在庫転送オーダーでのプラント間返品および店舗返品
用途
・店舗返品あるいはプラント間返品のプロセスは、在庫転送オーダー (会社コード内あるいは会社コード間) の登録によって開始します。
・在庫転送は、店舗から流通センタへ、あるいは 2 プラント間 (供給プラントと入庫プラント間) で行われます。
・会社間在庫転送オーダーの場合、流通センタはプラントのある仕入先となります。
(プラント間返品とは異なり、仕入先返品は、在庫から仕入先への商品の仕入返品です。
仕入先返品には、オーダーに返品区分がありますが、仕入先はプラントではありません。返品入荷タイプ RL は、(外部) 仕入先返品に対して排他的に定義されます。)
前提条件
● 明細カテゴリに対する利用可能在庫確認なし
明細カテゴリ NCRN および NLRN について、利用可能在庫確認をスイッチオフにしていること。カスタマイジングで在庫確認無区分を選択します (物流管理 → 出荷 → 出荷伝票 → 定義: 出荷明細カテゴリ)。
● 出荷タイプ
カスタマイジングで出荷タイプに店舗返品を割り当てていること (在庫/購買管理 → 購買管理 → 購買発注 →返品指図 →仕入先返品)。
● 出荷固有のデータ
カスタマイジングで店舗返品に対して出荷固有のデータを定義していること (購買管理 → 購買発注 → 返品指図 → 店舗返品/プラント間返品)。カスタマジングアクティビティの文書を参照してください。
機能
店舗返品は計画返品です。言い換えると、オーダーによって、回収される商品および数量が正確に指定されます。返品明細区分によって返品のみとして定義されます。
店舗返品は、元の購買発注あるいは前の入庫を参照せずに登録されます。そのため、会社間転送の場合、元の価格を参照する方法はありません。
アクティビティ
1. 在庫転送オーダー (**ME21N または ME27**)
在庫転送オーダーを登録し、返品明細を選択します。
この区分は、Enjoy 購買発注(ME21N) で再度削除できますが、“旧” 購買発注 (ME21 および ME 27) ではあとでこの区分を変更することはできません。
(Note:店舗と流通センタ (入庫プラントおよび供給プラントなど) は、オーダーではスイッチされません。つまり、元の供給プラントは供給プラントのままです。)
2. 出荷伝票 (**VL10B**)
(※20200406:出庫を忘れないこと)*
以下の出荷タイプで出荷伝票を登録します。*
○ 会社コード間: 出荷タイプ NCR、明細カテゴリ NCRN
○ 会社コード内: 出荷タイプ NLR、明細カテゴリ NLRN
3. 入庫 (**MIGO あるいは MB01**)
○ 2 ステップ手順
・移動タイプ 101 を使用して在庫管理で(マイナスの) 入庫 (GR) を転記します。
・在庫転送オーダーに対する出荷伝票が更新されてしまうため、出荷伝票を参照して転記はしないでください。
・バックグラウンドで、返品指図の出庫が転記されます。オーダーの返品区分に従って、出庫の移動タイプが変換されます。
■ 会社コード間: 移動タイプ 161
■ 会社コード内: 移動タイプ 161
その後、商品は転記されずに、店舗の積送中在庫に転記されます。
○ 1 ステップ手順を使用している場合、マイナス入庫が出庫に自動的に転記されます。
4. 出庫
出荷伝票から出庫を転記します (出庫押ボタン)。
バックグラウンドで入庫が転記されます。
○ 会社コード間:
■ 2 ステップ手順 673
■ 1 ステップ手順 675
入庫は移動タイプ 161 で自動的に転記されます。
○ 会社コード内:
■ 2 ステップ手順 671
■ 1 ステップ手順 677
入庫は移動タイプ 161 で自動的に転記されます。
店舗の輸送在庫が貸方転記されます。(積送中在庫の照会を参照してください。)
会社コード間返品の場合、移動タイプ 161 による明示的な輸送在庫の設定は行われません。
会社コード間返品の場合、プロセスは内部クレジットメモで終了します。
詳細については、Structure link返品および SAP ノート 430074 - プラント返品/店舗返品についての参考ノートを参照してください。
Copy from:https://help.sap.com/doc/saphelp_erp2005/6.0/ja-JP/43/5ebf76388a5f86e10000000a1553f6/content.htm?no_cache=true