【JLPT N1】2010年7月

一.語彙、文法

問題1

(1)

繁盛(はんじょう) [名・形動](スル)

​ にぎわい大いに栄えること。また、そのさま。はんせい。「店が―する」「商売―」

敏捷(びんしょう) [名・形動]

​ 1 動作がすばやいこと。また、そのさま。「敏捷な身のこなし」「敏捷性」

​ 2 理解や判断が早いこと。また、そのさま。

便乗(びんじょう) [名](スル)

​ 1 他人の乗り物に、ついでに乗せてもらうこと。「友人の車に便乗する」

​ 2 巧みに機会をとらえて利用すること。「ブームに便乗する」「便乗値上げ」

反照(はんしょう)[名](スル)

​ 1 照り返すこと。また、その光。照り返し。「残雪の反照」

​ 2 夕日に照り輝くこと。夕映え。

​ 3 ある物事の影響が具体的な形で他のものの上に現れること。

(2)

契約(けいやく)[名](スル)

​ 1 二人以上の当事者の意思表示の合致によって成立する法律行為。売買・交換・贈与・貸借・雇用・請負・委任・寄託など。「契約を結ぶ」「三年間の貸借を契約する」→単独行為 →合同行為

​ 2 約束を取り交わすこと。また、その約束。

制約(せいやく)[名](スル)

​ ある条件や枠をもうけて、自由な活動や物事の成立をおさえつけること。また、その条件や枠。「法律上の制約を受ける」「時間に制約される」

公約(こうやく)[名](スル)

​ 公開の場で、また公衆に対して約束すること。特に、選挙のときに政党や立候補者などが、公衆に対して政策などの実行を約束すること。また、その約束。「減税を公約する」

要約(ようやく)[名](スル)

​ 1 文章などの要点をとりまとめること。また、そのまとめたもの。「読んだ本の内容を要約して話す」

​ 2 約束を結ぶこと。また、約束。

(3)

潤う(うるお)「自5」:

​ 1 ほどよい水分を帯びる。水分が行き渡る。湿る。「慈雨で田畑が―・う」

​ 2 利益や恩恵を受ける。「地域が―・う」

​ 3 豊かになる。ゆとりができる。「ふところが―・う」

儲(もう)かる「自5」:

​ 1 利益が得られる。もうけになる。「―・る商売」

​ 2 思いがけない得をする。「買わずにすんで―・った」

賄(まかな)う「他5」:

​ 1 費用・人手などを用意する。ととのえる。「寄付で費用を―・う」

​ 2 食事をととのえて出す。「夕食を―・う」

​ 3 事を処理する。切り盛りする。「親からの仕送りで―・う」

​ 4 とりはからう。とりしきる。

商(あきな)う「他5」

​ 商品を仕入れて売る。品物を売買する。「酒を―・う」「早朝から―・う店」

貿易(ぼうえき)[名](スル)

​ 1 国際間の商品の取引。輸出と輸入の総称。

​ 2 互いに財貨を交換して取引を行うこと。交易。

(4)

​ 手薄(てうす)[名・形動]

​ 1 手もとに金銭や物品をあまり持っていないこと。また、そのさま。「所持金が手薄になる」

​ 2 人手が少なくて不十分なこと。「手薄な警備」

(5)

壊(こわ)す「他5」

​ 1 物に力を加えてもとの形を崩したり、失わせたりする。砕いたり破ったりして使用できないようにする。破壊する。「家を―・す」「コップを―・す」「おもちゃを―・す」

​ 2 機能をもっているものに障害を起こさせる。本来の働きを損なう。故障させる。「腹を―・す」「テレビを―・す」「かぎを―・す」

​ 3 まとまっていた物事・状態をくずしてだめにする。つぶす。「話を―・す」「計画を―・す」「縁談を―・す」

​ 4 高額の貨幣を小額の貨幣にかえる。くずす。「一万円札を千円札に―・す」

崩(くず)す「他5」

​ 1 まとまった形の物をこわして、その形を変えたり、原形をなくしたりする。「崖 (がけ) を―・して道を整備する」「足場を―・す」

​ 2 ㋐整った形や状態を乱す。「姿勢を―・す」「ひざを―・して楽にする」「強気の構えを―・さない」

​ ㋑安定した状態を乱し、悪くする。「調子を―・す」「身を―・す」

​ 3 (「相好 (そうごう) をくずす」などの形で)顔をほころばす。

​ 4 字画を省略する。行書や草書で書く。「字を―・して書く」

​ 5 同額の小銭にかえる。両替する。「一万円札を―・す」

​ 6 値段を負ける。値引きする。「値を―・して売る」

​ 7 効果をなくす。だめにする。

倒(たお)す「他5」

​ 1 力を加えて、立っている状態のものを横にする。横にねかす。また、ころばす。「木を―・す」「からだを―・す」「足をかけて―・す」

​ 2 (「殪す」「斃す」「仆す」とも書く)殺す。「銃で―・す」「一刀のもとに―・す」

​ 3 勝負で相手を打ち負かす。打ち破る。「優勝候補のチームを―・す」

​ 4 政体・国家などを存続できなくする。くつがえす。滅ぼす。転覆する。「内閣を―・す」「幕府を―・す」

​ 5 借りた金を返さず、相手に損害を与える。ふみたおす。「飲食代を―・す」

​ 6 動詞の連用形に付いて、徹底的に…するの意を表す。「使い―・す」「遊び―・す」

潰(つぶ)す「他5」

​ 1 力を加えてもとの形を崩す。「にきびを―・す」「空き缶を―・す」

​ 2 本来の働きができないようにする。役に立たなくする。だめにする。「声を―・す」「計画を―・す」

​ 3 家や会社などが成り立っていかないようにする。立ちゆかなくさせる。「会社を―・す」「店を―・す」

​ 4 体面や心の平静を失わせる。「面目を―・す」「肝を―・す」

​ 5㋐他の事に使うために、もとの形を変える。「畑を―・して宅地にする」

㋑特に、金属の製品を溶かして地金 (じがね) にもどす。鋳 (い) つぶす。「銅像を―・す」

​ 6 家畜を、料理して食べるため殺す。「鶏を―・す」

​ 7 空いている時間を他の事をして過ごす。「喫茶店で時間を―・す」「テレビを見てひまを―・す」

​ 8 空いたところをふさぐ。「穴を―・す」

​ 9 すきまなく一面におおう。「塗り―・す」

(6)

華(はな)々(ばな)しい[形]

​ [文]はなばな・し[シク]はでで人目をひくさま。華やかで、みごとである。「―・くデビューする」「―・い一生」

​ [派生]はなばなしげ[形動]はなばなしさ[名]

重(おも)々(おも)しい[形][文]おもおも・し[シク]

​ 1 落ち着いていて威厳が感じられる。「―・い口調」⇔軽軽 (かるがる) しい。

​ 2 いかにも重そうである。重圧感を覚える。「―・い靴音」「―・い苦悩 (くるしみ) 」〈独歩・運命論者〉

​ 3 身分や地位が重い。並々でない。

​ [派生]おもおもしげ[形動]おもおもしさ[名]

物(もの)々(もの)しい[形][文]ものもの・し[シク]

​ 1 重々しくきびしい。いかにもいかめしい。また、大げさである。「―・い警備」「―・いいでたち」

​ 2 容姿・態度などが、堂々としている。威厳がある。

​ [派生]ものものしげ[形動]ものものしさ[名]

騒(そう)々(ぞう)しい[形][文]さうざう・し[シク]

​ 1 物音や人声が多くてうるさい。さわがしい。「室内が―・い」

​ 2 大きな事件が続いて起こるなどして落ち着かない。不穏である。「世間が―・くなる」

​ [派生]そうぞうしげ[形動]そうぞうしさ[名]

問題2

(7)

​ 静止(せいし)

​ 成就(じょうじゅ)

​ 完結(かんけつ)

​ 終息(しゅうそく)[名](スル)

​ 物事が終わって、やむこと。「蔓延 (まんえん) していた悪疫が―する」

(8)

​ キープ(keep)[名](スル)

​ 1 確保すること。また、保持すること。「よい席をキープする」

​ 2 バーなどの飲食店で、酒を瓶ごと買って店に預けておくこと。「ボトルをキープする」

​ 3 ラグビーで、スクラムの中にボールを保持したまま前進すること。

​ 4 サッカーやバスケットボールなどで、ボールを相手に渡さず保持すること。

​ 5 テニスで、サービスゲームを取ること。

​ フォロー(follow)

​ マッチ(match)

​ アップ(up)

(9)

切望(せつぼう)[名](スル)

​ 心から強く望むこと。「世界の平和を切望する」

欲望(よくぼう)

念願(ねんがん)[名](スル)

​ 常に心にかけて強く望むこと。また、その望み。「念願のタイトルを手に入れる」「念願がかなう」「世界の平和を念願する」

志願(しがん)

とうとう[副]

​ 《「とうどう」とも》物事が最終的にそうなるさま。ついに。結局。「真相は到頭わからなかった」「到頭やりとげたぞ」

(10)

本音(ほんね)

​ 1 本来の音色。本当の音色。

2 本心からいう言葉。「本音が出る」「本音を吐く」

本気(ほんき)[名・形動]

​ 1 まじめな気持ち。真剣な気持ち。また、そのさま。「本気を出す」「本気で取り組む」

​ 2 めんこなどの子供の遊びで、勝てば相手の出したものを取れるというルール。ほんこ。

弱気(よわき)[名・形動]

​ 1 事にあたって気力に乏しいこと。気が弱いこと。また、そのさま。「弱気を出す」「弱気な意見」「病気をしてから弱気になる」⇔強気。

​ 2 取引で、相場が先行き下がると予想すること。⇔強気。

弱音(よわね)

​ よわい音。小さい音。また、音をよわくすること。「弱音ペダル」

(11)

しんなり[副](スル)

​ 軟らかい様。しなやかなさま。「しんなりとし なだれかかる」「野菜をゆでてしんなりさせる」

やんわり[副](スル)

​ ものやわらかであるさま。穏(おだ)やかなさま。「やんわり(と)断る」「やんわり(と)した肌触わり」

うんざり[副](スル)

​ 1 物事に飽きて、つくづく(深切感到)いやになるさま。「あまりの長話にうんざりする」

​ 2 期待が外れてがっかり(失望)するさま。げんなり。「あの作家がこんな文を書くとはうんざりしてしまう」

ひんやり[副](スル)

​ 冷たさを感じるさま。ひいやり。「ひんやり(と)した地下室」

(12)

​ 1 みずから。自分の。自分で。「自衛・自覚・自決・自己・自国・自主・自信・自宅・自治・自転・自分・自慢・自由・自縄自縛/各自・独自」

​ 2 ひとりでに。おのずから。「自明・自然薯 (じねんじょ) 」

​ 3 起点を示す語。…より。…から。「自今・自余/出自」

​ 1 家に控えて客をもてなす人。「主客・主人」

​ 2 支配・所有関係の中心となる人。「主従/君主・戸主・社主・船主・亭主・店主・当主・藩主・盟主・喪主 (もしゅ) ・領主」

​ 3 キリスト教で、神・キリストのこと。「天主」

​ 4 中心となる。中心となって事をする。「主演・主義・主権・主宰・主催・主将・主題・主張・主要・主力/民主」

​ 5 はたらきかける側。「主観・主語・主体/自主」

​ 1 草や木のみ。「果実・結実・綿実油」

​ 2 中身が詰まる(塞满)。内容がみちる。「充実」

​ 3 中身。内容。「内実・名実・有名無実」

​ 4 まごころ。まこと。「実直/質実・誠実・忠実・不実」

​ 5 そらごとでない。本当。本当の事柄。「実演・実感・実業・実験・実現・実行・実際・実証・実績・実態・実弾・実物・実務・実用・実力・実例・実生活/確実・現実・故実・史実・事実・写実・真実・切実・如実」

​ 6 血がつながっている。「実家・実兄・実母」

​ 1 仕事や任などにあたる。「当局・当直・当番/担当」

​ 2 あてる。割りあてる。「充当・抵当・日当・配当」

​ 3 あてはまる。道理にかなう。「当否/穏当・該当・至当・失当・順当・正当・相当・妥当・適当・不当」

​ 4 そうするのがあたりまえだ。「当為・当然」

​ 5 その。この。問題の。「当時・当日・当社・当地・当人・当方」****

​ 6 今の。「当座・当主・当節・当代」

​ 7 「当選」の略。「当落」

(13)

零細[形動]

​ [文][ナリ]きわめて(极其,非常)細かいさま。数量や規模のきわめて小さいさま。「零細な経営」「零細な資金」

綿密[名・形動]

​ 詳しく細かいこと。すみずみ(各个角落)まで注意が行き届いている(周到,周密)こと。また、そのさま。「綿密な調査」「綿密に計画を立てる」

[派生]めんみつさ[名]

繊細[名・形動]

​ 1 ほそく小さいこと。ほっそり(纤细,苗条)として優美なこと。また、そのさま。「繊細な指」

​ 2 感情などがこまやかなこと。また、そのさま。デリケート。「繊細な感覚」「繊細な神経」

​ [派生]せんさいさ[名]

濃密[形動]

​ [文][ナリ]密度が濃くてこまやかなさま。「濃密な色彩」「濃密な描写」

​ [派生]のうみつさ[名]

問題3

(14)

ルーズ(loose)[形動]

​ 1 締まりのないさま。だらしのないさま。「時間に―な人」

​ 2 ゆったりしていて、ゆとりのあるさま。「―に着こなす」

図図しい(ずうずうしい)

​ 恥を知らない。厚かましい。「―・く居候をきめこむ」

だらしない

​ 1 きちんとしていない。整っていない。「―・いかっこう」「床に―・く寝そべる」

​ 2 節度がない。しまりがない。「お金に―・い人」「自分の子供のことになると全く―・い」

​ 3 体力や気力がない。根性がない。「このくらいでへたばるなんて―・い」

(15)

馴染む(なじむ)

​ 1 人になれて親しくなる。また、物事や場所になれて親しみをもつ。「都会の生活に―・む」「土地の言葉に―・む」

​ 2 味わいや調子などが一つに溶けあう。ほどよく調和する。「家風に―・む」「足に―・んだ靴」

​ 3 同じ遊女のもとに通いなれる。なじみになる。

慣れる/馴れる(なれる)

​ 1 その状態に長く置かれたり、たびたびそれを経験したりして、違和感がなくなる。通常のこととして受け入れられるようになる。「その土地の気候に―・れる」「移動する車中での睡眠に―・れる」「彼女の気まぐれにはもう―・れた」「住み―・れる」

​ 2 経験を重ねて、そのことがうまくできるようになる。習熟する。「患者の扱いに―・れる」「―・れた手つき」「旅―・れる」

​ 3 道具などが、からだになじむ。「―・れた靴で出かける」「―・れた万年筆で書く」

​ 4 (馴れる)

​ ㋐その人に対して、違和感がなくなる。その人に親しみの気持ちをもつようになる。「子供が家庭教師に―・れる」「新しい上司に―・れる」

​ ㋑動物が、人間に対して、警戒心などを抱かなくなる。「人に―・れない馬」

飽きる(あきる)

​ 1 多すぎたり、同じことが長く続いたりして、いやになる。「勉強に―・きた」「彼の長話に―・きた」

​ 2 十分に味わったり経験したりして、それ以上欲しくなくなる。「牛肉を―・きるほど食べたい」

​ 3 動詞の連用形に付いて、いやになるほど十分に…するの意を表す。「見―・きる」「聞き―・きる」→飽く

逆らう(さからう)

​ 1 物事の自然の勢いに従わないで、その逆の方向に進もうとする。「風に―・って進む」「運命に―・って生きる」「時流に―・う」

​ 2 目上の人の意見などに従わないで、反抗する。はむかう。たてつく。「親に―・って進学する」「命令に―・う」「神の意思に―・う」

(16)

張り合う(はりあう)

​ 1 互いに張る。「意地を―・う」

​ 2 互いに負けまいとする。同じものを目指して競争する。「主役を―・う」

(17)

朗報(ろうほう)

​ 喜ばしい知らせ。

(18)

煩わしい(わずらわしい)[形][文]わづらは・し[シク]《動詞「煩う」の形容詞化》

​ 1 心を悩ましてうるさい。面倒で、できれば避けたい気持ちである。「近所付き合いが―・い」「雨の日は出掛けるのが―・い」

​ 2 こみ入っていて複雑である。「―・い事務手続き」

地味(じみ)[名・形動]

​ 1形や模様などにはなやかさがなく、目立たないこと。また、そのさま。「―な服装」「―づくり」⇔派手 (はで) 。

​ 2 性質や物の考え方・生活態度などが、飾り気がなくて控え目なこと。また、そのさま。質素。「―で目立たない生徒」「―な商売」「―に暮らす」⇔派手。

​ 3 ⇒ちみ(地味)

​ [補説]「地味に」の形で、俗に、程度は小さいが確かにある、また、はなやかさはないが良い、などの意で用いられることがある。「突き指が―に痛い」「―においしいふりかけ」

退屈(たいくつ)

​ 1 することがなくて、時間をもてあますこと。また、そのさま。「散歩をして―をまぎらす」「読む本がなくて―する」

​ 2 飽き飽きして嫌けがさすこと。また、そのさま。「―な話」「―な人」

(19)

嫌み(いやみ)

​ 1 人に不快な思いを与える言動。あてつけや皮肉。また、それによって不快感を与えるさま。「―を言う」「―たっぷりな口ぶり」

​ 2 ことさらに気どっていて、いやらしいさま。「二枚目ぶって―な男」「凝りすぎて―な装飾」

問題4

(20)

密集(みっしゅう)[名](スル)

​ すきまもないほどぎっしりと集まること。「人家が―した地域」

(21)

潔い(いさぎよい)[形][文]いさぎよ・し[ク]

​ 1 事物・風景などが清らかである。汚れがない。

​ 「―・い朝景色に飽かずに見恍 (みと) れている」

​ 2 思い切りがよい。未練がましくない。また、さっぱりとしていて小気味がよい。「―・く身を引く」「―・く戦う」

​ 3 道に反するところがない。潔白である。「―・い態度を貫く」

​ 潔いとは「思い切りがよかったり、未練がなく、さっぱりした態度である」という意味です。読み方は「いさぎよい」です。「潔い人」「潔い性格」などのように、名詞を修飾する形で使う形容詞です。景色や情景を修飾する使い方で「澄み切ってすがすがしい」という意味もありますが、現代ではあまり使われていません。「潔」の字は「清潔」の「潔」であり、「汚れがない清らかな状態」「人の心や行動に邪念がないこと」という意味です。なぜ「いさぎよい」という読み方が生まれたのかについては諸説あります。
​ そのうちの一つは、「いさ」とは程度がはなはだしいことを強調する言葉「いた」や「いと」が変化したものであり、「いと清し(いと・きよし)」が「いさぎよし」になって一つの単語になったのでは、というものです。

​ 潔いの対義語は「未練がましい」です。さっぱりとして思い切りのよいことを表す「潔い」に対して、過去をいつまでも引きずる「未練がましい」という対義語です。「潔い」は漢字の表記を見てわかるように、「いさぎよい」で一つの単語です。
​ 上記の由来からも分かりますが「いさぎ」が「良い」わけではないので、「いさぎ悪い」という言葉は存在しません。正しく覚えてくださいね。

​ 潔いの使い方・例文

​ 1 自分を負かした相手に笑顔で握手を求めるなんて、あの人は潔い性格だ。

​ 2 彼はカンニングをしてしまったことを潔く認めた。

(22)

発足(ほっそく)

​ 1 組織や機構などが設けられ、活動を始めること。はっそく。「米価審議会が―する」

​ 2出発すること。はっそく。

(23)

賑わう(にぎわう)

​ 1 人が集まるなどしてにぎやかになる。「行楽客で―・う」

​ 2 豊かになる。繁盛する。「一門が―・う」「店が―・う」

(24)

一先ず(ひとまず)[副]

​ 今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつけるさま。とりあえず。さしあたって。「これで―落ち着ける」

(25)

満喫(まんきつ)[名](スル)

​ 1 存分に飲み食いすること。「新鮮な魚介を―する」

​ 2 十分に楽しむこと。「釣りの醍醐 (だいご) 味を―する」

二.読解

問題8

(1)

伝え合う

​ 話し合う、というのは2つ意味があります。 ひとつは、お互いが、例えばある問題について意見を出し合い、解決策や結論を導こうとすること。 もうひとつは、お互いに話すこと。「怖い体験談を話し合った」なら、別に結論を出そうとはしません。話し手がひとりではなく、それぞれが話す、という意味です。 伝え合う、は主に情報、あとは意見など、互いに持っているものを相手に伝える、という意味です。 「両者が得た情報を~」に「伝え合う」ならただ情報を互いに相手に言う、ということです。「話し合う」なら結論を導く方の討議、談合の意が強いです。

仕草(しぐさ)

​ 1 何かをするときのちょっとした動作や身のこなし。「なにげない―が印象に残る」

​ 2 舞台上の俳優の動作や表情。所作。

(2)

接続(せつぞく)[名](スル)

​ 1 二つ以上のものがつながること。また、つなぐこと。「スイッチの―が悪い」「電気のコードを―する」「文と文を―する」

​ 2 二つ以上の交通機関が連絡していること。「支線との―がいい」「次の停車駅で急行と―する」

(3)

(4)

踏み込む(ふみこむ)

​ 1 勢いよく足を踏み出す。「一歩―・んで打つ」

​ 2 踏んで、落ち込む。また、ある状態・場所に入り込む。「水たまりに―・む」「悪の道に―・む」

​ 3 人の家などに、無断で、また強引に入り込む。「土足で―・む」

​ 4 一段と深く物事の核心にせまる。「一歩―・んで論じる」

​ 5 力を込めて踏む。「アクセルを思い切り―・む」

気を配る

​ さまざまに注意を払う。配慮する。

問題9

(1)

けっして〜ない

[意味]
絶対(ぜったい)に〜ない
どんなことがあっても〜

​ 先生(せんせい)のことは決(けっ)して忘(わす)れません
​ →先生のことは絶対に忘れません

「決して〜ない」は「絶対に〜ない」「どんなことがあっても〜」という意味で【強い意志】や【禁止】の意味を強調するために使われる文型です。

〜うちに

【接続】
動詞[ている形]+うちに
動詞[ない形]+うちに

【意味】
〜していると、自然(しぜん)に〜した
〜していると、自然に〜になった
〜していると、〜に変(か)わった
〜ない期間(きかん)に〜になった
何回(なんかい)も〜していると〜になった

​ A:久(ひさ)しぶり!
  B:久しぶり!ちょっと会(あ)わないうちに、きれいになったね
​ →ちょっと会わなかった期間(きかん)に、きれいになったね

〜ぶり・〜っぷり

【接続】
動詞[ます形]+ぶり・っぷり
名詞[辞書形]+ぶり・っぷり

【意味】
〜している様子・状態を表す
〜の様子・状態を表す

​ 彼の仕事ぶりはかっこいい
​ →彼が仕事をしている様子はかっこいい

真似(まね)[名](スル)

​ 1 まねること。また、形だけ似た動作をすること。模倣。「ボールを投げる―をする」「アメリカ映画の―をする」

​ 2 行動。ふるまい。「ばかな―はよせ」

(2)

ずれる

​ 1 元あったところから、少しすべり動いて移る。あるべき位置から少し動いたり、基準の位置に合わない状態になる。「背骨が―・れる」「印刷が―・れる」

​ 2 標準や基準から少しはずれる。また、考え方などに隔たりができて食い違う。「雨で開始の時間が―・れる」「ピントの―・れた発言」「時代感覚が―・れている」

狂い(くるい)

​ 1 物事の状態・調子が正常でないこと。「計器に―が生じる」「一分 (いちぶ) の―もなく組み立てる」

​ 2 物事が予定・計画したとおりにいかないこと。「手順に―が生じる」

​ 3 能や歌舞伎で、物狂いになった主人公の激しい舞や踊り。

​ 4 多く「ぐるい」の形で、複合語として用いる。ある事に夢中になった状態、また、その人を表す。「女―」「競馬―」

(3)

前向き(まえむき)

​ 1 正面に向くこと。前方に向くこと。まむき。「―に座る」⇔後ろ向き。

​ 2 物事に対する姿勢が積極的、建設的であること。「―に考える」⇔後ろ向き。

付き纏う(つきまとう)

​ 1 離れずに、いつもそばに付き従う。「弟が―・う」「物売りに―・われる」

​ 2 ある事情などが、ついてまわって離れない。また、ある気持ちなどが、いつも頭から離れない。「リスクが―・う仕事」「不安が―・う」

問題10

仕草(しぐさ)

​ 1 何かをするときのちょっとした動作や身のこなし。「なにげない―が印象に残る」

​ 2 舞台上の俳優の動作や表情。所作。

土台(どだい)

​ [名]

​ 1 木造建築の骨組みの最下部にあって、柱を受け、その根本をつなぐ横材。建物の荷重を基礎に伝える。

​ 2 建築物の最下部にあって、上の重みを支えるもの。基礎。「―石」

​ 3 物事の基礎。物事の根本。「信頼関係を―から揺るがす事件」

​ [副]根本から。はじめから。もともと。「―無理な相談だ」「―勝てるはずがない」

問題11

程程(ほどほど)

​ 度が過ぎないで、ちょうどよい加減であること。適度。適当。「酒も―にしろ」

中途半端(ちゅうとはんぱ)

​ 物事が不完全で未完成なさま。どっちつかずで徹底しないこと。

実在(じつざい)

​ 1 実際に存在すること。現実にあるもの。「―の人物」「この世に―しない生物」

​ 2 哲学で、

​ ㋐意識から独立に客観的に存在するもの。

​ ㋑生滅変転する現象の背後にあるとされる常住不変の実体。本体。

問題12

務まる(つとまる)

​ その任務を果たすことができる。「彼なら調整委員が―・る」

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