標準にFITしない限り『お客様固有ロジック』という扱いになります。
例えば、このような標準にないロジックを実現する手段の一つがBADIということになります
BAdI(Business AddIn)とは、標準プログラムの処理シーケンスの途中に設けられた、『ユーザーロジックを付け加えることができる空のプログラム』および、拡張手法を指します。
標準出荷時点では、ソースコードが存在しませんが、導入顧客要件を満たすユーザーロジックを付け加えることで、独自の内容で実現化することができる、拡張ツールとお考えください。(※注)
BADIは、あくまでも『標準プログラムの動作過程の一部を担うもの』です。標準機能で動作する環境が前提として動きますので『パラメータ設定』+『BADI』の両方が必要です。(ここが単体のアドオンプログラム開発と異なる点です)
BADIは標準ソースコードを直接修正するモディフィケーションとは異なります。BADIはあくまでも、標準プログラムから『呼び出される独立した拡張専用プログラム』であり、BADIの修正が標準プログラムソースコードに影響を及ぼすことはありません。(ただし、BADIに不整合があると、当然呼び出し元のプログラムの動作に影響は及ぼします)
※注 : 厳密に言うと、この表現は正しくありませんが理解を簡単にするためにこのような表現にしてあります(理解するためにはオブジェクト指向プログラミングの理解が必要です)
フィットギャップ分析
フィット・アンド・ギャップ分析 / fit/gap analysis / fit and gap analysis
ERPなどのパッケージソフトウェアを導入する際に、導入企業のビジネスプロセスやシステム化要求(「あるべき姿」の場合もある)とパッケージソフトウェアが提供する機能性が、どれだけ適合(fit)し、どれだけズレ(gap)があるかを調査、分析、評価すること。
パッケージソフトウェアを導入するかどうかの意思決定のために使われるほか、導入プロジェクトの中でパッケージの機能不適合・不足を事前に知ることで、何か回避策(ワークアラウンド)はないか、業務プロセスの変更が可能か、追加開発やカスタマイズがどの程度必要かなどを検討したり、見積もるために行われる。