思い出

  中学生のころ、私は家から町の中学まで自転車で通学していました。学校の正門から入って、広い運動場が見えました。放課後のたびに、運動場に遊びに大急ぎで駆け込んでくる学生たちであぶれていました。運動場の周りには柳やコノテガシワなどの木が植えてありました。運動場の北側はずいぶん小さな店が建ち並んでいました。木造の椅子もベンチも古びて黒光りしていました。店のおじさんはいつもニコニコ笑いながら「このお菓子はとてもおいしいよ、アメリカから輸入されたものだよ」ト棚のほうを指差したので、学生たちがぞろぞろと並び始めるのでした。

 私がよく思い出すのはこの運動場で初めての告白でした。私は毎朝少し早く学校へ来て、ある人の姿が見えるのを今か今かと待っていました。彼女は私の後輩で、話をしたことがなかったのですが、彼女のことに興味を持っていました。背があまり高くなかったけど、顔がとてもきれいで、白いスカートが素敵でした。彼女は毎朝柳の下で英語を朗読していたので、私は彼女より早く来て、ベンチに座りながら「彼女が私のそばに来て「おはよう」と言ってくれないかなあ」「でも、もし本当にそうなったらどうすればいい。。。」などと考えていました。彼女に会った後、私の頭の中に彼女のきれいな顔と声などのことがいっぱいあったので、 なかなか眠ることができませんでした。目を閉じると、彼女の英語を朗読する声が聞こえました。私は本当に彼女が好きになりました。それはもう友達ではいられないという私の追い詰められたような気持でした。もう、小学校の時のような純粋だけの「好き」ではいられなくなった瞬間でした。「彼女がほしい」初めて現れた感情でした。私は彼女に紅白することにしました。

 その年のバレンタインデーの時に、彼女はいつものように柳の下で英語を朗読していました。私はドキドキして彼女の前へ行きました。「おはよう」彼女が言いました。「おはよう。。。ございます」私の声は声になりませんでした。その時、彼女は私をじっと見つめました。わたしは顔が急に赤くなって胸がドキドキしてしまいました。しばらくして、私は袋から用意しておいたチョコを取り出しながら「この。。。このチョコ。。。どうぞ受け取りください」と言いました。「おいしそうね、どうも」彼女が言いました。「えーと、お願い事してもいい」私はドキドキして小さな声で言いました。「いいよ」彼女が答えました。「何」「私。。。私。。。私はあなたが好きです、大好きです。私と付き合ってもいい」思い切って言い出しました。「えっ」彼女はびっくりしてしまいました。「私は、本当にに本当に心の底からあなたを愛してたんだよ、いつまでも話してたいけど。。。」私の話はまだ終わりませんでしたが、ちょうど授業のバルが鳴り出しました。「ありがとう。。。今日はね、もう授業の時間よ、さよなら」彼女が言ってから、慌てて教室へ行きました。次の日からはなぜか運動場で彼女に会ったことはありませんでした。

 しばらくして、彼女が暨南大学に入学したことを友達から聞きました。私も広東海洋大学に入学しました。暇な時、時々、中学校へ帰ります。

 今、そこはすっかり変わってしまいました。運動場はもう数年前に拡張工事をして新しくできたものです。昔の小さな店も椅子もベンチもなくなりました。ただその柳だけが残っています。柳の下の雑草が生い茂り、たぶん柳の下で本を朗読する学生がもういないですから。今、柳の下で彼女のことを思い出すと、まるで昨日のことのように思い出されます。彼女にもう会えないのを知っているのに、彼女のことはなかなか忘れ難いです。柳の下で彼女と過ごしたいくつかの思い出は私の宝物です。彼女の言動一つ一つに反応せずにはいられないくらいです。あの頃の私はただ彼女と二人で居られるだけでとても幸せに感じたものです。その気持ちだけは、まだ昨日のことのように覚えていますね!

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