぬ先の杖)
- ころんではただはおきぬ (転んでもただは起きぬ)
- ころんぶすのたまご (コロンブスの卵)
- こをしるはちちにしくはなし (子を知るは父に若くはなし)
- こをみることおやにしかず (子を見ること親に如かず)
- こをすつるやぶはあれどみをすつるやぶはなし (子を棄つる藪はあれど身を棄つる藪はなし)
- こをもってしるおやのおん (子を持って知る親の恩)
- こんくけつぼう (困苦欠乏)
- こんごうふえ (金剛不壊)
- ごんごどうだん (言語道断)
- こんぜさくひ (今是昨非)
- こんぜんいったい (渾然一体)
- ごんべえがたねまきゃからすがほじくる (権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる)
- こんりんならく (金輪奈落)
- さいあまりありてしきたらず (才余りありて識足らず)
- さいおうがうま (塞翁が馬)
- さいかきっすい (採菓汲水)
- さいきかんぱつ (才気煥発)
- さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ (細工は流流仕上げを御賢じろ)
- さいげつひとをまたず (歳月人を待たず)
- さいごにわらうものがもっともよくわらう (最後に笑う者が最もよく笑う)
- さいしかじん (才子佳人)
- さいしさいにたおれる (才子才に倒れる)
- さいしたびょう (才子多病)
- さいしゅうふくしゅう (載舟覆舟)
- さいしょくけんび (才色兼備)
- さいしんのうれい (采薪の憂い)
- ざいだいなればようをなしがたし (材大なれば用を為し難し)
- さいちょうほたん (採長補短)
- さいはなげられた (賽は投げられた)
- ざいほうはじごくのいえづと (財宝は地獄の家苞)
- さいふのひもをくびにかけるよりはこころにかけよ (財布の紐を首に掛けるよりは心に掛けよ)
- さおだけでほしをうつ (竿竹で星を打つ)
- さおのさきにすず (竿の先に鈴)
- さかなはとのさまにやかせよ (魚は殿様に焼かせよ)
- さかやへさんりとうふやへにり (酒屋へ三里豆腐屋へ二里)
- さきだつものはかね (先立つ物は金)
- さきぼうをかつぐ (先棒を担ぐ)
- さぎをからすという (鷺を烏と言う)
- さきんずればひとをせいす (先んずれば人を制す)
- さくしさくにおぼれる (策士策に溺れる)
- さくそくてきり (削足適履)
- さくらきるばかうめきらぬばか (桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿)
- さけなくてなんのおのれがさくらかな (酒なくて何の己れが桜かな)
- さけのみほんしょうたがわず (酒飲み本性違わず)
- さけはうれいのたまははき (酒は憂いの玉箒)
- さけはかんさかなはさしみしゃくはたぼ (酒は燗肴は刺身酌は髱)
- さけはてんのびろく (酒は天の美禄)
- さけはひゃくやくのちょう (酒は百薬の長)
- ざこのととまじり (雑魚の魚交じり)
- さじょうのろうかく (砂上の楼閣)
- さたん (左袒)
- さちゅうのぐうご (沙中の偶語)
- さばをよむ (鯖を読む)
- さらなめたねこがとがをおう (皿嘗めた猫が科を負う)
- さりあとへはいくともしにあとへはいくな (去り跡へは行くとも死に跡へは行くな)
- さるのしりわらい (猿の尻笑い)
- さるもきからおちる (猿も木から落ちる)
- さるものはおわず (去る者は追わず)
- さるものはひびにうとし (去る者は日々に疎し)
- さわらぬかみにたたりなし (触らぬ神に祟り無し)
- さんうきたらんとしてかぜろうにみつ (三雨来たらんとして風楼に満つ)
- さんがいにいえなし (三界に家無し)
- さんかいのかたく (三界の火宅)
- さんかんしおん (三寒四温)
- さんこうすいちょう (山高水長)
- さんこのれい (三顧の礼)
- さんしすいめい (山紫水明)
- さんしのれい (三枝の礼)
- さんじゃくさってしのかげをふまず (三尺去って師の影を踏まず)
- さんしゃをさく (三舎を避く)
- さんじゅうにしてたつ (三十にして立つ)
- さんじゅうろっけいにげるにしかず (三十六計逃げるに如かず)
- さんしょうはこつぶでもぴりりとからい (山椒は小粒でもぴりりと辛い)
- ざんしんきばつ (斬新奇抜)
- さんすんのしたにごしゃくのみをほろぼす (三寸の舌に五尺の身を亡ぼす)
- さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし (山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し)
- さんちゅうれきじつなし (山中暦日無し)
- さんどのかじよりいちどのごけ (三度の火事より一度の後家)
- さんどめのしょうじき (三度目の正直)
- さんにんおこなえばかならずわがしあり (三人行えば必ず我が師)
- さんにんしこをなす (三人市虎をなす)
- さんにんよればもんじゅのちえ (三人寄れば文殊の知恵)
- さんねんとばずなかず (三年飛ばず鳴かず)
- さんぱいきゅうはい (三拝九拝)
- さんべんまわってたばこにしょ (三遍回って煙草にしょ)
- さんみいったい (三位一体)
- さんをみだす (算を乱す)
- しいそさん (尸位素餐)
- じうはんぽ (慈烏反哺)
- しかいけいてい (四海兄弟)
- しがく (志学)
- しかくなざしきをまるくはく (四角な座敷を丸く掃く)
- じがじさん (自画自賛)
- じかどうちゃく (自家撞着)
- じかやくろう (自家薬籠)
- じかやくろうちゅうのもの (自家薬籠中の物)
- しかをおうものはやまをみず (鹿を逐う者は山を見ず)
- しかをさしてうまとなす (鹿を指して馬となす)
- しかんだざ (只管打座)
- しきそくぜくう (色即是空)
- しくはっく (四苦八苦)
- じごうじとく (自業自得)
- じごくごくらくはこのよにあり (地獄極楽はこの世にあり)
- じごくでほとけにあったよう (地獄で仏に会ったよう)
- じごくのかまのふたがあく (地獄の釜の蓋が開く)
- じごくのさたもかねしだい (地獄の沙汰も金次第)
- しこのかん (指呼の間)
- しこんしょうさい (士魂商才)
- しざんけつが (屍山血河)
- ししくったむくい (肉食った報い)
- しししんちゅうのむし (獅子身中の虫)
- じじつはしょうせつよりもきなり (事実は小説よりも奇なり)
- ししてのちやむ (死して後已む)
- ししのこおとし (獅子の子落し)
- ししふんじん (獅子奮迅)
- しじゅうがったり (四十がったり)
- しじゅうにしてまどわず (四十にして惑わず)
- じじょうじばく (自縄自縛)
- じじょのまじわり (爾汝の交わり)
- ししをむちうつ (死屍を鞭打つ)
- じしんかみなりかじおやじ (地震雷火事親父)
- しずむせあればうかぶせあり (沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり)
- しせいめいあり (死生命あり)
- しせるこうめいいけるちゅうたつをはしらす (死せる孔明生ける仲達を走らす)
- しぜんとうた (自然淘汰)
- しそうけんご (志操堅固)
- しぞくのしょうほう (士族の商法)
- じそんのためにびでんをかわず (児孫のために美田を買わず)
- じだいさくご (時代錯誤)
- したしきなかにもれいぎあり (親しき仲にも礼儀あり)
- したたりつもりてふちとなる (滴り積もりて淵となる)
- したのさきでまるめこむ (舌の先で丸め込む)
- したはわざわいのね (舌は禍の根)
- したをだす (舌を出す)
- したをならす (舌を鳴らす)
- したをふるう (舌を振るう)
- したをまく (舌を巻く)
- しち (四知)
- しちじゅうにしてのりをこえず (七十にして矩を踰えず)
- しちてんはっき (七転八起)
- しちてんばっとう (七転八倒)
- しちほのさい (七歩の才)
- しちゅうにかつをもとめる (死中に活を求める)
- しつうはったつ (四通八達)
- じつじきゅうぜ (実事求是)
- しつじつごうけん (質実剛健)
- しったげきれい (叱咤激励)
- しっちんまんぽう (七珍万宝)
- しっぱいはせいこうのはは (失敗は成功の母)
- しっぷうじんらい (疾風迅雷)
- しっぷうにけいそうをしる (疾風に勁草を知る)
- しっぷうもくう (櫛風沐雨)
- じっぺんよむよりいっぺんうつせ (十遍読むより一遍写せ)
- しつをにくんでひくきにおる (湿を悪んで下きに居る)
- しにんにくちなし (死人に口無し)
- しぬものびんぼう (死ぬ者貧乏)
- しはあるいはたいざんよりおもくあるいはこうもうよりかるし (死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し)
- しはおのれをしるもののためにしす (士は己れを知る者の為に死す)
- しばのほねをかう (死馬の骨を買う)
- しひゃくしびょうのほか (四百四病の外)
- しぶんごれつ (四分五裂)
- じぼうじき (自暴自棄)
- じまんはちえのゆきどまり (自慢は知恵の行き止まり)
- しめんそか (四面楚歌)
- しもしたにおよばず (駟も舌に及ばず)
- しもをふみてけんぴょういたる (霜を履みて堅氷至る)
- しゃかにきょう (釈迦に経)
- しゃかにせっぽう (釈迦に説法)
- しゃくしじょうぎ (杓子定規)
- しゃくしはみみかきのかわりにならず (杓子は耳掻きの代わりにならず)
- じゃくにくきょうしょく (弱肉強食)
- じゃくめついらく (寂滅為楽)
- しゃくをまげてじんをなおくす (尺を枉げて尋を直くす)
- しゃしゃらくらく (洒洒落落)
- しゃしょくのしん (社稷の臣)
- しゃっかくのかがめるはのびんがため (尺蠖の屈めるは伸びんがため)
- じゃのみちはへび (蛇の道は蛇)
- じゃはすんにしてひとをのむ (蛇は寸にして人を呑む)
- しゃみからちょうろうにはなれぬ (沙弥から長老にはなれぬ)
- しゃをどうぼうにつくればさんねんにしてならず (舎を道傍に作れば三年にして成らず)
- じゅうおうむじん (縦横無尽)
- しゅうがいけいちゅう (秀外恵中)
- しゅうかてきせず (衆寡敵せず)
- しゅうかんはだいにのてんせいなり (習慣は第二の天性なり)
- しゅうぎいっけつ (衆議一決)
- しゅうげつへいか (羞月閉花)
- じゆうじざい (自由自在)
- しゅうしょうろうばい (周章狼狽)
- しゅうじんかんし (衆人環視)
- しゅうしんせいか (修身斉家)
- しゅうしんせいかちこくへいてんか (修身斉家治国平天下)
- しゅうそうれつじつ (秋霜烈日)
- じゅうとおうまつ (縦塗横抹)
- しゅうとめのあだをよめがうつ (姑の仇を嫁が討つ)
- しゅうは (秋波)
- じゅうばこのすみをようじでほじくる (重箱の隅を楊枝でほじくる)
- しゅうふうさくばく (秋風索莫)
- じゅうもくのみるところじっしのさすところ (十目の見る所十指の指す所)
- じゅうよくごうをせいす (柔能く剛を制す)
- しゆうをけっす (雌雄を決す)
- しゅかくてんとう (主客転倒)
- じゅかせきじょう (樹下石上)
- じゅくどくがんみ (熟読玩味)
- じゅくりょだんこう (熟慮断行)
- しゅしゅ (守株)
- しゅそりょうたん (首鼠両端)
- しゅちにくりん (酒池肉林)
- しゅっしょしんたい (出処進退)
- しゅつらんのほまれ (出藍の誉れ)
- しゅにまじわればあかくなる (朱に交われば赤くなる)
- しゅのうはんたい (酒嚢飯袋)
- しゅびいっかん (首尾一貫)
- じゅんいつむざつ (純一無雑)
- しゅんじゅうにとむ (春秋に富む)
- しゅんじゅうのひっぽう (春秋の筆法)
- しゅんしょういっこくあたいせんきん (春宵一刻直千金)
- しゅんぷうたいとう (春風駘蕩)
- じゅんぷうびぞく (淳風美俗)
- じゅんぷうまんぱん (順風満帆)
- しゅんみんあかつきをおぼえず (春眠暁を覚えず)
- じょういかたつ (上意下達)
- しょういをすててだいどうにつく (小異を捨てて大同につく)
- じょうかのめい (城下の盟)
- じょうこしゃそ (城狐社鼠)
- じょうごはどくをしらずげこはくすりをしらず (上戸は毒を知らず下戸は薬を知らず)
- しょうじきのこうべにかみやどる (正直の頭に神宿る)
- しょうじきはいっしょうのたから (正直は一生の宝)
- しょうじきものがばかをみる (正直者が馬鹿を見る)
- じょうしゃひっすい (盛者必衰)
- しょうじゃひつめつ (生者必滅)
- じょうじゅうふだん (常住不断)
- しょうじょうせぜ (生生世世)
- しょうじょうのさ (霄壤の差)
- しょうじんかんきょしてふぜんをなす (小人閑居して不善をなす)
- しょうしんしょうめい (正真正銘)
- しょうじんつみなしたまをいだいてつみあり (小人罪無し壁を懐いて罪有り)
- しょうしんよくよく (小心翼翼)
- じょうずのてからみずがもれる (上手の手から水が漏れる)
- じょうずはへたのてほんへたはじょうずのてほん (上手は下手の手本下手は上手の手本)
- しょうちはぼだいのさまたげ (小智は菩提の妨げ)
- しょうちゅうのたま (掌中の珠)
- しょうねんおいやすくがくなりがたし (少年老い易く学成り難し)
- しょうねんよたいしをいだけ (少年よ大志を抱け)
- しょうのむしをころしてだいのむしをたすける (小の虫を殺して大の虫を助ける)
- しょうはあつくしばつはうすくすべし (賞は厚くし罰は薄くすべし)
- しょうびのきゅう (焦眉の急)
- しょうぶはときのうん (勝負は時の運)
- しょうぽうにふしぎなし (正法に不思議なし)
- しようまっせつ (枝葉末節)
- しょうもんのだしおくれ (証文の出し遅れ)
- しょうをいんとほっすればまずうまをいよ (将を射んと欲すれば先ず馬を射よ)
- しょうをすててだいにつく (小を捨てて大に就く)
- しょぎょうむじょう (諸行無常)
- しょくげん (食言)
- しょくしがうごく (食指が動く)
- しょしかんてつ (初志貫徹)
- じょしとしょうじんとはやしないがたし (女子と小人とは養い難し)
- しょしんわするべからず (初心忘るべからず)
- しょせつふんぷん (諸説紛紛)
- しょっけんひにほゆ (蜀犬日に吠ゆ)
- しらかわよふね (白河夜船)
- しらざるをしらずとせよ、これしるなり (知らざるを知らずとせよ、これ知るなり)
- しらぬがほとけ (知らぬが仏)
- しらぬほとけよりなじみのおに (知らぬ仏より馴染みの鬼)
- しらぬはていしゅばかりなり (知らぬは亭主ばかりなり)
- しらはのやがたつ (白羽の矢が立つ)
- しりがすわる (尻が据わる)
- しりがながい (尻が長い)
- しりがわれる (尻が割れる)
- しりくらえかんのん (尻食らえ観音)
- じりつ (而立)
- しりにしく (尻に敷く)
- しりにつく (尻に付く)
- しりめつれつ (支離滅裂)
- しりょふんべつ (思慮分別)
- しりをまくる (尻を捲る)
- しりをもちこむ (尻を持ち込む)
- しるものはいわずいうものはしらず (知る者は言わず言う者は知らず)
- しわんぼうのかきのたね (吝ん坊の柿の種)
- しをつくるよりたをつくれ (詩を作るより田を作れ)
- しんえんいば (心猿意馬)
- しんきいってん (心機一転)
- しんきみょうさん (神機妙算)
- じんこうにかいしゃす (人口に膾炙す)
- じんこうもたかずへもひらず (沈香も焚かず屁もひらず)
- しんざんゆうこく (深山幽谷)
- しんしさくらく (参差錯落)
- じんしゃはうれえず (仁者は憂えず)
- じんしゃはやまをたのしむ (仁者は山を楽しむ)
- しんしゅつきぼつ (神出鬼没)
- じんじょういちよう (尋常一様)
- しんしょうひつばつ (信賞必罰)
- しんしょうぼうだい (針小棒大)
- じんじをつくしててんめいをまつ (人事を尽くして天命を待つ)
- しんしんきえい (新進気鋭)
- しんじんはとくのあまり (信心は徳の余り)
- しんすいのろう (薪水の労)
- じんせいいきにかんず (人生意気に感ず)
- じんせいしちじゅうこらいまれなし (人生七十古来稀なり)
- じんせいじをしるはゆうかんのはじめ (人生字を識るは憂患の始め)
- じんせきみとう (人跡未踏)
- じんそくかだん (迅速果断)
- しんたいこれきわまる (進退これ谷まる)
- しんたいはっぷ (身体髪膚)
- しんたいはっぷこれをふぼにうく (身体髪膚これを父母に受く)
- しんたいりょうなん (進退両難)
- しんだこのとしをかぞえる (死んだ子の年を数える)
- しんではなみがさくものか (死んで花実が咲くものか)
- しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし (心頭を滅却すれば火もまた涼し)
- しんはなきよりたにんはくいより (親は泣き寄り他人は食い寄り)
- しんぷくのとも (心腹の友)
- しんぼうえんりょ (深謀遠慮)
- しんぼうするきにかねがなる (辛抱する木に金が生る)
- じんめんじゅうしん (人面獣心)
- しんらばんしょう (森羅万象)
- すいがみをくう (粋が身を食う)
- すいかをじせず (水火を辞せず)
- すいがんもうろう (酔眼朦朧)
- ずいきかつごう (随喜渇仰)
- すいきゅうのゆめ (炊臼の夢)
- すいぎょのまじわり (水魚の交わり)
- すいこう (推敲)
- ずいしょさくしゅ (随処作主)
- すいせいむし (酔生夢死)
- すいぜんのまと (垂涎の的)
- すいちゅうにひをもとむ (水中に火を求む)
- すいちょうこうけい (翠帳紅閨)
- すいてんほうふつ (水天髣髴)
- すいほまんさん (酔歩蹣跚)
- すいもあまいもかみわける (酸いも甘いも噛み分ける)
- すいれんのまつりごと (垂簾の政)
- すえぜんくわぬはおとこのはじ (据え膳食わぬは男の恥)
- すえのつゆもとのしずく (末の露本の雫)
- ずかんそくねつ (頭寒足熱)
- すきこそもののじょうずなれ (好きこそ物の上手なれ)
- すぎたるはなおおよばざるがごとし (過ぎたるは猶及ばざるが如し)
- すきはらにまずいものなし (空き腹にまずい物なし)
- ずさん (杜撰)
- すずめひゃくまでおどりわすれず (雀百まで踊り忘れず)
- すてるかみあればひろうかみあり (捨てる神あれば拾う神あり)
- すねにきずもつ (脛に傷持つ)
- すべてのみちはろおまにつうず (全ての道はローマに通ず)
- すまじきものはみやづかえ (すまじきものは宮仕え)
- すめばみやこ (住めば都)
- すもうにかってしょうぶにまける (相撲に勝って勝負に負ける)
- するがのふじといちりづか (駿河の富士と一里塚)
- すんしんしゃくたい (寸進尺退)
- すんぜんしゃくま (寸善尺魔)
- すんてつひとをさす (寸鉄人を刺す)
- すんをまげてしゃくをのぶ (寸を枉げて尺を信ぶ)
- せいあのけん (井蛙の見)
- せいあはもってうみをかたるべからず (井蛙はもって海を語るべからず)
- せいうんのこころざし (青雲の志)
- せいこううき (晴好雨奇)
- せいこううどく (晴耕雨読)
- せいこくをいる (正鵠を射る)
- せいさつよだつ (生殺与奪)
- せいしほうしん (西施捧心)
- せいしゅんはきてんのきせきである (青春は岐点の軌跡である)
- せいしんいっとうなにごとかならざらん (精神一到何事か成らざらん)
- せいすいにうおすまず (清水に魚棲まず)
- せいせいどうどう (正正堂堂)
- せいせいるてん (生生流転)
- せいだくあわせのむ (清濁併せ呑む)
- せいちゅう (掣肘)
- せいてはことをしそんじる (急いては事を仕損じる)
- せいてんのへきれき (青天の霹靂)
- せいてんはくじつ (青天白日)
- せいはかたくしはやすし (生は難く死は易し)
- せいふうめいげつ (清風明月)
- せいりょくはくちゅう (勢力伯仲)
- せいれいかっきん (精励恪勤)
- せいれんけっぱく (清廉潔白)
- せきあくのいえにはかならずよおうあり (積悪の家には必ず余殃有り)
- せきあたたまるにいとまあらず (席暖まるに暇あらず)
- せきうふねをしずむ (積羽舟を沈む)
- せきぜんのいえにはかならずよけいあり (積善の家には必ず余慶有り)
- せけんははりもの (世間は張り物)
- ぜぜひひ (是是非非)
- せっかく (折角)
- せっかん (折檻)
- せっけん (席捲)
- せっさたくま (切磋琢磨)
- せっしやくわん (切歯扼腕)
- ぜったいぜつめい (絶体絶命)
- せっちゅうのしょうはく (雪中の松栢)
- せっちんでまんじゅう (雪隠で饅頭)
- せっちんのじょうまえ (雪隠の錠前)
- せっぷのうたがい (窃斧の疑い)
- せつをおる (節を折る)
- せどうじんしん (世道人心)
- ぜにあるときはおにをもつかう (銭ある時は鬼をも使う)
- せにはらはかえられぬ (背に腹は代えられぬ)
- せまきもんよりはいれ (狭き門より入れ)
- せをふんでふちをしる (瀬を踏んで淵を知る)
- せんがくひさい (浅学非才)
- せんきゃくばんらい (千客万来)
- せんきんのこはいちにしせず (千金の子は市に死せず)
- せんきんのこはとうぞくにしせず (千金の子は盗賊に死せず)
- せんぐんまんば (千軍万馬)
- せんげんあればともすぎ (千軒あれば共過ぎ)
- せんげんばんご (千言万語)
- せんごくとればまんごくうらやむ (千石取れば万石羨む)
- せんこふえき (千古不易)
- ぜんごふかく (前後不覚)
- せんざいいちぐう (千載一遇)
- せんさばんべつ (千差万別)
- せんしばんこう (千思万考)
- せんしばんたい (千姿万態)
- せんしゃくていしょう (浅酌低唱)
- ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ (前車の覆るは後車の戒め)
- ぜんしゃのてつをふむ (前車の轍を踏む)
- せんしゅうばんぜい (千秋万歳)
- せんじょうじきにねてもたたみいちまい (千畳敷に寝ても畳一枚)
- せんじょうのつつみもろうぎのあなをもってついゆ (千丈の堤も螻蟻の穴を以って潰ゆ)
- ぜんしょはしひつをえらばず (善書は紙筆を選ばず)
- ぜんしんぜんれい (全身全霊)
- せんしんばんく (千辛万苦)
- ぜんじんみとう (前人未踏)
- せんせいといわれるほどのばかでなし (先生と言われる程の馬鹿でなし)
- せんせんきょうきょう (戦戦兢兢)
- ぜんだいみもん (前代未聞)
- ぜんだくをおもんず (然諾を重んず)
- せんだんはふたばよりかんばし (栴檀は双葉より芳し)
- せんどうおおくしてふねやまにのぼる (船頭多くして船山に上る)
- ぜんとたなん (前途多難)
- ぜんとようよう (前途洋洋)
- ぜんとりょうえん (前途遼遠)
- せんにゅうしゅとなる (先入主となる)
- ぜんにんなおもておうじょうをとぐ、いわんやあくにんをや (善人なおもて往生を遂ぐ、況や悪人をや)
- せんにんのゆびさすところやまいなくしてしす (千人の指さす所病なくして死す)
- ぜんのうらはあく (善の裏は悪)
- ぜんはいそげ (善は急げ)
- せんぺんいちりつ (千篇一律)
- せんぺんばんか (千変万化)
- せんまんにんといえどもわれゆかん (千万人と雖も吾往かん)
- せんまんむりょう (千万無量)
- ぜんもんのとらこうもんのおおかみ (前門の虎後門の狼)
- せんゆうこうらく (先憂後楽)
- せんようのかわはいっこのえきにしかず (千羊の皮は一狐の腋に如かず)
- せんりがをめいず (千里駕を命ず)
- せんりがん (千里眼)
- せんりどうふう (千里同風)
- せんりのみちもいっぽから (千里の道も一歩から)
- せんりのみちもいっぽよりはじまる (千里の道も一歩より始まる)
- せんりょのいっしつ (千慮の一失)
- せんりょのいっとく (千慮の一得)
- ぜんをせむるはほうゆうのみちなり (善を責むるは朋友の道なり)
- そいそしょく (粗衣粗食)
- そうかいのいちぞく (滄海の一粟)
- そうかいへんじてそうでんとなる (滄海変じて桑田となる)
- そうかのいぬ (喪家の狗)
- そうぎょうはやすくしゅせいはかたし (創業は易く守成は難し)
- そうこうのつま (糟糠の妻)
- ぞうじてんぱい (造次顛沛)
- そうじょうのじん (宋襄の仁)
- そうしんひとをころす (曾参人を殺す)
- そうせきちんりゅう (漱石枕流)
- そうそうのへん (滄桑の変)
- そうそくふり (相即不離)
- そうはとんやがおろさない (そうは問屋が卸さない)
- そうへき (双璧)
- そうもうのしん (草莽の臣)
- そうりょうのじんろく (総領の甚六)
- そうりんみちてれいせつをしる (倉廩実ちて礼節を知る)
- そうれいがえりのいしゃばなし (葬礼帰りの医者話)
- そくいんのこころはじんのたんなり (惻隠の心は仁の端なり)
- そくせんそっけつ (速戦即決)
- そくてんきょし (則天去私)
- そじょうのうお (俎上の魚)
- そっけつそくだん (即決即断)
- そっせんきゅうこう (率先躬行)
- そっせんすいはん (率先垂範)
- そでからかじ (袖から火事)
- そでふれあうもたしょうのえん (袖触れ合うも他生の縁)
- そなえあればうれいなし (備え有れば憂い無し)
- そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ (備わらんことを一人に求むるなかれ)
- そのこをしらざればそのともをみよ (その子を知らざればその友を見よ)
- そのてはくわなのやきはまぐり (その手は桑名の焼き蛤)
- そのところをえる (その所を得る)
- そばのはなもひともり (蕎麦の花も一盛り)
- そんしてとくとれ (損して得取れ)
- そんそせっしょう (樽俎折衝)
- たいいんはいちにかくる (大隠は市に隠る)
- たいおんはほうぜず (大恩は報ぜず)
- たいかいはあくたをえらばず (大海は芥を択ばず)
- だいかついっせい (大喝一声)
- たいがんじょうじゅ (大願成就)
- たいがんのかじ (対岸の火事)
- たいかんはちゅうににたり (大姦は忠に似たり)
- たいぎしんをめっす (大義親を滅す)
- たいぎはたいごのもとい (大儀は大悟の基)
- たいきばんせい (大器晩成)
- たいぎめいぶん (大義名分)
- だいくのほったて (大工の掘っ立て)
- たいげんそうご (大言壮語)
- たいけんはぐなるがごとし (大賢は愚なるが如し)
- たいこうはさいきんをかえりみず (大行は細謹を顧みず)
- たいこうはせつなるがごとし (大巧は拙なるが若し)
- たいこうをなすものはしゅうにはからず (大功を成す者は衆に謀らず)
- たいごてってい (大悟徹底)
- だいこんをまさむねできる (大根を正宗で切る)
- たいざんほくと (泰山北斗)
- たいざんめいどう (大山鳴動)
- たいざんめいどうしてねずみいっぴき (大山鳴動して鼠一匹)
- だいじのまえのしょうじ (大事の前の小事)
- だいじはしょうじよりおこる (大事は小事より起こる)
- たいせいはりじにはいらず (大声は里耳に入らず)
- たいぜんじじゃく (泰然自若)
- だいたんふてき (大胆不敵)
- たいちはぐのごとし (大智は愚の如し)
- たいてきとみておそれずしょうてきとみてあなどらず (大敵と見て恐れず小敵と見て侮らず)
- たいと (泰斗)
- だいどうしょうい (大同小異)
- だいどうすたれてじんぎあり (大道廃れて仁義あり)
- だいどうだんけつ (大同団結)
- たいとくはしょうえんをほろぼす (大徳は小怨を滅ぼす)
- たいのおよりもいわしのかしら (鯛の尾よりも鰯の頭)
- だいのむしをいかしてしょうのむしをころす (大の虫を生かして小の虫を殺す)
- だいはしょうをかねる (大は小を兼ねる)
- たいぼくはかぜにおられる (大木は風に折られる)
- たいよくはむよくににたり (大欲は無欲に似たり)
- たおれてのちやむ (斃れて後已む)
- たかきにのぼるにはひくきよりす (高きに登るには低きよりす)
- たかねのはな (高嶺の花)
- たかねのはなをうらやむよりあしもとのまめをひろえ (高嶺の花を羨むより足もとの豆を拾え)
- たかはうえてもほをつまず (鷹は飢えても穂を摘まず)
- たかみのけんぶつ (高みの見物)
- たからのもちぐされ (宝の持ち腐れ)
- たからのやまにはいりながらむなしくかえる (宝の山に入りながら空しく帰る)
- たきぎをいだきてひをすくう (薪を抱きて火を救う)
- たきぼうよう (多岐亡羊)
- たげいはむげい (多芸は無芸)
- たけやのかじ (竹屋の火事)
- たこはみをくう (蛸は身を食う)
- たざんのいし (他山の石)
- たしせいせい (多士済済)
- たじたたん (多事多端)
- たじたなん (多事多難)
- たじょうたこん (多情多恨)
- たじょうぶっしん (多情仏心)
- たぜいにぶぜい (多勢に無勢)
- だそく (蛇足)
- たたけばほこりがでる (叩けば埃が出る)
- たたけよさらばひらかれん (叩けよさらば開かれん)
- たたますますべんず (多々益々辨ず)
- たたみのうえのすいれん (畳の上の水練)
- ただよりたかいものはない (ただより高い物はない)
- たづくりもうおのなか (田作りも魚の中)
- たっているものはおやでもつかえ (立っている者は親でも使え)
- だっとのごとし (脱兎の如し)
- たつとりあとをにごさず (立つ鳥跡を濁さず)
- たていたにみず (立て板に水)
- たでくうむしもすきずき (蓼食う虫も好き好き)
- だてのうすぎ (伊達の薄着)
- たてのりょうめんをみよ (盾の両面を見よ)
- たてばしゃくやくすわればぼたんあるくすがたはゆりのはな (立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花)
- たなからぼたもち (棚から牡丹餅)
- たにんのせんきをずつうにやむ (他人の疝気を頭痛に病む)
- たにんのめしをくわねばおやのおんはしれぬ (他人の飯を食わねば親の恩は知れぬ)
- たにんはくいより (他人は食い寄り)
- たにんはときのはな (他人は時の花)
- たのしみつきてかなしみきたる (楽しみ尽きて悲しみ来たる)
- たのむきのもとにあめがもる (頼む木の下に雨が漏る)
- たびのはじはかきすて (旅の恥は掻き捨て)
- たびはみちづれよはなさけ (旅は道連れ世は情け)
- たべんにのうなし (多弁に能なし)
- たまごわらずにおむれつつくれず (卵割らずにオムレツ作れず)
- たまごをみてじやをもとむ (卵を見て時夜を求む)
- たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ (玉となって砕くとも瓦となって全からじ)
- たまにきず (玉に瑕)
- たまにでるこはかぜにあう (たまに出る子は風に遭う)
- たまのさかずきそこなきがごとし (玉の巵当なきが如し)
- たまみがかざればきをなさず (玉琢かざれば器を成さず)
- たまみがかざればひかりなし (玉磨かざれば光なし)
- たまをいだいてつみあり (璧を懐いて罪あり)
- たまをてらいていしをうる (玉を衒いて石を売る)
- たみのくちをふせぐはみずをふせぐよりもはなはだし (民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だし)
- たみはこれによらしむべしこれをしらしむべからず (民は之に由らしむ可し之を知らしむ可からず)
- ためるならわかぎのうち (矯めるなら若木のうち)
- だもくれすのけん (ダモクレスの剣)
- たよりのないのはよいたより (便りのないのは良い便り)
- たらずあまらずこさんにん (足らず余らず子三人)
- たりきほんがん (他力本願)
- たるをしる (足るを知る)
- たるをしるものはとむ (足るを知る者は富む)
- たれかからすのしゆうをしらん (誰か烏の雌雄を知らん)
- だんいほうしょく (暖衣飽食)
- だんがんこくし (弾丸黒子)
- だんかんれいぼく (断簡零墨)
- だんきのいましめ (断機の戒め)
- たんきはそんき (短気は損気)
- だんきんのまじわり (断琴の交わり)
- たんげいすべからず (端倪すべからず)
- だんじておこなえばきしんもこれをさく (断じて行えば鬼神も之を避く)
- だんしのいちげんきんてつのごとし (男子の一言金鉄の如し)
- だんしょうしゅぎ (断章取義)
- だんじょしちさいにしてせきをおなじうせず (男女七歳にして席を同じうせず)
- たんだいしんしょう (胆大心小)
- だんちょうのおもい (断腸の思い)
- たんとうちょくにゅう (単刀直入)
- だんろんふうはつ (談論風発)
- たんをすててちょうをとる (短を捨てて長を取る)
- ちいさくうんでおおきくそだてる (小さく生んで大きく育てる)
- ちいん (知音)
- ちえはこだしにせよ (知恵は小出しにせよ)
- ちえはばんだいのたから (知恵は万代の宝)
- ちかいひでてをあぶれ (近い火で手を焙れ)
- ちかくてみえぬはまつげ (近くて見えぬは睫)
- ちかしきなかにもかきをゆえ (近しき中にも垣を結え)
- ちかびでてをあぶる (近火で手を焙る)
- ちかみちはとおみち (近道は遠道)
- ちからはせいぎなり (力は正義なり)
- ちからやまをぬききよをおおう (力山を抜き気世を蓋う)
- ちき (知己)
- ちぎょのわざわい (池魚の殃)
- ちくとうぼくせつ (竹頭木屑)
- ちくはくのこう (竹帛の功)
- ちくばのとも (竹馬の友)
- ちくりんのしちけん (竹林の七賢)
- ちくろく (逐鹿)
- ちこうごういつ (知行合一)
- ちしゃはまどわずじんしゃはうれえずゆうしゃはおそれず (知者は惑わず仁者は憂えず勇者は懼れず)
- ちしゃはみずをたのしむ (知者は水を楽しむ)
- ちちちちたらずといえどもこはこたらざるべからず (父父たらずと雖も子は子たらざるべからず)
- ちちのおんはやまよりもたかくははのおんはうみよりもふかし (父の恩は山よりも高く母の恩は海よりも深し)
- ちでちをあらう (血で血を洗う)
- ちにいてらんをわすれず (治に居て乱を忘れず)
- ちにはたらけばかどがたつ (智に働けば角が立つ)
- ちはみずよりもこい (血は水よりも濃い)
- ちみもうりょう (魑魅魍魎)
- ちめい (知命)
- ちゃばらもいっとき (茶腹も一時)
- ちゅうかんぎたん (忠肝義胆)
- ちゅうげんにしかをおう (中原に鹿を逐う)
- ちゅうげんみみにさからう (忠言耳に逆らう)
- ちゅうさいはときのうじがみ (仲裁は時の氏神)
- ちゅうしんはにくんにつかえず (忠臣は二君に事えず)
- ちゅうならんとほっすればこうならずこうならんとほっすればちゅうならず (忠ならんと欲すれば孝ならず孝ならんと欲すれば忠ならず)
- ちょうあいこうじてあまになす (寵愛昂じて尼になす)
- ちょうさんぼし (朝三暮四)
- ちょうさんりし (張三李四)
- ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう (長者の万灯より貧者の一灯)
- ちょうしょはたんしょ (長所は短所)
- ちょうしんそうく (長身痩躯)
- ちょうしんるこつ (彫心鏤骨)
- ちょうちんにつりがね (提灯に釣り鐘)
- ちょうちんもちかわへはまる (提灯持ち川へはまる)
- ちょうちんをかりたおんはしれどもてんどうのおんはわすれる (提灯を借りた恩は知れども天道の恩は忘れる)
- ちょうていきょくほ (長汀曲浦)
- ちょうはんがあてのみ (長範が当て飲み)
- ちょうべんばふくにおよばず (長鞭馬腹に及ばず)
- ちょうもんのいっしん (頂門の一針)
- ちょうりょうばっこ (跳梁跋扈)
- ちょうれいぼかい (朝令暮改)
- ちょくじょうけいこう (直情径行)
- ちょくぼくまずきらる (直木まず切らる)
- ちょとつもうしん (猪突猛進)
- ちりもつもればやまとなる (塵も積もれば山となる)
- ちりょはかふくのもんこなり (知慮は禍福の門戸なり)
- ちをもってちをあらう (血を以て血を洗う)
- ちんぎょらくがん (沈魚落雁)
- ちんしもっこう (沈思黙考)
- ちんみかこう (珍味佳肴)
- ちんもくはきんゆうべんはぎん (沈黙は金雄弁は銀)
- ついこんきゅうてい (追根究底)
- ついしょうもよわたり (追従も世渡り)
- ついぜんくよう (追善供養)
- ついたちごとにもちはくえぬ (朔日ごとに餅は食えぬ)
- つうかいむひ (痛快無比)
- つうこうえきじ (通功易事)
- つうていしつう (痛定思痛)
- つえにすがるともひとにすがるな (杖に縋るとも人に縋るな)
- つえのしたにまわるいぬはうてぬ (杖の下に回る犬は打てぬ)
- つかうものはつかわれる (使う者は使われる)
- つかっているくわはひかる (使っている鍬は光る)
- つきとすっぽん (月と鼈)
- つきにむらくもはなにかぜ (月に叢雲花に風)
- つきひにせきもりなし (月日に関守なし)
- つきみつればかく (月満つれば虧く)
- つきよにかまをぬかれる (月夜に釜を抜かれる)
- つきよにちょうちん (月夜に提灯)
- つきをさせばゆびをみとむ (月を指せば指を認む)
- つくもがみ (九十九髪)
- つけやきばははげやすい (付け焼刃は剥げやすい)
- つちぼとけのみずあそび (土仏の水遊び)
- つつうらうら (津津浦浦)
- つづみをならしてせむ (鼓を鳴らして攻む)
- つづらおり (九十九折)
- つのをためてうしをころす (角を矯めて牛を殺す)
- つまずくいしもえんのはし (躓く石も縁の端)
- つまのいうにむこうやまもうごく (妻の言うに向こう山も動く)
- つみをにくんでひとをにくまず (罪を憎んで人を憎まず)
- つめでひろってみでこぼす (爪で拾って箕でこぼす)
- つめにつめなくうりにつめあり (爪に爪なく瓜に爪あり)
- つめにひをともす (爪に火を点す)
- つめのあかをせんじてのむ (爪の垢を煎じて飲む)
- つりおとしたうおはおおきい (釣り落した魚は大きい)
- つりあわぬはふえんのもと (釣り合わぬは不縁の元)
- つるのひとこえ (鶴の一声)
- つるはせんねんかめはまんねん (鶴は千年亀は万年)
- ていしゅのすきなあかえぼし (亭主の好きな赤烏帽子)
- ていじょはりょうふにまみえず (貞女は両夫に見えず)
- でいちゅうのはす (泥中の蓮)
- てがあく (手が空く)
- てがうしろにまわる (手が後ろに回る)
- てがかかる (手が掛かる)
- てがきあれどもふみかきなし (手書きあれども文書きなし)
- てがでない (手が出ない)
- てがふさがる (手が塞がる)
- てきざいてきしょ (適材適所)
- てきにしおをおくる (敵に塩を送る)
- てきはほんのうじにあり (敵は本能寺にあり)
- てきをみてやをはぐ (敵を見て矢を矧ぐ)
- でづかいよりこづかい (出遣いより小遣い)
- てっしんせきちょう (鉄心石腸)
- てっちゅうのそうそう (鉄中の錚錚)
- てっとうてつび (徹頭徹尾)
- てつはあついうちにうて (鉄は熱いうちに打て)
- てっぷのきゅう (轍鮒の急)
- てにおえない (手に負えない)
- てのないしょうぎはまけしょうぎ (手の無い将棋は負け将棋)
- てのまいあしのふむをしらず (手の舞い足の踏むを知らず)
- でものはれものところきらわず (出物腫れ物所嫌わず)
- てらからさとへ (寺から里へ)
- てらにもそうしき (寺にも葬式)
- でるくいはうたれる (出る杭は打たれる)
- でるふねのともづなをひく (出る船の纜を引く)
- てをかす (手を貸す)
- てをそめる (手を染める)
- てをだしたらまけ (手を出したら負け)
- てをひく (手を引く)
- てをひるがえせばくもとなりてをくつがえせばあめとなる (手を翻せば雲となり手を覆せば雨となる)
- てをやく (手を焼く)
- てんいむほう (天衣無縫)
- てんがいこどく (天涯孤独)
- てんかたいへい (天下太平)
- でんかのほうとう (伝家の宝刀)
- てんかはまわりもち (天下は回り持ち)
- てんきもらすべからず (天機泄らすべからず)
- てんくうかいかつ (天空海濶)
- てんこうせんをむなしうすることなかれ、ときにはんれいなきにしもあらず (天勾践を空しうすることなかれ、時に笵蠡なきにしもあれず)
- てんさいはわすれたころにやってくる (天災は忘れた頃にやってくる)
- てんじょうてんげゆいがどくそん (天上天下唯我独尊)
- てんじょうむきゅう (天壌無窮)
- てんしるかみしるわれしるししる (天知る神知る我知る子知る)
- てんしんちぎ (天神地祇)
- てんしんらんまん (天真爛漫)
- てんせいじんご (天声人語)
- てんせきこけをしょうぜず (転石苔を生ぜず)
- てんだいのふで (椽大の筆)
- てんたかくうまこゆ (天高く馬肥ゆ)
- てんちかいびゃく (天地開闢)
- てんちしんめい (天地神明)
- てんちはばんぶつのげきりょ (天地は万物の逆旅)
- てんちょうちきゅう (天長地久)
- てんちをうごかしきしんをかんぜしむ (天地を動かし鬼神を感ぜしむ)
- てんとうさまはみとおし (天道様は見通し)
- てんどうぜかひか (天道是か非か)
- てんにあらばひよくのとりちにあらばれんりのえだ (天にあらば比翼の鳥地にあらば連理の枝)
- てんにくちなしひとをしていわしむ (天に口無し人をして言わしむ)
- てんにつばきす (天に唾す)
- てんねんしぜん (天然自然)
- てんのときはちのりにしかず (天の時は地の利に如かず)
- てんばつてきめん (天罰覿面)
- てんはにぶつをあたえず (天は二物を与えず)
- てんはひとのうえにひとをつくらず、ひとのしたにひとをつくらず (天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず)
- てんはみずからたすくるものをたすく (天は自ら助くる者を助く)
- でんぷやじん (田夫野人)
- てんぺんちい (天変地異)
- てんもうかいかい (天網恢恢)
- てんもうかいかいそにしてもらさず (天網恢恢疎にして漏らさず)
- てんゆうしんじょ (天佑神助)
- てんをうらみずひとをとがめず (天を怨みず人を尤めず)
- とういそくみょう (当意即妙)
- とうかくをあらわす (頭角を現す)
- とうかしたしむべし (灯火親しむ可し)
- どうがゆがんできょうがよめぬ (堂が歪んで経が読めぬ)
- どうきあいもとむ (同気相求む)
- とうげん (桃源)
- とうけんがけい (陶犬瓦鶏)
- どうこういきょく (同工異曲)
- どうじつのろんにあらず (同日の論にあらず)
- とうじふゆなかふゆはじめ (冬至冬中冬始め)
- どうしゅうあいすくう (同舟相救う)
- どうしょういむ (同床異夢)
- とうじんのねごと (唐人の寝言)
- とうだいもとくらし (灯台下暗し)
- どうちょうとせつ (道聴塗説)
- とうといてらはもんからしれる (尊い寺は門から知れる)
- とうにおちずかたるにおちる (問うに落ちず語るに落ちる)
- とうにしょくをもたらす (盗に食を齎す)
- どうにのぼりてしつにいらず (堂に升りて室に入らず)
- とうはいったんのはじとわぬはまつだいのはじ (問うは一旦の恥問わぬは末代の恥)
- どうびょうあいあわれむ (同病相憐れむ)
- とうふにかすがい (豆腐に鎹)
- とうへんぼく (唐変木)
- とうほんせいそう (東奔西走)
- とうまちくい (稲麻竹葦)
- とうめつせんとしてひかりをます (灯滅せんとして光を増す)
- どうりひゃっぺんぎりいっぺん (道理百篇義理一遍)
- とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす (桃李物言わざれども下自ら蹊を成す)
- とうりゅうもん (登竜門)
- とうろうのおの (蟷螂の斧)
- とおいしんせきよりちかくのたにん (遠い親戚より近くの他人)
- とおかのきく (十日の菊)
- とおきおもんばかりなきものはかならずちかきうれいあり (遠き慮り無き者は必ず近き憂い有り)
- とおきにゆくにかならずちかきよりす (遠きに行くに必ず邇きよりす)
- とおきをしりてちかきをしらず (遠きを知りて近きを知らず)
- とおくてちかきはだんじょのなか (遠くて近きは男女の仲)
- とおでしんどうじゅうごでさいしはたちすぎればただのひと (十で神童十五で才子二十過ぎればただの人)
- ときにあえばねずみもとらになる (時に遇えば鼠も虎になる)
- ときのようにははなをそげ (時の用には鼻を削げ)
- ときはかねなり (時は金なり)
- ときはひとをまたず (時は人を待たず)
- とくいまんめん (得意満面)
- どくくわばさらまで (毒食わば皿まで)
- とくこならず (徳孤ならず)
- どくしょさんとう (読書三到)
- どくしょしょうゆう (読書尚友)
- どくしょひゃっぺん (読書百遍)
- どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる (読書百篇義自ら見わる)
- どくしょぼうよう (読書亡羊)
- どくだんせんこう (独断専行)
- どくにもくすりにもならぬ (毒にも薬にもならぬ)
- どくりつどっぽ (独立独歩)
- とくをかいてたまをかえす (とくを買いて珠を還す)
- とくをとるよりなをとれ (得を取るより名を取れ)
- とくをもってうらみにむくゆ (徳を以て怨みに報ゆ)
- どくをもってどくをせいす (毒を以て毒を制す)
- どこでくらすもいっしょう (どこで暮らすも一生)
- ところかわればしなかわる (所変われば品変わる)
- としとわんよりよをとえ (年問わんより世を問え)
- としゅくうけん (徒手空拳)
- としよりのいうこととうしのしりがいははずれない (年寄りの言うことと牛の鞦は外れない)
- としよりのひやみず (年寄りの冷や水)
- とたんのくるしみ (塗炭の苦しみ)
- とどのつまり (とどのつまり)
- となりのいえのたからをかぞえる (隣の家の宝を数える)
- となりのはなはあかい (隣の花は赤い)
- となんのつばさ (図南の翼)
- どばじゅうが (駑馬十駕)
- どはつかんむりをつく (怒髪冠を衝く)
- とびがたかをうむ (鳶が鷹を生む)
- とびもいずまいからたかにみえる (鳶も居ずまいから鷹に見える)
- とぶとりあとをにごさず (飛ぶ鳥跡を濁さず)
- とぶとりのこんだて (飛ぶ鳥の献立)
- とぶとりをおとす (飛ぶ鳥を落す)
- どほうがかい (土崩瓦解)
- とみはおくをうるおしとくはみをうるおす (富は屋を潤し徳は身を潤す)
- ともありえんぽうよりきたる (朋有り遠方より来たる)
- ともにてんをいだかず (倶に天を戴かず)
- とらにつばさ (虎に翼)
- とらぬたぬきのかわざんよう (捕らぬ狸の皮算用)
- とらのいをかるきつね (虎の威を借る狐)
- とらのおをふむ (虎の尾を踏む)
- とらはししてかわをとどめひとはししてなをのこす (虎は死して皮を留め人は死して名を残す)
- とらはせんりをいってせんりをかえる (虎は千里を行って千里を帰る)
- とらをえがいていぬにるいす (虎を描いて狗に類す)
- とらをのにはなつ (虎を野に放つ)
- とらをやしないてうれいをのこす (虎を養いて患いを残す)
- とりなきさとのこうもり (鳥なき里の蝙蝠)
- とりのまさにしなんとするそのなくやかなし (鳥の将に死なんとするその鳴くや哀し)
- どろぼうにおいせん (泥棒に追い銭)
- どろぼうをみてなわをなう (泥棒を見て縄を綯う)
- どんぐりのせいくらべ (団栗の背競べ)
- どんしゅうのうおはしりゅうにおよがず (呑舟の魚は枝流に游がず)
- とんでひにいるなつのむし (飛んで火に入る夏の虫)
- とんびにあぶらあげをさらわれる (鳶に油揚げを攫われる)
- とんやのただいま (問屋の只今)
- ないがいけんのそうじまい (無いが意見の総じまい)
- ないじゅうがいごう (内柔外剛)
- ないじょのこう (内助の功)
- ないそではふれぬ (無い袖は触れぬ)
- ないてくらすもいっしょうわらってくらすもいっしょう (泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生)
- ないてばしょくをきる (泣いて馬謖を斬る)
- ないてんげてん (内典外典)
- ないときのしんぼうあるときのけんやく (無い時の辛抱有る時の倹約)
- ないゆうがいかん (内憂外患)
- ながいものにはまかれろ (長い物には巻かれろ)
- なかずとばず (鳴かず飛ばず)
- なかぬほたるがみをこがす (鳴かぬ蛍が身を焦がす)
- ながれにさおさす (流れに棹さす)
- ながれをくみてみなもとをしる (流れを汲みて源を知る)
- なきっつらにはち (泣きっ面に蜂)
- なくことじとうにはかてぬ (泣く子と地頭には勝てぬ)
- なくこはそだつ (泣く子は育つ)
- なくてななくせあってしじゅうはちくせ (無くて七癖有って四十八癖)
- なくねこはねずみをとらぬ (鳴く猫は鼠を捕らぬ)
- なくまでまとうほととぎす (鳴くまで待とう時鳥)
- なこうどのななうそ (仲人の七嘘)
- なこうどはよいのうち (仲人は宵の内)
- なさけがあだ (情けが仇)
- なさけにはむかうやいばなし (情けに刃向かう刃無し)
- なさけはひとのためならず (情けは人の為ならず)
- なしのつぶて (梨の礫)
- なせばなる (為せば成る)
- なたをかしてやまをかられる (鉈を貸して山を伐られる)
- なつはひなたをいけふゆはひかげをいけ (夏は日向を行け冬は日陰を行け)
- ななころびやおき (七転び八起き)
- ななたびたずねてひとをうたがえ (七度尋ねて人を疑え)
- なにわのあしはいせのはまおぎ (難波の葦は伊勢の浜荻)
- なのないほしはよいからでる (名のない星は宵から出る)
- なはたいをあらわす (名は体を表す)
- なぽりをみてからしね (ナポリを見てから死ね)
- なまけもののせっくばたらき (怠け者の節句働き)
- なまびょうほうはおおけがのもと (生兵法は大怪我のもと)
- なまよいほんしょうたがわず (生酔い本性違わず)
- なまりはくにのてがた (訛りは国の手形)
- なめくじにしお (蛞蝓に塩)
- ならいせいとなる (習い性と成る)
- ならうよりなれよ (習うより慣れよ)
- ならぬかんにんするがかんにん (ならぬ堪忍するが堪忍)
- ならわぬきょうはよめぬ (習わぬ経は読めぬ)
- なりわいはくさのたね (生業は草の種)
- なをちくはくにたる (名を竹帛に垂る)
- なをとるよりとくをとれ (名を取るより得を取れ)
- なんかのくい (南華の悔)
- なんかのゆめ (南柯の夢)
- なんぎょうくぎょう (難行苦行)
- なんけいなんてい (難兄難弟)
- なんこうふらく (難攻不落)
- なんざんのじゅ (南山の寿)
- なんじじしんをしれ (汝自身を知れ)
- なんじにいずるものはなんじにかえる (爾に出ずるものは爾に反る)
- なんしのかなしみ (南枝の悲しみ)
- なんじのてきをあいせよ (汝の敵を愛せよ)
- なんせんほくば (南船北馬)
- なんでもこいにめいじんなし (なんでも来いに名人なし)
- なんばんげきぜつ (南蛮鴃舌)
- にえゆをのまされる (煮え湯を飲まされる)
- におのうきす (鳰の浮き巣)
- にかいからめぐすり (二階から目薬)
- にがしたうおはおおきい (逃がした魚は大きい)
- にぎればこぶしひらけばてのひら (握れば拳開けば掌)
- にくじきさいたい (肉食妻帯)
- にくまれっこよにはばかる (憎まれっ子世にはばかる)
- にくをきらせてほねをたつ (肉を切らせて骨を断つ)
- にげるがかち (逃げるが勝ち)
- にしきをきてこきょうにかえる (錦を着て故郷に帰る)
- にしきをきてよるゆく (錦を着て夜行く)
- にしといったらひがしとさとれ (西と言ったら東と悟れ)
- にしゃたくいつ (二者択一)
- にそくさんもん (二束三文)
- にそくのわらじ (二足の草鞋)
- にたものふうふ (似た者夫婦)
- にちじょうざが (日常坐臥)
- にちじょうさはん (日常茶飯)
- にちぼどうえん (日暮道遠)
- にっこうをみずしてけっこうというな (日光を見ずして結構と言うな)
- にっしんげっぽ (日進月歩)
- にてもやいてもくえぬ (煮ても焼いても食えぬ)
- にどあることはさんどある (二度あることは三度ある)
- にとうさんし (二桃三士)
- にとうさんしをころす (二桃三士を殺す)
- にとをおうものはいっとをもえず (二兎を追うものは一兎をも得ず)
- ににんぐちはすごせるがひとりぐちはすごせない (二人口は過ごせるが一人口は過ごせない)
- にのまいをえんじる (二の舞を演じる)
- にゅうきょうもんきん (入境問禁)
- にょうぼうてっぽうぶっぽう (女房鉄砲仏法)
- にょうぼうとたたみはあたらしいほうがよい (女房と畳は新しい方が良い)
- にょうぼうのやくほどていしゅもてもせず (女房の妬くほど亭主もてもせず)
- にょうぼうのわるいはろくじゅうねんのふさく (女房の悪いは六十年の不作)
- にょぜがもん (如是我聞)
- にらんをもってかんじょうのしょうをすつ (二卵をもって干城の将を棄つ)
- にりつはいはん (二律背反)
- にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん (鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん)
- にんげんいたるところせいざんあり (人間到るところ青山有り)
- にんげんごじゅうねん (人間五十年)
- にんげんばんじかねのよのなか (人間万事金の世の中)
- にんげんばんじさいおうがうま (人間万事塞翁が馬)
- にんのいちじはしゅうみょうのもん (忍の一字は衆妙の門)
- ぬかにくぎ (糠に釘)
- ぬかぬたちのこうみょう (抜かぬ太刀の高名)
- ぬけがけのこうみょう (抜け駆けの功名)
- ぬすっとにおいせん (盗人に追い銭)
- ぬすっとにかぎをあずける (盗人に鍵を預ける)
- ぬすっとにもさんぶのり (盗人にも三分の理)
- ぬすっとのひるね (盗人の昼寝)
- ぬすっとをとらえてみればわがこなり (盗人を捕らえてみれば我が子なり)
- ぬすっとをみてなわをなう (盗人を見て縄を綯う)
- ぬすびとじょうご (盗人上戸)
- ぬれてであわ (濡れ手で粟)
- ぬれぬさきこそつゆをもいとえ (濡れぬ先こそ露をも厭え)
- ぬれぬさきのかさ (濡れぬ先の傘)
- ねいげんじちゅう (佞言似忠)
- ねこがこえればかつおぶしがやせる (猫が肥えれば鰹節が痩せる)
- ねこにかつおぶし (猫に鰹節)
- ねこにこばん (猫に小判)
- ねこにまたたびおじょろうにこばん (猫に木天蓼お女郎に小判)
- ねこにもなればとらにもなる (猫にもなれば虎にもなる)
- ねこのうおじたい (猫の魚辞退)
- ねこのてもかりたい (猫の手も借りたい)
- ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる (猫は三年の恩を三日で忘れる)
- ねこはとらのこころをしらず (猫は虎の心を知らず)
- ねこもまたいでとおる (猫も跨いで通る)
- ねずみきゅうしてねこをかみひとまずしうしてぬすみす (鼠窮して猫を噛み人貧しうして盗みす)
- ねたこをおこす (寝た子を起こす)
- ねたまはほとけ (寝た間は仏)
- ねつがんれいてい (熱願冷諦)
- ねみみにみず (寝耳に水)
- ねるこはそだつ (寝る子は育つ)
- ねんぐのおさめどき (年貢の納め時)
- ねんげみしょう (拈華微笑)
- ねんこうじょれつ (年功序列)
- ねんさいのめい (燃犀の明)
- ねんとうげっぴ (年頭月尾)
- ねんにはねんをいれよ (念には念を入れよ)
- ねんねんさいさい (年年歳歳)
- ねんねんさいさいはなあいにたりさいさいねんねんひとおなじからず (年年歳歳花相似たり歳歳年年人同じからず)
- ねんびのきゅう (燃眉の急)
- ねんりきいわをもとおす (念力岩をも通す)
- のうあるたかはつめをかくす (能ある鷹は爪を隠す)
- のうこうこうしょう (能工巧匠)
- のうじおわれり (能事畢矣)
- のうしょふでをえらばず (能書筆を択ばず)
- のうちゅうのきり (嚢中の錐)
- のうちゅうのものをさぐるがごとし (嚢中の物を探るが如し)
- のうなしのくちたたき (能無しの口叩き)
- のけばたにん (のけば他人)
- のこりものにふくがある (残り物に福がある)
- のどからてがでる (喉から手が出る)
- のどもとすぎればあつさをわすれる (喉元過ぎれば熱さを忘れる)
- のべてつくらず (述而不作)
- のぼりいちにちくだりいっとき (上り一日下り一時)
- のみといえばつち (鑿と言えば槌)
- のむうつかう (飲む打つ買う)
- のりをこえず (矩を踰えず)
- のれんにうでおし (暖簾に腕押し)
- はいかんをくだく (肺肝を摧く)
- はいぐんのしょうはへいをかたらず (敗軍の将は兵を語らず)
- はいすいのじん (背水の陣)
- はいちゅうのだえい (杯中の蛇影)
- はいばんろうぜき (杯盤狼藉)
- はいをのみいをあらう (灰を飲み胃を洗う)
- ばいをふくむ (枚を銜む)
- はえばたてたてばあゆめのおやごころ (這えば立て立てば歩めの親心)
- ばかくにしかばねをつつむ (馬革に屍を裹む)
- ばかとはさみはつかいよう (馬鹿と鋏は使いよう)
- ばかにつけるくすりはない (馬鹿に付ける薬はない)
- はかにふとんはきせられぬ (墓に布団は着せられぬ)
- ばかのおおあし (馬鹿の大足)
- ばかのおおぐい (馬鹿の大食い)
- ばかのひとつおぼえ (馬鹿の一つ覚え)
- はかりがたきはひとごころ (測り難きは人心)
- はかりごとはみつなるをたっとぶ (謀は密なるを貴ぶ)
- はがんいっしょう (破顔一笑)
- はきだめにつる (掃き溜めに鶴)
- ばきゃくをあらわす (馬脚を露す)
- はきょうふたたびてらさず (破鏡再び照らさず)
- はくいんぼうしょう (博引旁証)
- はくがくたさい (博学多才)
- ばくぎゃくのとも (莫逆の友)
- はくぎょくろうちゅうのひととなる (白玉楼中の人となる)
- はくしじゃっこう (薄志弱行)
- はくしゃせいしょう (白砂青松)
- ばくしゅうのたん (麦秀の嘆)
- はくしゅかっさい (拍手喝采)
- はくちゅうのかん (伯仲の間)
- ばくてんせきち (幕天席地)
- はくとうしんのごとし (白頭新の如し)
- はくはつさんぜんじょう (白髪三千丈)
- はくばはうまにあらず (白馬は馬に非ず)
- はくび (白眉)
- はくひょうをふむ (薄氷を踏む)
- はくへきのびか (白璧の微瑕)
- はくらくのいっこ (伯楽の一顧)
- はくらんきょうき (博覧強記)
- はくりょうぎょふく (白竜魚服)
- ばけのかわがはがれる (化けの皮が剥がれる)
- はしがころんでもわらう (箸が転んでも笑う)
- ばじとうふう (馬耳東風)
- はしにもぼうにもかからぬ (箸にも棒にも掛からぬ)
- はじめがだいじ (始めが大事)
- はじめちょろちょろなかぱっぱあかごなくともふたとるな (始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな)
- はじめのささやきのちのどよみ (始めの囁き後のどよみ)
- はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし (始めは処女の如く後は脱兎の如し)
- はじゃけんしょう (破邪顕正)
- はしよりおもいものをもったことがない (箸より重い物を持ったことがない)
- はたちごけはたつがさんじゅうごけはたたぬ (二十後家は立つが三十後家は立たぬ)
- はちくのいきおい (破竹の勢い)
- はちじゅうはちやのわかれじも (八十八夜の別れ霜)
- はちめんろっぴ (八面六臂)
- はっくのげきをすぐるがごとし (白駒の隙を過ぐるが若し)
- ばっくよらく (抜苦与楽)
- はっこういちう (八紘一宇)
- はっこうひをつらぬく (白虹日を貫く)
- ばつざんがいせい (抜山蓋世)
- はってもくろまめ (這っても黒豆)
- はっぽうびじん (八方美人)
- ばっぽんそくげん (抜本塞源)
- はつものしちじゅうごにち (初物七十五日)
- はつらんはんせい (撥乱反正)
- はてんこう (破天荒)
- はとにさんしのれいありからすにはんぽのこうあり (鳩に三枝の礼あり烏に反哺の孝あり)
- はないっときひとひとさかり (花一時人一盛り)
- はなおおければみすくなし (花多ければ実少なし)
- はなしじょうずのききべた (話上手の聞き下手)
- はなしじょうずはききじょうず (話上手は聞き上手)
- はなしはんぶんはらはちぶ (話半分腹八分)
- はなにあらし (花に嵐)
- はなぬすっとはふうりゅうのうち (花盗人は風流のうち)
- はなのしたよりはなのした (花の下より鼻の下)
- はなはおりたしこずえはたかし (花は折りたし梢は高し)
- はなはさくらぎひとはぶし (花は桜木人は武士)
- はなはねにとりはふるすに (花は根に鳥は古巣に)
- はなもみもある (花も実もある)
- はなよりだんご (花より団子)
- はにきぬきせぬ (歯に衣着せぬ)
- はほろびてしたそんす (歯滅びて舌存す)
- はやうしもよどおそうしもよど (早牛も淀遅牛も淀)
- はやおきはさんもんのとく (早起きは三文の得)
- はやめしもげいのうち (早飯も芸のうち)
- はやりものはすたりもの (流行物は廃り物)
- はらがたつならおやをおもいだせ (腹が立つなら親を思い出せ)
- はらがへってはいくさができぬ (腹が減っては戦ができぬ)
- はらたてるよりぎりたてよ (腹立てるより義理立てよ)
- はらにいちもつ (腹に一物)
- ばらにとげあり (薔薇に刺あり)
- はらのかわがはればめのかわがたるむ (腹の皮が張れば目の皮が弛む)
- はらはちぶんめにいしゃいらず (腹八分目に医者いらず)
- はらもみのうち (腹も身のうち)
- はらんばんじょう (波乱万丈)
- はりのあなからてんをのぞく (針の穴から天を覗く)
- はりのむしろ (針の筵)
- はりほどのことをぼうほどにいう (針ほどのことを棒ほどに言う)
- はをかいてねをたつ (葉をかいて根を絶つ)
- はんかんくにく (反間苦肉)
- ばんこんさくせつ (盤根錯節)
- ばんこんさくせつ (槃根錯節)
- はんざいのかげにおんなあり (犯罪の陰に女あり)
- ばんじきゅうす (万事休す)
- ばんしにいっしょうをえる (万死に一生を得る)
- はんしはんしょう (半死半生)
- はんじょうをいれる (半畳を入れる)
- はんしんはんぎ (半信半疑)
- はんせいはんすい (半醒半睡)
- はんぽのこう (反哺の孝)
- はんめんのしき (半面の識)
- ばんりょくそうちゅうこういってん (万緑叢中紅一点)
- ひいきのひきたおし (贔屓の引き倒し)
- ひがくしゃろんにまけず (非学者論に負けず)
- ひかげのまめもときがくればはぜる (日陰の豆も時が来ればはぜる)
- ひかるほどならぬ (光るほど鳴らぬ)
- ひかれもののこうた (引かれ者の小唄)
- ひくきところにみずたまる (低き所に水溜まる)
- ひくれてみちとおし (日暮れて道遠し)
- ひげのちりをはらう (鬚の塵を払う)
- ひげもじまんのうち (卑下も自慢のうち)
- ひさしをかしておもやをとられる (庇を貸して母屋を取られる)
- ひざともだんごう (膝とも談合)
- ひじちょうもく (飛耳長目)
- びじれいく (美辞麗句)
- びじんはくめい (美人薄命)
- びせいのしん (尾生の信)
- ひそうせんぱく (皮相浅薄)
- ひそうのけん (皮相の見)
- びそくをあおぐ (鼻息を仰ぐ)
- ひそみにならう (顰みに倣う)
- びだいふるわず (尾大掉わず)
- ひだりうちわでくらす (左団扇で暮らす)
- ひちょうつきてりょうきゅうかくる (飛鳥尽きて良弓蔵る)
- ひつじをもってうしにかう (羊を以て牛に易う)
- ひっぷつみなしたまをいだいてつみあり (匹夫罪なし璧を懐いて罪あり)
- ひっぷのゆう (匹夫の勇)
- ひっぷもこころざしをうばうべからず (匹夫も志を奪うべからず)
- ひつようははつめいのはは (必要は発明の母)
- ひとおおければてんにかつ (人衆ければ天に勝つ)
- ひとこそひとのかがみ (人こそ人の鏡)
- ひとつあなのむじな (一つ穴の貉)
- ひとといれものはありしだい (人と入れ物は有り次第)
- ひととびょうぶはすぐにはたたず (人と屏風は直には立たず)
- ひとにこうげなしこころにこうげあり (人に高下無し心に高下有り)
- ひとにさんえんあり (人に三怨有り)
- ひとにはそうてみようまにはのってみよ (人には添うてみよ馬には乗ってみよ)
- ひとのいっしょうはおもにをおうてとおきみちをゆくがごとし (人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し)
- ひとのうわさもしちじゅうごにち (人の噂も七十五日)
- ひとのおのれをしらざるをうれえず (人の己れを知らざるを患えず)
- ひとのくちにとはたてられぬ (人の口に戸は立てられぬ)
- ひとのくるまにのるものはひとのうれえにのる (人の車に乗る者は人の患えに載る)
- ひとのこころはくぶじゅうぶ (人の心は九分十分)
- ひとのこのしんだよりわがこのこけた (人の子の死んだより我が子の転けた)
- ひとのごぼうでほうじする (人の牛蒡で法事する)
- ひとのたからをかぞえる (人の宝を数える)
- ひとのしちなんよりわがじゅうなん (人の七難より我が十難)
- ひとのせんきをずつうにやむ (人の疝気を頭痛に病む)
- ひとのにょうぼうとかれきのえだふり (人の女房と枯れ木の枝振り)
- ひとのはえをおうよりじぶんのあたまのはえをおえ (人の蠅を追うより自分の頭の蠅を追え)
- ひとのはないきをあおぐ (人の鼻息を仰ぐ)
- ひとのふりみてわがふりなおせ (人のふり見て我がふり直せ)
- ひとのふんどしですもうをとる (人の褌で相撲を取る)
- ひとのまさにしなんとするそのいうやよし (人の将に死なんとするその言うや善し)
- ひとはいちだいなはまつだい (人は一代名は末代)
- ひとはぱんのにみにていくるにあらず (人はパンのみにて生くるにあらず)
- ひとはみめよりただこころ (人は眉目よりただ心)
- ひとはやまいのうつわ (人は病の器)
- ひとりぐちはくえぬがふたりぐちはくえる (一人口は食えぬが二人口は食える)
- ひとりむすめとはるのひはくれそうでくれぬ (一人娘と春の日はくれそうでくれぬ)
- ひとをいんとほっすればまずうまをいよ (人を射んと欲すれば先ず馬を射よ)
- ひとをうらむよりみをうらめ (人を怨むより身を怨め)
- ひとをたのむはみずからたのむにしかず (人を恃むは自ら頼むに如かず)
- ひとをつかうはくをつかう (人を使うは苦を使う)
- ひとをつかうはつかわるる (人を使うは使わるる)
- ひとをのろわばあなふたつ (人を呪わば穴二つ)
- ひとをみたらどろぼうとおもえ (人を見たら泥棒と思え)
- ひとをみてほうをとけ (人を見て法を説け)
- ひとをもってかがみとなす (人を以て鑑となす)
- ひとをもってげんをはいせず (人を以て言を廃せず)
- ひにくのたん (脾肉の嘆)
- ひのないところにけむりはたたぬ (火の無い所に煙は立たぬ)
- ひはひもとからさわぎだす (火は火元から騒ぎ出す)
- びもくしゅうれい (眉目秀麗)
- ひゃくしゃくかんとう (百尺竿頭)
- ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ (百尺竿頭一歩を進む)
- ひゃくせんひゃくしょうはぜんのぜんなるものにあらず (百戦百勝は善の善なる者にあらず)
- ひゃくせんれんま (百戦錬磨)
- ひゃくにちのせっぽうへひとつ (百日の説法屁一つ)
- ひゃくねんかせいをまつ (百年河清を俟つ)
- ひゃくぶんはいっけんにしかず (百聞は一見に如かず)
- ひゃくりをゆくものはきゅうじゅうをなかばとす (百里を行く者は九十を半ばとす)
- ひやざけとおやのいけんはあとぐすり (冷や酒と親の意見は後薬)
- ひゃっかせいほう (百花斉放)
- ひゃっかそうめい (百家争鳴)
- ひゃっかりょうらん (百花繚乱)
- ひゃっきやこう (百鬼夜行)
- ひゃっぱつひゃくちゅう (百発百中)
- ひょうざんのいっかく (氷山の一角)
- ひょうそくがあわぬ (平仄が合わぬ)
- ひょうたんあいいれず (氷炭相容れず)
- ひょうたんからこま (瓢箪から駒)
- ひょうたんでなまずをおさえる (瓢箪で鯰を押さえる)
- ひょうたんにつりがね (瓢箪に釣り鐘)
- ひょうたんのかわながれ (瓢箪の川流れ)
- ひよくのとり (比翼の鳥)
- ひよくれんり (比翼連理)
- ひをさけてみずにおちいる (火を避けて水に陥る)
- ひをもってひをすくう (火を以て火を救う)
- ひんけいあしたす (牝鶏晨す)
- ひんこうほうせい (品行方正)
- ひんじゃのいっとう (貧者の一灯)
- ひんすればどんする (貧すれば鈍する)
- ひんにしてたのしむ (貧にして楽しむ)
- ひんのぬすみにこいのうた (貧の盗みに恋の歌)
- びんぼうにんのこだくさん (貧乏人の子沢山)
- びんぼうはたっしゃのもと (貧乏は達者の基)
- びんぼうひまなし (貧乏暇無し)
- ふいのまじわり (布衣の交わり)
- ふううんきゅうをつげる (風雲急を告げる)
- ふううんにじょうじる (風雲に乗じる)
- ふううんのこころざし (風雲の志)
- ふうきてんにあり (富貴天に在り)
- ふうこうめいび (風光明媚)
- ふうさんろしゅく (風餐露宿)
- ふうじゅのたん (風樹の嘆)
- ふうせいかくれい (風声鶴唳)
- ふうぜんのともしび (風前の灯火)
- ふうぞくかいらん (風俗壊乱)
- ふうばぎゅうもあいおよばず (風馬牛も相及ばず)
- ふうふげんかはいぬもくわない (夫婦喧嘩は犬も食わない)
- ふうふはあわせものはなれもの (夫婦は合わせ物離れ物)
- ふうふはにせ (夫婦は二世)
- ふうふべつあり (夫婦別あり)
- ふうりゅういんじ (風流韻事)
- ぶうんちょうきゅう (武運長久)
- ふえふけどもおどらず (笛吹けども踊らず)
- ふぎょうてんちにはじず (俯仰天地に愧じず)
- ふくざつかいき (複雑怪奇)
- ふくざつたき (複雑多岐)
- ふくしゃのいましめ (覆車の戒め)
- ふくすいぼんにかえらず (覆水盆に返らず)
- ふぐたいてん (不倶戴天)
- ふくとくえんまん (福徳円満)
- ふぐはくいたしいのちはおしし (河豚は食いたし命は惜しし)
- ふげんじっこう (不言実行)
- ふざんのゆめ (巫山の夢)
- ぶじそくさい (無事息災)
- ぶしににごんはない (武士に二言はない)
- ぶしのしょうほう (武士の商法)
- ぶしはあいみたがい (武士は相身互い)
- ぶしはくわねどたかようじ (武士は食わねど高楊枝)
- ふしゃくしんみょう (不惜身命)
- ふしょうふずい (夫唱婦随)
- ふしんのうれい (負薪の憂い)
- ふせないきょうにけさをおとす (布施ない経に袈裟を落とす)
- ふそくふり (不即不離)
- ぶたにしんじゅ (豚に真珠)
- ぶたにねんぶつ (豚に念仏)
- ふたまたごうやく (二股膏薬)
- ふたりははんりょさんにんはなかまわれ (二人は伴侶三人は仲間割れ)
- ふちゅうのうお (釜中の魚)
- ふとうふくつ (不撓不屈)
- ふとくようりょう (不得要領)
- ふなぬすびとをかちでおう (船盗人を徒歩で追う)
- ふねにきざみてけんをもとむ (舟に刻みて剣を求む)
- ふねはほでもつほはふねでもつ (船は帆でもつ帆は船でもつ)
- ふねはほまかせほはかぜまかせ (船は帆任せ帆は風任せ)
- ふへんふとう (不偏不党)
- ふぼのおんはやまよりもたかくうみよりもふかし (父母の恩は山よりも高く海よりも深し)
- ふゆきたりなばはるとおからじ (冬来たりなば春遠からじ)
- ぶりょうとうげん (武陵桃源)
- ぶるうたす、おまえもか (ブルータス、お前もか)
- ふるかわにみずたえず (古川に水絶えず)
- ふるきにてをかくるなわかぎにこしをかくるな (古木に手をかくるな若木に腰をかくるな)
- ふるきをたずねてあたらしきをしる (故きを温ねて新しきを知る)
- ふわく (不惑)
- ふわらいどう (付和雷同)
- ふんけいのまじわり (刎頸の交わり)
- ふんこつさいしん (粉骨砕身)
- ふんしょこうじゅ (焚書坑儒)
- ぶんじんぼっかく (文人墨客)
- ふんどのしょうはぬるべからず (糞土の牆はぬるべからず)
- ぶんはひとなり (文は人なり)
- ふんべつすぐればぐにかえる (分別過ぐれば愚に返る)
- ぶんめいかいか (文明開化)
- へいいはぼう (弊衣破帽)
- へいおんぶじ (平穏無事)
- へいきしんそく (兵貴神速)
- へいこせんせい (閉戸先生)
- へいしんていとう (平身低頭)
- へいだんぞくご (平談俗語)
- へいちにはらんをおこす (平地に波瀾を起こす)
- へいていにふす (丙丁に付す)
- へいはしんそくをたっとぶ (兵は神速を貴ぶ)
- へいへいぼんぼん (平平凡凡)
- へたがあるのでじょうずがしれる (下手があるので上手が知れる)
- へたなてっぽうもかずうちゃあたる (下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる)
- へたのかんがえやすむににたり (下手の考え休むに似たり)
- へたのどうぐしらべ (下手の道具調べ)
- へたのながだんぎ (下手の長談義)
- へたのよこずき (下手の横好き)
- へとかじはもとからさわぐ (屁と火事は元から騒ぐ)
- へびにかまれてくちなわにおじる (蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる)
- へびにみこまれたかえる (蛇に見込まれた蛙)
- へびのなまごろし (蛇の生殺し)
- へをひってしりをすぼめる (屁を放って尻を窄める)
- べんけいのたちおうじょう (弁慶の立ち往生)
- へんげんじざい (変幻自在)
- ぺんはけんよりもつよし (ペンは剣よりも強し)
- へんぷくをしゅうしょくす (辺幅を修飾す)
- へんぼうかんきゃく (偏旁冠脚)
- ほうかいりんき (法界悋気)
- ほうかこうぎん (放歌高吟)
- ほうがんびいき (判官贔屓)
- ぼうけいのまじわり (忘形の交わり)
- ぼうこひょうが (暴虎馮河)
- ぼうじゃくぶじん (傍若無人)
- ぼうずにくけりゃけさまでにくい (坊主憎けりゃ袈裟まで憎い)
- ぼうずのはなかんざし (坊主の花簪)
- ぼうずまるもうけ (坊主丸儲け)
- ぼうぜんじしつ (茫然自失)
- ほうとうこうめん (蓬頭垢面)
- ほうとうぶらい (放蕩無頼)
- ぼうねんのまじわり (忘年の交わり)
- ほうふくぜっとう (抱腹絶倒)
- ぼうほどねがってはりほどかなう (棒ほど願って針ほど叶う)
- ほうほんはんし (報本反始)
- ぼうゆうのもの (忘憂の物)
- ぼうようのたん (亡羊の嘆)
- ぼうをもってぼうにかう (暴を以て暴に易う)
- ほえるいぬはかみつかぬ (吠える犬は噛みつかぬ)
- ぼくせきにあらず (木石に非ず)
- ほくぼうのちり (北芒の塵)
- ほしをいただきてゆく (星を戴きて往く)
- ほぞをかむ (臍を噛む)
- ぽつぽつさんねんなみはちねん (ぽつぽつ三年波八年)
- ほとけせんにんかみせんにん (仏千人神千人)
- ほとけつくってたましいいれず (仏作って魂入れず)
- ほとけのかおもさんど (仏の顔も三度)
- ほとけのひかりよりかねのひかり (仏の光より金の光)
- ほねおりぞんのくたびれもうけ (骨折り損の草臥れ儲け)
- ほまれはそしりのもと (誉れは毀りの基)
- ほらがとうげをきめこむ (洞ヶ峠を決め込む)
- ほらとらっぱはおおきくふけ (法螺と喇叭は大きく吹け)
- ほりゅうのしつ (蒲柳の質)
- ほれたはれたはとうざのうち (惚れた腫れたは当座のうち)
- ほれたやまいにくすりなし (惚れた病に薬なし)
- ほれたよくめ (惚れた欲目)
- ほれてかよえばせんりもいちり (惚れて通えば千里も一里)
- ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう (盆と正月が一緒に来たよう)
- ぼんのうのいぬはおえどもさらず (煩悩の犬は追えども去らず)
- ほんまつてんとう (本末転倒)
- ほんらいむいちもつ (本来無一物)
- ぼんをいただきててんをのぞむ (盆を戴きて天を望む)
- まかぬたねははえぬ (蒔かぬ種は生えぬ)
- まがらねばよがわたられぬ (曲がらねば世が渡られぬ)
- まくらをたかくしてねる (枕を高くして寝る)
- まけるがかち (負けるが勝ち)
- まごかわんよりいぬのこかえ (孫飼わんより犬の子飼え)
- まごにもいしょう (馬子にも衣装)
- まじわりたゆともあくせいをいださず (交わり絶ゆとも悪声を出さず)
- ますではかってみでこぼす (升で量って箕でこぼす)
- またぬつきひはたちやすい (待たぬ月日は経ち易い)
- またるるともまつみになるな (待たるるとも待つ身になるな)
- まつかさよりとしかさ (松かさより年かさ)
- まつまがはな (待つ間が花)
- まつみよりまたるるみ (待つ身より待たるる身)
- まてばかいろのひよりあり (待てば海路の日和あり)
- まてばかんろのひよりあり (待てば甘露の日和あり)
- まないたのこい (俎板の鯉)
- まなびておもわざればすなわちくらし (学びて思わざれば則ち罔し)
- まなびてときにこれをならうまたよろこばしからずや (学びて時にこれを習う亦説ばしからずや)
- まなぶにいとまあらずというものはいとまありといえどもまたまなぶあたわず (学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖も亦学ぶ能わず)
- まなぶものはぎゅうもうのごとくなるものはりんかくのごとし (学ぶ者は牛毛の如く成る者は麟角の如し)
- まふさくしん (磨斧作針)
- まほかたほ (真帆片帆)
- まめををにるにそのまめがらをたく (豆を煮るにその豆殻を焚く)
- まゆにつばをつける (眉に唾をつける)
- まゆをのぶ (眉を伸ぶ)
- まるいたまごもきりよでしかく (丸い卵も切りよで四角)
- まわたでくびをしめるよう (真綿で首を絞めるよう)
- まわたにはりをつつむ (真綿に針を包む)
- まんげんほうご (漫言放語)
- まんごうまつだい (万劫末代)
- まんじょうふうう (満城風雨)
- まんしんそうい (満身創痍)
- まんもくしょうじょう (満目蕭条)
- みいらとりがみいらになる (ミイラ取りがミイラになる)
- みえばるよりほおばれ (見栄張るより頬張れ)
- みからでたさび (身から出た錆)
- みぎといえばひだり (右と言えば左)
- みぎのみみからひだりのみみ (右の耳から左の耳)
- みざるきかざるいわざる (見ざる聞かざる言わざる)
- みずいたりてきょなる (水到りて渠なる)
- みずきよければうおすまず (水清ければ魚棲まず)
- みずきよければつきやどる (水清ければ月宿る)
- みずごころあればうおごころ (水心あれば魚心)
- みずにえをかく (水に絵を描く)
- みずのひくきにつくごとし (水の低きに就く如し)
- みずはほうえんのうつわにしたがう (水は方円の器に従う)
- みずをえたうおのよう (水を得た魚のよう)
- みそもくそもいっしょ (味噌も糞も一緒)
- みちにおちたるをひろわず (道に遺ちたるを拾わず)
- みっかてんか (三日天下)
- みっかぼうず (三日坊主)
- みっかみぬまのさくらかな (三日見ぬ間の桜かな)
- みつごのたましいひゃくまで (三つ子の魂百まで)
- みつればかく (満つれば虧く)
- みてのごくらくすんでのじごく (見ての極楽住んでの地獄)
- みなもときよければながれきよし (源清ければ流れ清し)
- みにすぎたかほうはわざわいのもと (身に過ぎた果報は禍の元)
- みぬものきよし (見ぬ物清し)
- みのなるきははなからしれる (実の生る木は花から知れる)
- みのるほどあたまのさがるいなほかな (実るほど頭の下がる稲穂かな)
- みはいちだいなはまつだい (身は一代名は末代)
- みふたつになる (身二つになる)
- みみがとおい (耳が遠い)
- みみがはやい (耳が早い)
- みみにたこができる (耳に胼胝が出来る)
- みみにはさむ (耳に挟む)
- みみをうたがう (耳を疑う)
- みみをおおうてかねをぬすむ (耳を掩うて鐘を盗む)
- みみをかたむける (耳を傾ける)
- みみをしんじてめをうたがう (耳を信じて目を疑う)
- みみをそばだてる (耳を欹てる)
- みみをそろえる (耳を揃える)
- みめはかほうのもと (見目は果報の基)
- みめよりこころ (見目より心)
- みもふたもない (身も蓋も無い)
- みゅうせんじしょう (名詮自性)
- みょうじたいとう (苗字帯刀)
- みょうしゅかいしゅん (妙手回春)
- みょうもんりよう (名聞利養)
- みらいえいごう (未来永劫)
- みるときくとはおおちがい (見ると聞くとは大違い)
- みるはほうらく (見るは法楽)
- みれんみしゃく (未練未酌)
- みをかためる (身を固める)
- みをけずる (身を削る)
- みをこがす (身を焦がす)
- みをこにする (身を粉にする)
- みをすててこそうかぶせもあれ (身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ)
- みをたてる (身を立てる)
- みをもちくずす (身を持ち崩す)
- むいかのあやめとおかのきく (六日の菖蒲十日の菊)
- むいとしょく (無為徒食)
- むいむさく (無為無策)
- むかしせんりもいまいちり (昔千里も今一里)
- むかしとったきねづか (昔とった杵柄)
- むかしのつるぎいまはながたな (昔の剣今は菜刀)
- むがむちゅう (無我夢中)
- むげいたいしょく (無芸大食)
- むげんほうよう (夢幻泡影)
- むことりてんじょうなし (婿取り天上なし)
- むしがいい (虫がいい)
- むしがしらせる (虫が知らせる)
- むしがすかない (虫が好かない)
- むしがつく (虫が付く)
- むじゅん (矛盾)
- むじゅんどうちゃく (矛盾撞着)
- むじょうじんそく (無常迅速)
- むじょうのかぜはときをえらばず (無常の風は時を選ばず)
- むしをころす (虫を殺す)
- むすめさんにんあればしんだいがつぶれる (娘三人あれば身代が潰れる)
- むすめにあまいはおやじのならい (娘に甘いは親父の習い)
- むちもうまい (無知蒙昧)
- むねおれてたるきくずる (棟折れて垂木崩る)
- むねがさける (胸が裂ける)
- むねがすく (胸がすく)
- むねがつぶれる (胸が潰れる)
- むねがふさがる (胸が塞がる)
- むねにいちもつ (胸に一物)
- むねにせまる (胸に迫る)
- むねにたたむ (胸に畳む)
- むねをおどらせる (胸を躍らせる)
- むねをなでおろす (胸を撫で下ろす)
- むねんむそう (無念無想)
- むびょうそくさい (無病息災)
- むみかんそう (無味乾燥)
- むみょうちょうや (無明長夜)
- むようのちょうぶつ (無用の長物)
- むようのよう (無用の用)
- むよくてんたん (無欲恬淡)
- むりおうじょう (無理往生)
- むりがとおればどうりがひっこむ (無理が通れば道理が引っ込む)
- むりなんだい (無理難題)
- むりむたい (無理無体)
- めいきょうしすい (明鏡止水)
- めいしょにみどころなし (名所に見所なし)
- めいじんはひとをそしらず (名人は人を謗らず)
- めいそうじょうき (明窓浄几)
- めいてつほしん (明哲保身)
- めいどのみちに王はなし (冥土の道に王はなし)
- めいはてんにあり (命は天に在り)
- めいぶつにうまいものなし (名物に旨い物なし)
- めいぼうこうし (明眸皓歯)
- めいめいはくはく (明明白白)
- めがとびでる (目が飛び出る)
- めがまわる (目が回る)
- めからうろこがおちる (目から鱗が落ちる)
- めからはなにぬける (目から鼻に抜ける)
- めくそはなくそをわらう (目糞鼻糞を笑う)
- めだかもととのうち (目高も魚のうち)
- めっしほうこう (滅私奉公)
- めにあまる (目に余る)
- めにはめをはにははを (目に目を歯には歯を)
- めにものみせる (目に物見せる)
- めのいろをかえる (目の色を変える)
- めのうえのこぶ (目の上の瘤)
- めのよるところへはたまもよる (目の寄る所へは玉も寄る)
- めはくちほどにものをいう (目は口ほどに物を言う)
- めはこころのかがみ (目は心の鏡)
- めやみおんなにかぜひきおとこ (目病み女に風邪引き男)
- めをおおうてすずめをとらう (目を掩うて雀を捕らう)
- めをかける (目を掛ける)
- めをむく (目を剥く)
- めんきょかいでん (免許皆伝)
- めんじゅうふくはい (面従腹背)
- めんどりうたえばいえほろぶ (雌鳥歌えば家滅ぶ)
- めんどりすすめておんどりときをつくる (雌鳥勧めて雄鶏時を作る)
- めんぺきくねん (面壁九年)
- めんめんのようきひ (面々の楊貴妃)
- めんもくいっしん (面目一新)
- めんもくやくじょ (面目躍如)
- もうきのふぼく (盲亀の浮木)
- もうきふぼく (盲亀浮木)
- もうげんたしゃ (妄言多謝)
- もうこふくそう (猛虎伏草)
- もうぼさんせん (孟母三遷)
- もうぼさんせんのおしえ (孟母三遷の教え)
- もうぼだんき (孟母断機)
- もちはこじきにやかせよさかなはとのさまにやかせよ (餅は乞食に焼かせよ魚は殿様に焼かせよ)
- もちはもちや (餅は餅屋)
- もっこうにしてかんす (沐猴にして冠す)
- もったがやまい (持ったが病)
- もときにまさるうらきなし (本木に勝る末木なし)
- もとのもくあみ (元の木阿弥)
- もとめよさればあたえられん (求めよさらば与えられん)
- ものいうはな (物言う花)
- ものいえばくちびるさむしあきのかぜ (物言えば唇寒し秋の風)
- ものがなければかげささず (物がなければ影ささず)
- ものさかんなればすなわちおとろう (物盛んなれば則ち衰う)
- ものはいいよう (物は言いよう)
- ものはかんがえよう (物は考えよう)
- ものはそうだん (物は相談)
- ものはためし (物は試し)
- ものみゆさん (物見遊山)
- ものもいいようでかどがたつ (物も言いようで角が立つ)
- ももくりさんねんかきはちねん (桃栗三年柿八年)
- ももをさしてしょをよむ (股を刺して書を読む)
- もらうものはなつもこそで (貰う物は夏も小袖)
- もろはのつるぎ (両刃の剣)
- もんがいふしゅつ (門外不出)
- もんぜんいちをなす (門前市を成す)
- もんぜんじゃくら (門前雀羅)
- もんぜんじゃくらをはる (門前雀羅を張る)
- もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ (門前の小僧習わぬ経を読む)
- もんによりてのぞむ (門に倚りて望む)
- やうたいしょう (夜雨対床)
- やきもちやくともてをやくな (焼き餅焼くとも手を焼くな)
- やくしゃにとしなし (役者に年なし)
- やくせきこうなし (薬石効なし)
- やくせきのげん (薬石の言)
- やくせきむこう (薬石無効)
- やくほうさんしょう (約法三章)
- やくろうちゅうのもの (薬籠中の物)
- やけあとのくぎひろい (焼け跡の釘拾い)
- やけいしにみず (焼け石に水)
- やけのきぎすよるのつる (焼野の雉子夜の鶴)
- やけぼっくいにひがつく (焼け木杙に火がつく)
- やしょくすぎてのぼたもち (夜食過ぎての牡丹餅)
- やしんじんせい (夜深人静)
- やすものかいのぜにうしない (安物買いの銭失い)
- やせのおおぐい (痩せの大食い)
- やなぎにかぜ (柳に風)
- やなぎにゆきおれなし (柳に雪折れなし)
- やなぎのしたにいつもどじょうはいない (柳の下にいつも泥鰌はいない)
- やはりのにおけれんげそう (やはり野に置け蓮華草)
- やぶいしゃのてがらばなし (藪医者の手柄話)
- やぶいしゃのびょうにんえらび (藪医者の病人選び)
- やぶからぼう (藪から棒)
- やぶをつついてへびをだす (藪をつついて蛇を出す)
- やまいこうこうにいる (病膏肓に入る)
- やまいなおりていしゃわする (病治りて医者忘る)
- やまいはくちよりいりわざわいはくちよりいづ (病は口より入り禍は口より出づ)
- やまたかきがゆえにたっとからず (山高きが故に貴からず)
- やまだちはやまではてる (山立ちは山で果てる)
- やまにつまずかずしててつにつまずく (山に躓かずして垤に躓く)
- やまのいもうなぎになる (山の芋鰻になる)
- やみからうしをひきだす (闇から牛を引き出す)
- やみよにからすゆきにさぎ (闇夜に烏雪に鷺)
- やみよにちょうちん (闇夜に提灯)
- やみよにてっぽう (闇夜に鉄砲)
- やみよのつぶて (闇夜の礫)
- やみよのにしき (闇夜の錦)
- やむいけん (野無遺賢)
- やむみよりみるめ (病む身より見る目)
- やろうじだい (夜郎自大)
- ゆいがどくそん (唯我独尊)
- ゆいつむに (唯一無二)
- ゆうおうまいしん (勇往邁進)
- ゆうかんにいきあんらくにしす (憂患に生き安楽に死す)
- ゆうきゃくしょちゅう (有脚書厨)
- ゆうさいたいりゃく (雄材大略)
- ゆうしゃはおそれず (勇者は懼れず)
- ゆうしゅうのびをかざる (有終の美を飾る)
- ゆうじゅうふだん (優柔不断)
- ゆうしょうのもとにじゃくそつなし (勇将の下に弱卒無し)
- ゆうしょうれっぱい (優勝劣敗)
- ゆうずうむげ (融通無碍)
- ゆうだちはうまのせをわける (夕立は馬の背を分ける)
- ゆうべんはぎんちんもくはきん (雄弁は銀沈黙は金)
- ゆうめいさかいをことにする (幽明境を異にする)
- ゆうやけにかまをとげ (夕焼けに鎌を研げ)
- ゆうゆうかんかん (悠悠緩緩)
- ゆうゆうじてき (悠悠自適)
- ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな (幽霊の正体見たり枯れ尾花)
- ゆうれいのはまかぜ (幽霊の浜風)
- ゆきだいみょうのかえりこじき (往き大名の帰り乞食)
- ゆきにしらざき (雪に白鷺)
- ゆきはほうねんのしるし (雪は豊年の瑞)
- ゆきぼとけのみずあそび (雪仏の水遊び)
- ゆくにこみちによらず (行くに径に由らず)
- ゆだんたいてき (油断大敵)
- ゆのじぎはみずになる (湯の辞儀は水になる)
- ゆめはさかゆめ (夢は逆夢)
- ゆをわかしてみずにする (湯を沸かして水にする)
- よいうちからようじょう (良いうちから養生)
- よいざめのみずげこしらず (酔い醒めの水下戸知らず)
- よいどれけがをせず (酔いどれ怪我をせず)
- よいんじょうじょう (余韻嫋嫋)
- ようあるときのじぞうがおようなきときのえんまがお (用ある時の地蔵顔用なき時の閻魔顔)
- よういしゅうとう (用意周到)
- ようがいけんご (要害堅固)
- ようこうしゃぞう (用行捨蔵)
- ようしつこひ (羊質虎皮)
- ようじんはふかくしてかわはあさくわたれ (用心は深くして川は浅く渡れ)
- ようとうくにく (羊頭狗肉)
- ようとうをかかげてくにくをうる (羊頭を掲げて狗肉を売る)
- ようによりてにろをえがく (様に依りて葫蘆を画く)
- ようのないほしはよいからござる (用の無い星は宵からござる)
- ようぼうかいい (容貌魁偉)
- よくおよぐものはおぼる (善く泳ぐ者は溺る)
- よくのくまたかまたさくる (欲の熊鷹股裂くる)
- よくようとんざ (抑揚頓挫)
- よげんしゃきょうりにいれられず (預言者郷里に容れられず)
- よこがみをやぶる (横紙を破る)
- よこぐるまをおす (横車を押す)
- よしのずいからてんじょうをのぞく (葦の髄から天上を覗く)
- よにあう (世に逢う)
- よにいれられる (世に入れられる)
- よにきこえる (世に聞こえる)
- よにしられる (世に知られる)
- よにでる (世に出る)
- よのなかはくぶがじゅうぶ (世の中は九分が十分)
- よのなかはみっかみぬまのさくらかな (世の中は三日見ぬ間の桜かな)
- よぼうはちりょうにまさる (予防は治療に勝る)
- よみちにひはくれぬ (夜道に日は暮れぬ)
- よめとおめかさのうち (夜目遠目笠の内)
- よめとしゅうとめ、いぬとさる (嫁と姑、犬と猿)
- よめのみっかぼめ (嫁の三日誉め)
- よめはしたからむこはうえから (嫁は下から婿は上から)
- よもぎにまじるあさ (蓬に交じる麻)
- よゆうしゃくしゃく (余裕綽々)
- よらしむべししらしむべからず (由らしむ可し之を知らしむ可からず)
- よらばたいじゅのかげ (寄らば大樹の陰)
- よわきもの、なんじのなはおんななり (弱き者、汝の名は女なり)
- よわきをたすけつよきをくじく (弱きを助け強きを挫く)
- よわりめにたたりめ (弱り目に祟り目)
- よをさる (世を去る)
- よをしのぶ (世を忍ぶ)
- よをすてる (世を捨てる)
- よをわたる (世を渡る)
- らいげいきゅうしょく (頼芸求食)
- らいねんのことをいえばおにがわらう (来年のことを言えば鬼が笑う)
- らくあればくあり (楽あれば苦あり)
- らくがみくづめ (楽髪苦爪)
- らくちせいこん (落地成根)
- らくはくのたねくはらくのたね (楽は苦の種苦は楽の種)
- らくようのしか (洛陽紙価)
- らくようのしかをたかめる (洛陽の紙価を高める)
- らっかえだにのぼりがたしはきょうふたたびてらさず (落花枝に上り難し破鏡再び照らさず)
- らっかじょうあれどもりゅうすいいなし (落花情あれども流水意なし)
- らっかりゅうすい (落花流水)
- らっかりゅうすいのじょう (落花流水の情)
- らっかろうぜき (落花狼藉)
- らんしょう (濫觴)
- らんしんぞくし (乱臣賊子)
- らんせいのえいゆう (乱世の英雄)
- らんでんぎょくをしょうず (藍田玉を生ず)
- らんぼうろうぜき (乱暴狼藉)
- らんよくのおん (卵翼の恩)
- りがいとくしつ (利害得失)
- りかにかんむりをたださず (李下に冠を正さず)
- りきせんふんとう (力戦奮闘)
- りくつとこうやくはどこへでもつく (理屈と膏薬はどこへでも付く)
- りごうしゅうさん (離合集散)
- りちぎもののこだくさん (律義者の子沢山)
- りっしんしゅっせ (立身出世)
- りづめよりじゅうづめ (理詰めより重詰め)
- りにかってひにおちる (理に勝って非に落ちる)
- りひきょくちょく (理非曲直)
- りゅうあんかめい (柳暗花明)
- りゅうげんはちしゃにとどまる (流言は知者に止まる)
- りゅうげんひご (流言飛語)
- りゅうこうかがい (柳巷花街)
- りゅうとうだび (竜頭蛇尾)
- りゅうのひげをなでとらのおをふむ (竜の鬚を撫で虎の尾を踏む)
- りゅうりゅうしんく (粒粒辛苦)
- りゅうれんこうぼう (流連荒亡)
- りょううんのこころざし (凌雲の志)
- りょうきんつきてそうくにらる (猟禽尽きて走狗煮らる)
- りょうきんはきをえらぶ (良禽は木を択ぶ)
- りょうげんのひ (燎原の火)
- りょうこうはひとにしめすにぼくをもってせず (良工は人に示すに朴を以てせず)
- りょうこはふかくぞうしてむなしきがごとし (良賈は深く蔵して虚しきが若し)
- りょうしやまをみず (漁師山を見ず)
- りょうじょうのくんし (梁上の君子)
- りょうじんをうごかす (梁塵を動かす)
- りょうたんをじす (両端を持す)
- りょうとうのいのこ (遼東の豕)
- りょうほうきいてげちをなせ (両方聞いて下知をなせ)
- りょうやくくちににがし (良薬口に苦し)
- りょうゆうならびたたず (両雄並び立たず)
- りょうらきんしゅう (綾羅錦繍)
- りろせいぜん (理路整然)
- りをみてぎをわすれる (利を見て義を忘れる)
- りんきおうへん (臨機応変)
- りんきしっとはおんなのつね (悋気嫉妬は女の常)
- りんげんあせのごとし (綸言汗の如し)
- るいはともをよぶ (類は友を呼ぶ)
- るいひすいり (類比推理)
- るいらんのあやうき (累卵の危うき)
- るいらんのき (累卵の危)
- るいをます (塁を摩す)
- るいをもってあつまる (類を以て集まる)
- るてんりんね (流転輪廻)
- るりもはりもてらせばひかる (瑠璃も玻璃も照らせば光る)
- るるめんめん (縷縷綿綿)
- れいがいのないきそくはない (例外のない規則はない)
- れいがくけいせい (礼楽刑政)
- れいかてばすなわちはなる (礼勝てば即ち離る)
- れいがんぼうかん (冷眼傍観)
- れいぎはふそくにしょうず (礼儀は富足に生ず)
- れいぎんかんすい (冷吟閑酔)
- れいさいいってんつうず (霊犀一点通ず)
- れいしょうそくり (礼勝則離)
- れいだんじち (冷暖自知)
- れいにはじまりらんにおわる (礼に始まり乱に終わる)
- れいはんそくらん (礼煩則乱)
- れいぶんれいぼう (令聞令望)
- れいもすぐればぶれいになる (礼も過ぐれば無礼になる)
- れいりしつそ (令狸執鼠)
- れいわずらわしければすなわちみだる (礼煩わしければ即ち乱る)
- れいをもってうみをはかる (蠡をもって海を測る)
- れんぎではらをきる (連木で腹を切る)
- れんりのえだ (連理の枝)
- ろうおおくしてこうすくなし (労多くして功少なし)
- ろうきれきにふすともこころざしせんりにあり (老驥櫪に伏すとも志千里に在り)
- ろうしょうふじょう (老少不定)
- ろうせいじちょう (老成持重)
- ろうだん (壟断)
- ろうちょうくもをこう (籠鳥雲を恋う)
- ろうとうえきそう (老当益壮)
- ろうばのち (老馬の智)
- ろうをえてしょくをのぞむ (隴を得て蜀を望む)
- ろおまはいちにちしてならず (ローマは一日にして成らず)
- ろかじゅんせい (炉火純青)
- ろぎょのあやまり (魯魚の誤り)
- ろくしすいしゅ (鹿死誰手)
- ろくじゅうにしてみみしたがう (六十にして耳従う)
- ろくじゅうのてならい (六十の手習い)
- ろっこんしょうじょう (六根清浄)
- ろんこうこうしょう (論功行賞)
- ろんごよみのろんごしらず (論語読みの論語知らず)
- ろんよりしょうこ (論より証拠)
- わいしかんぎ (矮子看戯)
- わかいときのくろうはこうてもせよ (若い時の苦労は買うてもせよ)
- わかぎにこしかけな (若木に腰掛けな)
- わがこころはいしにあらずてんずべからず (我が心は石にあらず転ずべからず)
- わがこととくだりざかにはしらぬものなし (我が事と下り坂に走らぬ者なし)
- わがたにみずをひく (我が田に水を引く)
- わがほとけとうとし (我が仏尊し)
- わがみのくささしることなし (我が身の臭さ知ることなし)
- わがみをつねってひとのいたさをしれ (我が身を抓って人の痛さを知れ)
- わがものとおもえばかるしかさのゆき (我が物と思えば軽し笠の雪)
- わがんあいご (和顔愛語)
- わきあいあい (和気藹藹)
- わこうどうじん (和光同塵)
- わこんかんさい (和魂漢才)
- わこんようさい (和魂洋才)
- わざわいはくちから (禍は口から)
- わざわいをてんじてふくとなす (禍を転じて福と為す)
- わしてどうぜず (和して同ぜず)
- わたりにふね (渡りに船)
- わたるせけんにおにはない (渡る世間に鬼はない)
- わちゅうきょうさい (和衷共済)
- わふうさいう (和風細雨)
- わらうかどにはふくきたる (笑う門には福来る)
- わらってくらすもいっしょうないてくらすもいっしょう (笑って暮らすも一生泣いて暮らすも一生)
- われおもうゆえにわれあり (我思う故に我在り)
- われなべにとじぶた (破れ鍋に綴じ蓋)
- わをもってたっとしとなす (和をもって貴しと為す)