<大分教員汚職>70万円で採用なら…口利き依頼の両親告白
大分県の教員採用汚職事件に絡み、長男を教諭にするために、県教委幹部への口利きを依頼して現金など70万円分を知人に渡したとする両親が毎日新聞の取 材に応じた。両親のうち母親(64)は「親とすれば『それぐらいのお金で採用してもらえるならば』と思っていた」と話しつつ「今となっては、人として親と して、本当に恥ずかしいことをした」とも述べ、親心と良心のはざまで揺れる心境を吐露した。
長男は他県の大学を数年前に卒業。在学中から大分県で高校教諭になることを目指していたが、そんな時、母親の知人から「教委上層部と仲のいい人がいる。話をしてあげるが、まずはお金がいる」と持ち掛けられた。
母親は「いくらでお願いしたらいいか」と尋ねたところ「最低でも20万円」との答えが返ってきた。このため採用試験前に知人へ5万円の商品券を、知人の親族とみられる仲介者には現金20万円をそれぞれ渡した。
長男は、試験は不合格となったが臨時講師に採用された。その翌年と翌々年にも仲介者にそれぞれ現金20万円を支払ったが、本採用にはなれなかった。4年目 にも仲介者に5万円を支払ったが結局本採用は果たせず、教諭になるのをあきらめかけたところ、まったく別のつてで私立高校に本採用となった。
その後は知人とも疎遠となり、母親は「だまされていたかもしれない」と振り返る。
母親は「もし300万円で絶対先生にしてくれるというのならば(支払っても)いいと、当時は思っていた。悪いことと分かっていてもね……」と話した。父親(63)も「これが親の本音」と付け加えた。
金を渡したことは忘れていたが、一連の事件の発覚で、当時の記憶がよみがえったという。「私と同じように口利きを頼んだ親はたくさんいると思います」と述べた。【佐藤敬一】
ナイキが五輪の高速水着認める 契約選手の成績考慮
【ビーバートン(米オレゴン州)30日AP=共同】米スポーツ用品大手のナイキ社は30日、北京五輪で競泳の契約選手が同社の水着ではなく、英スピード社の「高速水着」レーザー・レーサー(LR)の着用を認めることを明らかにした。ナイキ社は「選手の成績や関心を第一に考えた。五輪は選手にとって人生最高の舞台」と説明した。6月の米国代表選考会でもLR着用を認めており、期間を延長。
報道に見る、80代でも「無職」という肩書き
報道で、「○○県○○市、無職の△△さん(80歳)宅が火事で……」などという表現を見たり、聞いたりするたび、なんとなく違和感を覚えたこと、ありませんか。
そんなことを感じる自分のほうこそ、余計なお世話だとは重々承知のうえで、70代、80代だったら、一般的には仕事を引退している人のほうが多いだろうし、「あえて『無職』と言わなくても……」と、ついそんな気分になってしまう。
「無職」という肩書きが悪いわけではないし、聞いた OR 見た人も、言われた本人も、別にどう思うわけでもないのだろう。
でも、学校に通っている間は、誰でも「児童」「生徒」「学生」であり、会社にいる間は「会社員」、アルバイトしているなら「アルバイト」、結婚している女性なら、何歳でもおそらく「主婦」という肩書きがつけられるはず。
どこにも属さない場合の肩書きとして、「無職」は端的で正しいのだろうけど、他の表現はないのだろうか。
ある大手新聞社の広報に聞いてみたところ、「会社としてではなく、記者として編集現場にいた個人として、参考までに」と前置きしたうえで、こんな説明をしてくれた。
「『無 職』はあくまで職業表記のひとつです。記事を構成する際、『○○市の会社員○○さん』として、いつ誰がどこで何をしたか、5W1Hを端的に書くことが必要 ですよね。たとえば、80歳であれば、あえて無職と書かなくともわかるというのであれば、逆に、あえて隠さなくても……と思います。高齢化社会で、高齢で 仕事をしている人も多いことですし」
もちろん記事の内容によって、80歳であっても、「元NHK職員」「元小学校教諭」「元警察官」などと記載される場合もあるわけだが……。
「た とえば、教育問題について論じるのであれば、現時点で無職であっても、経験談としてなぜこの人が出てくるのか説得力を持たせるために『元教諭』などの肩書 きを用います。でも、そうした必要が特にないときは、仕事をしている人なのか、この人がどういう人なのか、端的に示すために『無職』と書きます。これには 特段の意味づけはしていません」
あくまで「そのときの状況に応じて、ケースバイケースで必要な情報を届けるために、無職という肩書きが選ばれている」とのこと。もっともではある。
では、余計なお世話ついでに、「無職」にかわる表現は存在しないのかと聞いてみると……。
「『無職』という肩書きが望ましいか望ましくないかは、どこの新聞でも使っている表記ですから、ふさわしくないことはないはずです」
「○○市 隠居の○○さん 80歳」ではなんだか締まらないし、「○○市 悠々自適の○○さん 80歳」では、書き手の「主観」が入ってしまうし……。事実のみを端的に伝えるためには「80歳」でも「無職」の肩書きが必要なのかもしれません。
(田幸和歌子)
三十三間堂は東京にもあった
京都で大好きなスポットのひとつが、妙法院の蓮華王院、いわゆる「三十三間堂」だ。
全長約120メートルの堂に並ぶ、1001体の仏像群。整然と並び、遠くまで続く金色の千手観音像。その鈍い輝きと迫力に、何度訪れても圧倒されてしまう。なんというか、カッコいいのだ。ついでに京都駅から近いというのも、またいい。
そんな三十三間堂が、東京(江戸)にも存在していた。「江戸三十三間堂」というのがそれだ。
東京の三十三間堂は、最初は浅草にあった。創建は寛永19(1642)年。現在、かっぱ橋道具街の近くにある矢先稲荷神社が、銅の鎮守だった。神社にはこんな解説文が書かれていた。
「三代将軍家光公が武術奨励のため京都三十三間堂を模してこの地に三十三間堂を建てた」
京 都の三十三間堂の建立は平安時代の長寛2(1164)年(のちに焼失。現在の堂は1266年の再建後のもの)で、平清盛が私財を投じたのだそうだ。江戸の 三十三間堂は、その名の通り、京都のそれにならった建築物だったわけだ。お台場にある自由の女神みたいなもんか、違うのか。
ところで三十 三間堂といえば、「通し矢」の舞台としても有名である。お堂の軒下、一直線に伸びた縁がその舞台。今もお正月に晴れ着姿の新成人が弓をひき、その名残が 残っているわけだが、武芸が奨励された江戸時代に、弓術の腕前を競う場として最もふさわしい弓術スタジアムとして、通し矢の殿堂・京都三十三間堂を模した 建物の登場ということになったのだ。
浅草の三十三間堂は1698(元禄11)年に焼失したが、1700(元禄13)年に、今度は深川に再 建された。通し矢をはじめ、当時の人気スポットだったようだが、1855(安政2)年の安政の大地震で壊れてしまい、建物などはもう残っていない。現在の 江東区富岡2丁目、参拝客でにぎわう富岡八幡宮にほど近い場所、その道路ぞいに、「三十三間堂跡」と刻まれた碑が立っている。ここに、あの長い建物があっ たのだ。
江東区教育委員会文化財係の方にたずねてみると、
「碑のある場所と、道路を挟んだあたり一帯がそうだったようです」
とのこと。碑の位置から、一直線に伸びる道路を見ると、なんとなくそこにスッと伸びた、建物の面影を感じられるような気もする。
では、京都三十三間堂名物の、あの1001体の仏像、あれも江戸版に再現されていたのだろうか。
「千手観音を本尊にしていたところは、京都のものと同じなのですが、さすがにあのような数が並んでいたようなことはなかったようです」
作られたのが江戸時代ということから、東照宮の御神像が置かれていたらしいというのが、時代を反映していていかにもな感じだ。
京都に行かずに東京で三十三間堂参拝(跡碑だけだが)、深川不動尊や富岡八幡宮参拝のついでにどうでしょうか。
(太田サトル)
携帯電話クーポンはお得がいっぱい!
店頭で商品代が割引になるクーポン券。かつてはクーポン誌やフリーペーパーから切り抜いて持って行ったものですが、最近は携帯電話のクーポンが利用できる店が増えています。
クーポン誌のQRコードを読み取って店頭で見せるタイプや、企業の携帯サイトにログインしてクーポン画面を店頭で見せるタイプなど、切り抜く手間や失くす心配がなくなりました。
使える店も多く、マクドナルドやロッテリアなどのファストフード店では、おなじみのセットが100円~150円引き、レストランや居酒屋などでは10%OFFと高額割引をする店もたくさんあります。ホテルやショッピングモール内、地方限定のクーポンは旅先で便利です。
さらに進化したクーポンを発行しているのが、総合ディスカウント・ショップの「ドン・キホーテ」。 モバイル会員になると利用できるのですが、その方法がユニーク!携帯画面のQRコードを店頭のクーポン発券機にかざすと、その日のお得クーポンが発行され るというもの。もともとがディスカウント店なのに、さらに大幅値引きが!たとえば卵10個入り1パック98円、納豆3パック39円、洗剤類も市価の半額程 度というから驚きです。これらは数量限定なので、早めにチェックしたいですね。
クーポンの内容は店舗によって違いますが、マイ店舗として登録すると内容が更新されるたびにメルマガが配信されてくるから、欲しい商品の割引情報を逃す心配もないのがうれしい。来店したらまずクーポン発券機に直行するのが癖になっている人も多いというのも納得です。
食品や日用消耗品だけでなく自転車やブランド商品が30%OFFになることもあるとか。太っ腹な割引と便利な機能が受けて、2005年2月開設の会員サイトは、毎月10万人の新規加入があり、ついに2008年5月には100万人を突破したそうです。
このクーポン発券機では、映画やイベントの抽選キャンペーンも行っています。オリジナルグッズや入場券がその場で当たりかどうかがわかるというもの。
これは早速チェックしてみたいですね。
口利き
間に立って紹介や世話をすること
クーポン
割引券