概要
BAPI はBusiness Application Programming Interfaceの略で、SAPのデータを取得したり更新したりするためのインタフェース(API)です。実体はABAP言語で作成されている汎用モジュール(プログラム)です。通常の汎用モジュールとの違いは、BAPIは外部システムからリモート呼び出し可能な汎用モジュールになっている事です。
用途
BAPIを利用して受注伝票を登録するアドオンの画面を作成したり、プログラムから自動で品目マスタを登録する機能を作成することができます。
SAPではデータベースに直接接続してデータを更新することはサポート対象外となっているため、アドオン機能からSAP標準のデータを更新する場合はBAPIまたはバッチインプットなどを利用します。
BAPIの汎用モジュールはリモート呼び出し可能な属性となっているため、RFCプロトコルによりJavaや.NET、ExcelのVBA等からBAPIを実行することもできます。
BAPIとバッチインプット
*アドオンでのSAPへのデータ登録でよく使われる方法はBAPIとバッチインプットの2種類があります。BAPIとバッチインプットはそれぞれ長所短所があり、状況に応じて使い分けます。(下表参照)
基本的にBAPIが利用できるときは利用し、該当機能を満たすBAPIが提供されていないかBAPIの機能が不足している場合にはバッチインプットを利用するのが良いでしょう。