チーム育成

チーム育成に関連する動機付け理論に関する問題です。PMPの受験にあたり，選択肢の4つの理論はすべて理解しておく必要があります。それぞれの理論の概要は下記のとおりです。

◆期待理論

　ブルームによって提唱された動機付け理論です。人は，（1）努力することにより成功に近づくことができると期待する。そして，（2）成功することにより，より多くの報酬が得られることを期待する。この2つの期待をつなげることで，動機付けができるという理論です。

◆マクレガーのX理論/Y理論

　X理論は，性悪説に基づく考え方で，「人は本来怠惰なものなので，強制力を働かせないと仕事をしない」という考えです。それに対し，Y理論は，「人は，働くことが嫌いなわけではなく，自ら目標を掲げることで，積極的に取り組み責任を全うしようと行動する」という考え方です。

◆マズローの欲求5段階説

　人の欲求は5つの段階から構成されており，低レベルの欲求が満たされないと上位のレベルの欲求は生まれないという理論です。欲求には，下のレベルから，「生理的欲求」，「安全・安定欲求」，「社会的欲求」，「尊厳の欲求」，「自己実現欲求」があります。

◆ハーツバーグの衛生理論

　人を動機付ける要因には，「不満足要因」と「満足要因」の2種類があるという考え方です。「不満足要因」とは，給与の金額のように，その欲求が満たされないと，不満に思うものの，満たされたとしても，それが長期的な動機付けにはつながらない要因です。「満足要因」とは，仕事に対する責任や期待などで，それにより人は動機付けられ，継続的に積極的に仕事に参加できる要因です。「満足要因」は，それが満たされなかったとしても，モチベーションを下げることはありません。