生命保険の上手な利用法


「友達が入っているから私も」、「突然死んだとしても何とかなる」など、生命保険を安易に考えていたために、必要以上の金額の生命保険に加入していたり、本当は必要なのに生命保険に加入していなかった、ということがよくあります。
そこで皆さんが生命保険の失敗に陥らないために、生命保険の利用のポイントを考えてみましょう。

Point1 生命保険加入の目的を明確に!p8
あなたと家族のライフサイクルに応じて、保障の目的も異なっているものです。今のあなたに必要なものは何でしょうか。遺族生活資金ですか、医療資金ですか、住宅資金ですか、教育・結婚資金ですか、それとも老後の生活資金ですか。
保障の目的、すなわち生命保険への加入目的をはっきりさせましょう。

Point2 加入保険金額を決めましょう!p28
保険金額は多ければ多いほどよいというものではありません。家族にとって、ちょうどよい金額であればよいのです。
①必要な保障額は?
あなたと家族にとって、「どのような資金が、いつどのくらい必要か」を考えて、ライフサイクルに合わせた生活設計を立てましょう。その上で、あなたに万一のことがあった場合、残された家族の生活資金として必要額がどのくらいになるか検討しましょう。
②支出可能な保険料は?
必要な保障額と支出可能保険料の双方を考えて、生命保険の保険金額を検討してみましょう。

Point3 保障期間を決めましょう!p32
生命保険は保険期間を5年、10年などと一定の期間としているもの(定期保険、養老保険)と、生涯(終身)としている終身保険の二つのタイプがあります。
お子さんが高校卒業するまてというように、「一定の期間の保障があればよい」と思われる人には、定期保険や養老保険などが向いています。実際は、定期付終身保険に加入している方が多いようです。

Point4 生命保険を選びましょう!p34
生命保険の基本は、定期保険、養老保険、終身保険ですが、個人向けとしては各生命保険会社から13種類のものが販売されています。この中から、あなたにふさわしいものを探してください。
定期保険、生存給付金付定期保険、終身保険、定期付終身保険、養老保険、定期付養老保険、こども保険、貯蓄保険、個人年金保険、変額保険、疾病・医療保険、就業不能保障保険、介護保険。

Point5 保険の見直しp92
「独身のときにはいっていた保険では、死亡保障額が不足」。こういうケースはよくあります。生命保険は長期にわたる契約なので、ライフサイクルの変化に応じて、保障内容を見直すことも大切です。
保障の見直しの方法として①契約転換(既契約を解約せずに新たな保険に切り替える方法)、②中途減額(既契約に定期保険特約などを上乗せして保障額を増加する方法)、③特約の中途付加(保険期間の途中で、特約を付加する方法)があります。

Point6 さまざまな特約p116
疾病入院特約
病気で入院してときに入院給付金が受け取れます。
また、災害や病気で手術をしたときに手術給付金が受け取れるものもあります。

成人病入院特約
成人病(ガン、高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患、糖尿病)で入院したときには、入院給付金が受け取れます。
また、成人病で手術をしたときに手術給付金が支払われるのももあります。

女性医療特約
女性疾病で入院したときに入院給付金を受け取れます。
また、女性疾病で手術をしたときに手術給付金が受け取れるものもあります。

特約は、主契約を補完し、災害・入院などの場合に保障を充実させるためのものです。特約の種類もいろいろですが、あなたとご家族にふさわしいものを選んでください。

Point7 解約は最後の手段p198
保険料が支払えなくなったときは、保険を継続するために、①保険料を立て替えてもらう自動振替貸付制度、②保険金額を減額して負担を減らすなど、いろいろな方法があります。

 

知らなかったとはいえない保険約款
生命保険加入時に渡されつ保険のしおらに保険約款が記載されています。ところが保険約款は細かく、言葉も専門的なので、じっくりとは読んでいあにかもしれません。
しかし、具体的内容が定められているとりきめですから、として重要なものです。

保険約款書式例

利益配当付終身保険(56)普通保険約款
昭和56年5月15日制定
平成0年4月2日改正

この保険の趣旨
この保険は、ひ保険者の一生涯にわたつて、万一の場合のご家族の保障を確保する保険です。

第1編 この保険契約の給付に間する規定
1.死亡保険金、高度障害保険金
第1条(死亡保険金、高度障害保険金)
ーーー
免責事項p208
免責事由に記されたような場合には、支払い事由が生じても給付金は支払われません。
ーーー
1この保険契約の死亡保険金、高度障害保険金は、つぎのとおりです。

名称  支払事由  支払額 受取人 死亡保険金、高度障害保険金を支払わない場合(以下、「免責事由」といいます。)
(1)        保       つぎのいずれかにより被保険者が死亡したとき

4.責任開始
第七条(責任開始)
ーーー
責任開始期p186
生命保険各社が契約上の保障を開始する時期をいいます。
ーーー
1 会社は、つぎの時から保険契約上の責任を負います。
(1)保険契約の申込を承諾した後に第一回保険料を受け取った場合
   第一回保険料を受け取った時

第十条 (保険料の支払方法(経路))
ーーー
払込方法(経路)p190
保険料の払込方法には次の方法があります。
1.口座振替扱
2.団体扱
3.集金扱
4.銀行・郵便局への振込扱
5.店頭扱
ーーー
1 保険契約者は、会社の定めるところにより、つぎの各号のいずれかの保険料の払込方法(経路)を選択することができます。

6.猶予期間および保険契約の失効
ーーー
払込期猶予間と失効p190
保険料は「保険証券」に記載の払込期日内に払い込みます。
なお、払込期日内に払込みがない場合でも、猶予期間がありますが、払込みがないまま猶予期間が過ぎると、契約は効力を失います。
ーーー
第12条(猶予期間および保険契約の失効)
1 第2回以後の保険料の払込については、つぎのとおり猶予期間があります。
(1)月払契約の場合 払込期月の翌月初日から末日まで
(2)年払契約または半年払契約の場合 払込期月の翌月初日から翌々月の月ごと

8.保険契約の復活
第16条(保険契約の復活)
ーーー
復活p194
保険料の払込みがないまま効力を失った契約でも、失効したときから3年以内であれば、主契約の保険料払込期間中に限り、保険会社の定める手続きをとった上で、契約の復

活ができます。
この場合、あらためて告知が必要です。契約によっては診査も必要です。
ただし、解約返戻金を請求された場合や、健康状態によっては契約の復活はできません。
ーーー
1 保険契約者は、保険契約が効力を失った日からその日を含めて3年以内は、会社の承諾を得て、保険契約を復活することができます。
2 保険契約者が本条の復活を請求するときは、必要書類(別表1)を会社の本店または会社の指定した場合に提出して下さい。
3 会社が本条の復活を承諾したときは、保険契約者は、会社の指定した日までに、復活時までにすでに到来している保険料期間の未払込保険料とこのに対する年6%の利率

により複利で計算した利息を払い込んで下さい。なお、第25条(保険契約者に対する貸付)の規定により効力を失った保険契約を復活させる場合には、会社所定の金額も払い

込んで下さい。

15.告知義務
第31条(告知義務)
保険契約の締結、復活、復旧、付加している特約の保険金額・給付日額の増額または特約の型の変更の際、会社所定の書面で質問した事項について、保険契約者または被保険

者はその書面により告知することを要します。また、会社の指定する医師が口頭で質問した事項については、その医師に口頭により告知することを要します。
第32条(告知義務違反による解除)
1保険契約者または被保険者が、前条の告知の際、故意または重大な過失により事実を告げなかつたかまたは事実でないことを告げた場合には、会社は、将来に向かって保険

契約または付加している特約だけを解除(復旧、付加している特約の保険)
ーーー
告知義務と告知義務違反p180
契約者と被保険者が契約を申し込むときなどに、最近の健康状態や職業、過去の病歴など保険会社が尋ねる重要な事柄についてありのままに報告する義務を告知義務といいま

す。その際に、事実を告げなかったときには、保険会社は告知義務違反として契約を解除することができます。
告知義務に違反して契約を解除された場合には、保険金は支払われません。
ーーー

17.解約
第36条(解約)
1保険契約者は、将来に向かって保険契約を解約し、解約返戻金を請求することができます。

18.払戻金
第37条(払戻金)
1 主契約の解約払戻金は、保険料払込期間中の場合にはその保険料を払い込んだ年月数により、保険料払込済の場合にはその経過した年月数におり、別表18の割合で計算

します。
ーーー
解約払戻金p198
生命保険では、払い込む保険料が預貯金のようにそのまま積み立てられるのではなく、一部は年々の給付金などの支払いに、また、一部は会社の運営に必要な経費にそれぞれ

当てられます。
したがって、解約の際、払い戻せる金額は、多くの場合、払込保険料の合計額よりも少ない金額となります。特に、契約後経過年数が短い場合は、解約返戻金はまったくない

か、あってもごく少額です。解約返戻金の額は契約年齢、性別、保険の種類、保険料払込期間などにより異なります。
ーーー

保障内容の変更取扱に関する特則
ーーー
転換p94
現在の契約を解約することなく、その責任準備金や配当金などを新しい保険の一部に活用する制度です。
・契約転換制度の特長
ライフサイクルに合わせて、保障内容の見直しを図ることができます。
長期継続契約に対する配当の権利は新しい契約に引き継がれます。
契約は最高10件までとりまとめ契約転換できます。

利用方法                特長
転換制度             保障額の見直しと同時に、保険の種類や期間、付加する特約などを総合的に変更することができます。
(下取り制度)

定期保険特約の中途付加      現在の契約の保障内容や、保険期間は変えずに、死亡保障額を増やすことなどができます。

追加契約             現在の契約はそのまま継続して、その契約とは異なる内容で保障を充実することができます。
ーーー

クーリング・オフp188
申込者または契約者は、保険契約の申込日または領收証の交付日(領收日)のいずれか遅い日から、ある一定の場合を除いて、その日を含めて8日以内であれば、書面により

契約の申込みの撤回または解除をすることができます。

一般に、「ご契約のりおり」「定款」「約款」は一冊にまとめられています。契約の申込みをしたときに、営業職員から手渡しされます。
・「ご契約のしおり」。。。契約内容の重要事項、諸手続きなどをわかりやすく解説したもの。
・「定款」。。。会社の組織や事業運営の基本となる規則などを定めたもの。
・「約款」。。。契約の加入から満期までのとりきめを記載したもの。

 

「生命保険」がよくわかるガイド
年齢、契約内容、契約方法、性別など、それぞれによって満期までの道のりは異なりますが、ここでは、30歳の男性の例をあげて、具体的に保険にどのように入って、どの要

に満期を迎えるのか、説明してみました。

チェックりすと作成
契約
クーリングオフ
配当
確定申告
生命保険料控除
相続
解約
満期または死亡保険金

各保険の説明
保険の種類 保険の説明 保険にかかる税金の説明
定期保険
終身保険
養老保険
こども保険
医療保険
生前給付型保険

こんな利用法もあります!!
・生命保険の内容、利用法を知りたいとき
生活設計書、商品パンフレット、手引など。。。
・保険契約の内容、会社の業務を知りたいとき
契約のしおり、約款、定款など。。。

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