AspectJ プロジェクトの POM ファイルへの修正

AspectJ プロジェクトの POM ファイルへの修正

AspectJ

以前の記事で AspectJ プロジェクトの POM ファイル（の雛形）を書きましたが、少々不具合（っぽいもの）があったのでご報告。

問題

aspectj プラグインの設定をしている箇所（/project/build/plugins/plugin）が

<project>
  ...
  <plugin>
    <groupId>org.codehaus.mojo</groupId>
    <artifactId>aspectj-maven-plugin</artifactId>
    <executions>
      <execution>
        <goals>
          <goal>compile</goal>
          <goal>test-compile</goal>
        </goals>
      </execution>
    </executions>
  </plugin>
</project>

となってましたが、この設定だと、プロジェクトをビルドする際、織り込みが2度（main コードのコンパイル時と test コードのコンパイル時）行われてしまうようです*1。

解決策

大抵の場合、「test-compile」ゴールを実行しないようにすれば解決すると思います：

<project>
  ...
  <plugin>
    <groupId>org.codehaus.mojo</groupId>
    <artifactId>aspectj-maven-plugin</artifactId>
    <executions>
      <execution>
        <goals>
          <goal>compile</goal>
        </goals>
      </execution>
    </executions>
  </plugin>
</project>

この方法が適用できないのは、Maven2 の「test フェーズ」で行うテストにアスペクトが含まれている場合です。　この場合は、main コード用、test コード用の「.ajproperties」ファイルを書くと解決するかと・・・→

Eclipse の AspectJ プロジェクトで開発する場合について。　Eclipse 上ではテスト・コード内（「src/test/java」フォルダ下）のアスペクトもメイン・コード内（「src/main/java」フォルダ下）のクラスに織り込まれるので、テストは Eclipse 上でのみ行い、Maven2 のビルド・プロセスではテストをスキップ（→）しておくと良いかと。　ただし、Maven2 のビルド・プロセスでは「clean」をするのを忘れずに。　例えば成果物をローカル・リポジトリにインストールする場合は以下のようにします：

mvn clean install