娑羅双樹の花の色
張君のブログでは、松花江の役者という名をつけている。美しくで凄まじい感じのある名。それを見て、私も何とかいい名をつけたいと思った。
良い名をつけるために、いろいろ調べた。その中で、気に入った名前が出てきた、娑羅双樹の花の色だった。
それは平家物語の冒頭の部分にある。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり;娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。名前自身は美しいけれども、意味はよくはない。
でも、この名がすごく好きで、このまま諦めたら、意欲不足なので、他のさまざまな理由をつけてこの名を使おうとした。
娑羅双樹の花は他の花と違って、仏かいなくなる時、仏の身に撒く白い花みたい。よって、娑羅双樹の花の色はずっとそのままで変わらない。
いつまでも変わらない娑羅双樹の花はなぜ盛者必衰とつながりがあるのをよく考えてみた。考えに考えを重ねってやっぱり分からない。よく変わる意味はない以上、使おうかと思った。
しかし、最後に一番重要なことに気になった。娑羅双樹の花は仏の身に撒く花で、仏ともに生死している花だ。キリスト教を信じている人間は仏教の花の名をつけるのは、おかしくて、不気味だ。
徹底的に諦めた。
他の名前で若紫の息に決まった。